南アフリカランドの政策金利は7.25%|SARBの決定・推移・日程【2026年10月】

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南アフリカランドの政策金利は7.25%|SARBの決定・推移・日程【2026年10月】

最終更新:2026年10月18日

南アフリカの政策金利は、2026年9月23日の決定で7.25%に引き上げられました(2026年10月18日時点)。当記事では、南アフリカランドの政策金利の最新値、2025〜2026年の推移、南アフリカのインフレ率と物価目標を中心に解説します。あわせて、2026年の残りと2027年の会合日程(日本時間)と、ランドを取引するときのリスクも整理します。

南アフリカランドは、トルコリラやメキシコペソと並ぶ「高金利通貨」として、FXのスワップポイントの話題でよく取り上げられます。ただし、金利が高いことと利益が出ることは別の話です。南アフリカ準備銀行と南アフリカ統計局の公表資料をもとに、事実を日付つきでまとめました。

目次

南アフリカランドの政策金利は7.25%(2026年9月23日に利上げ)

ここでは、南アフリカ準備銀行の直近の決定内容を紹介します。

9月23日の会合で0.25%ポイントの利上げを全会一致で決定

南アフリカ準備銀行の金融政策委員会(MPC)は2026年9月23日(水)、政策金利を0.25%ポイント引き上げて7.25%にすると決めました。適用は9月25日からで、決定は全会一致です。

項目内容
決定日(公表日)2026年9月23日(水)
政策金利7.25%
決定内容0.25%ポイント引き上げ(2026年5月に続く利上げ)
適用日2026年9月25日
賛否全会一致
次回の公表日2026年11月19日(木)

※2026年10月18日時点・南アフリカ準備銀行の声明より

出典:南アフリカ準備銀行「Statement of the Monetary Policy Committee」(2026年9月23日)

燃料価格の上昇でインフレが強まるリスクを理由に挙げた

声明は、中東の紛争の激化で原油の供給が滞っていることに加え、ロシア・ウクライナ戦争で製油所の被害が続いていることなどを挙げ、燃料価格の上昇がインフレを押し上げていると説明しています。総合のインフレ率(食品やエネルギーを含むすべての品目の物価の伸び)は2026年の終わりから2027年初めに5%を上回る可能性があり、11月に5.7%でピークを付けるという見通しです。

一方で声明は、食品や輸入品の物価は落ち着いており、年初からのランドの底堅さも輸入物価を抑えていると説明しています。そのうえで、物価が上振れするリスクがあるとして、政策金利を長期的な水準より高めに保ち、物価の上昇を抑える「より引き締め的な」姿勢をとると述べました。

今後については、モデルの予測では2026年の残りは政策金利がおおむね横ばいで、その後インフレが3%へ下がるにつれて利下げが示されています。ただし声明は、これは大まかな目安で、会合ごとに判断するとしています。次の会合で金利がどうなるかは決まっていません。

出典:南アフリカ準備銀行(2026年9月23日)

声明が触れている米国の利上げ(9月の会合)の内容はFOMCとはで解説しています。

南アフリカ準備銀行(SARB)とは?政策金利の決め方

ここでは、南アフリカの政策金利を決める中央銀行の役割と、決定の仕組みを整理します。

ランドの価値を守ることを憲法で定められた中央銀行

南アフリカ準備銀行(South African Reserve Bank、略してSARB)は、南アフリカの中央銀行です。憲法で、バランスの取れた持続的な成長のためにランドの価値を守ることが求められています。

日本銀行やFRBと同じく、政策金利を上げ下げしてインフレ(物価の上昇)を抑えることが主な役割です。

出典:南アフリカ準備銀行「Monetary policy」、同「Statement of the Monetary Policy Committee」(2026年9月23日)

総裁が議長を務める金融政策委員会が年6回決める

政策金利は、SARBの金融政策委員会(MPC:Monetary Policy Committee)が決めます。委員会は最大7人で、2026年10月時点ではクガニャゴ総裁を含む6人が名を連ねています。賛否の内訳は声明で公表されます。

項目内容
決める組織金融政策委員会(MPC)・議長は総裁
政策金利policy rate(日本では「レポレート」と呼ばれることも多い)
会合の回数年6回(2026年・2027年)
公表の時刻15時(南アフリカ時間)に会見

※2026年10月18日時点・南アフリカ準備銀行の公式サイトより

出典:南アフリカ準備銀行「Monetary Policy Committee」、同「Monetary policy」、同「MPC Webcasts」

政策金利そのものの意味は政策金利とはでかみ砕いて解説しています。

南アフリカの政策金利の推移(2025〜2026年)

2025年11月の6.75%を底に、2026年は2回の利上げで7.25%へ

南アフリカの政策金利は、2025年に4回引き下げられ、11月に6.75%になりました。2026年は5月と9月に引き上げられ、7.25%まで戻っています。決定一覧は次のとおりです。

公表日政策金利決定内容賛否
2026年9月23日7.25%0.25%ポイント引き上げ全会一致
2026年7月23日7.00%据え置き4対2(2人は利上げを主張)
2026年5月28日7.00%0.25%ポイント引き上げ4対2(2人は据え置きを主張)
2026年3月26日6.75%据え置き全会一致
2026年1月29日6.75%据え置き4対2(2人は利下げを主張)
2025年11月20日6.75%0.25%ポイント引き下げ全会一致
2025年9月18日7.00%据え置き4対2(2人は利下げを主張)
2025年7月31日7.00%0.25%ポイント引き下げ全会一致
2025年5月29日7.25%0.25%ポイント引き下げ5対1(1人は0.50%ポイントを主張)
2025年3月20日7.50%据え置き4対2(2人は利下げを主張)
2025年1月30日7.50%0.25%ポイント引き下げ4対2(2人は据え置きを主張)

※2026年10月18日時点・南アフリカ準備銀行の各会合の声明より

出典:2026年9月、2026年7月、2026年5月、2026年3月、2026年1月、2025年11月、2025年9月、2025年7月、2025年5月、2025年3月、2025年1月

中東情勢による燃料価格の上昇で、利下げから利上げに転じた

2026年1月の会合では、まだ利下げを主張する委員もいました。流れが変わったのは中東の危機で、5月の声明は原油価格が1バレル100ドル前後で推移しているとし、インフレのリスクが強まったとして利上げを決めています。

7月は据え置きでしたが2人が利上げを主張し、9月に全会一致で2回目の利上げとなりました。

出典:南アフリカ準備銀行(2026年5月28日)、同(2026年1月29日)

南アフリカのインフレ率と物価目標(3%±1%)

ここでは、南アフリカのインフレ率の最新結果とSARBの物価目標を確認します。

8月の消費者物価は前年比4.4%(9月23日公表)

南アフリカ統計局(Stats SA)が2026年9月23日に公表した消費者物価指数(CPI)によると、2026年8月のインフレ率は前年同月比4.4%でした。7月の4.3%から少し上がっています。

月前年同月比
2026年8月4.4%
2026年7月4.3%
2026年6月5.0%
2026年5月4.5%
2026年4月4.0%

※南アフリカ統計局「Consumer Price Index August 2026」(2026年9月23日公表)より

8月は、住居・公共料金(前年比5.2%)と交通(同8.8%)が物価を押し上げました。モノの物価は3.3%、サービスの物価は5.1%で、サービスの伸びが高い状態です。

出典:南アフリカ統計局「Statistical release P0141 Consumer Price Index August 2026」

次は、9月分が2026年10月21日(水)、10月分が11月18日(水)に公表される予定です。公表は南アフリカ時間の10時で、日本時間では同じ日の17時にあたります(当サイトの換算)。

物価目標は2025年11月に「3〜6%」から「3%±1%」へ変わった

南アフリカの物価目標は、長く「3〜6%」の幅でした。2025年11月に財務大臣とSARB総裁の合意で見直され、3%を中心に上下1%ポイントの許容幅を持たせた目標に変わっています。

2025年11月の声明は、許容幅は2〜4%ならどこでもよいという意味ではなく、あくまで3%を目指すと説明しています。2026年8月の4.4%は、この許容幅の上限(4%)を上回る水準です。

出典:南アフリカ準備銀行(2025年11月20日)、同「Monetary policy」

SARBは2027年の終わりごろに3%前後へ戻ると見込む

9月の声明の見通しでは、総合のインフレ率は燃料価格のショックが和らぐにつれて下がり、2027年10〜12月期に3.1%になると予測されています。一方で、企業や家計が予想するインフレ率(期待インフレ率)は長期で4%前後と、目標の3%より高いままだとしています。

見通しはあくまで予測で、その通りになるとは限りません。声明も、世界の金利がさらに上がった場合や、期待インフレ率・賃金の伸びが高まった場合には、利上げの回数が増えるシナリオを示しています。

出典:南アフリカ準備銀行(2026年9月23日)

消費者物価指数など、FXで注目される経済指標の見方は経済指標とはで整理しています。

SARBの会合日程と日本時間(2026年11月〜2027年)

2026年のSARBの金融政策の公表は、残り1回です(2026年10月18日時点)。2027年の日程もすでに公表されています。

次回は11月19日(木)の日本時間22時ごろ

SARBの決定は、南アフリカ時間の15時(協定世界時プラス2時間)から始まる会見で公表されます。南アフリカには夏時間がないため、日本時間では同じ日の22時ごろです。

公表日(南アフリカ時間)日本時間の目安
2026年11月19日(木)15時11月19日(木)22時
2027年1月28日(木)1月28日(木)22時
2027年3月18日(木)3月18日(木)22時
2027年5月27日(木)5月27日(木)22時
2027年7月22日(木)7月22日(木)22時
2027年9月29日(水)9月29日(水)22時
2027年11月25日(木)11月25日(木)22時

※2026年10月18日時点・南アフリカ準備銀行の9月23日の声明と「MPC Webcasts」より。2027年の時刻は未公表のため、2026年と同じ15時として当サイトで換算した目安

出典:南アフリカ準備銀行(2026年9月23日)、同「MPC Webcasts」

時刻が変わる場合もあるため、直前に公式サイトで確認してください。

ランド円は日米の金利のニュースにも反応する

ランド円は、米国や日本の金利のニュースにも反応することがあります。SARBの次回会合(11月19日)の前に、FOMC(10月27日・28日)と日銀会合(10月29日・30日)が続けて開かれます(FOMCとは・日銀会合とは)。

南アフリカランドの政策金利とランド円・スワップポイントの関係

ここでは、政策金利がランド円にどう関わるかを一般論として解説します。相場の動きを予想するものではありません。

日本との金利差がスワップポイントの元になる

2026年10月18日時点で、南アフリカの政策金利は7.25%、日本銀行の政策金利は1.25%程度です。両国の差は約6.00%ポイントあり、この金利差がランド円のスワップポイント(通貨の金利差から生まれる損益)の元になります。

国・中央銀行政策金利直近の決定
南アフリカ(SARB)7.25%2026年9月23日(利上げ)
メキシコ(メキシコ銀行)6.50%2026年9月24日(据え置き)
トルコ(トルコ中銀)37%2026年9月10日(据え置き)
日本(日本銀行)1.25%程度2026年9月18日(利上げ)

※2026年10月18日時点・各中央銀行の公表資料より

出典:南アフリカ準備銀行(2026年9月23日)、メキシコ銀行(2026年9月24日)、トルコ中央銀行「Press Release on Interest Rates(2026-38)」、日本銀行「金融市場調節方針の変更について」(2026年9月18日)

ほかの高金利通貨の詳しい動きはメキシコペソの政策金利とトルコリラの政策金利で解説しています。

ただし、金融先物取引業協会は、スワップポイントは金利の変化で変動し、受け払いの方向が逆転することもあると説明しています。南アフリカの利下げや日本の利上げで金利差が縮めば、受け取れる額が減る可能性があります。

出典:金融先物取引業協会「FX取引に係る主なリスク」、同「学ぼう!FX #8 スワップポイントについて」

スワップポイントの仕組みはスワップポイントとは、各社の金額はスワップポイント比較で確認できます。

金利が高くても、為替差損でトータルが損失になることがある

ランドでいちばん注意したいのは、受け取ったスワップポイントより為替の値下がりによる損失(為替差損)が大きくなり、トータルで損失になることです。ランド円は、数か月で大きく下落したことがあります。

期間1ランドあたりの円(目安)変化率
2008年8月4日→2008年10月27日約15.02円→約8.35円約44%下落
2020年1月2日→2020年4月23日約7.73円→約5.63円約27%下落
2025年1月24日→2025年4月9日約8.51円→約7.33円約14%下落

※欧州中央銀行の参照レート(ユーロ/円とユーロ/ランド)から当サイトで計算した目安。2026年10月16日は約9.62円

出典:欧州中央銀行「Euro foreign exchange reference rates」

たとえば、1ランド=9.6円のときに10万通貨(約96万円分)を買い、レートが25%下がると、評価損(決済していない状態での損失)はおよそ24万円になります。数か月分のスワップポイントでは、この損失は埋めきれない可能性があります。

利上げ・利下げの結果だけでランドの方向は決まらない

金融先物取引業協会は、為替相場を動かす要因の1つとして金利を挙げていますが、為替は景気・物価・政治・市場心理など多くの要因で動きます。

SARBが利上げをしても、ランド円が上がるとも下がるとも決まっていません。結果の数字だけで売買を判断しないことが大切です。

出典:金融先物取引業協会「学ぼう!FX #3 為替相場を動かす要因」

南アフリカランドを取引するときの注意点

金融先物取引業協会は、新興国通貨について高いスワップポイントが期待できる一方で、新興国特有のリスクがあると説明しています。ランドで特に気を付けたい点を表にまとめました。

注意点内容
値動きの大きさ原油価格や世界の金利、投資家の心理の変化で大きく動くことがある
為替差損スワップポイントより値下がりの損失が大きくなることがある
スプレッドの拡大取引量が少ない時間帯や重要な発表の前後に、売値と買値の差が広がりやすい
夜の発表SARBの決定は日本時間22時ごろ、CPIは17時で、取引中に相場が動きやすい

出典:金融先物取引業協会「新興国通貨について」、同「FX取引に係る主なリスク」

協会は、相場の急変時にはロスカットが十分に機能せず、預託した証拠金以上の損失が発生することがあると注意しています。ランドを持つ場合も、レバレッジを低めに抑え、値下がりしたときの損失額を先に計算しておきましょう。

レバレッジの考え方はレバレッジとは、ロスカットの仕組みはロスカットとはで解説しています。

【まとめ】南アフリカランドの政策金利とSARBの日程を確認しよう

当記事では、南アフリカランドの政策金利の最新値と推移、インフレ率と物価目標、会合日程、取引のリスクをご紹介しました。

  • 南アフリカの政策金利は7.25%(2026年9月23日に0.25%ポイント利上げ・全会一致)
  • 2025年は利下げが続いたが、2026年は5月と9月に利上げした
  • 8月のインフレ率は4.4%で、物価目標は3%±1%
  • 次回の公表は11月19日(木)の日本時間22時ごろ
  • 金利が高くても、為替差損でトータルが損失になることがある

金利と物価の流れが分かると、ランドのニュースも読み解きやすくなります。ランドを取引する前に、スワップポイントの受取額と、値下がりしたときの損失額の両方をスワップポイント比較やレバレッジとはで確かめておきましょう。

FX取引のリスクについて

FX(外国為替証拠金取引)は元本が保証される商品ではありません。為替相場や金利の変動により損失が生じる可能性があり、レバレッジをかけた取引では預けた証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。取引の際は各FX会社の契約締結前交付書面等をよくお読みいただき、ご自身の判断と責任で行ってください。本記事の情報は2026年10月18日時点のものです。

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この記事を書いた人

株式会社エウレカ編集部が運営するFX情報メディアの編集部です。

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