経済指標とは?FXで注目される主な指標の発表日・公表元と発表前後の注意点【2026年10月】

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経済指標とは?FXで注目される主な指標の発表日・公表元と発表前後の注意点【2026年10月】

最終更新:2026年10月13日

経済指標とは、国や公的機関が定期的に公表する、景気や物価、雇用の状態を表す統計のことです。当記事では、FXで注目される主な経済指標とイベントの公表元・発表頻度・今後の日程を中心に解説します。あわせて、発表前後のスプレッド拡大や約定の注意点も整理します。

米雇用統計や米CPI、FOMC、日銀の金融政策決定会合の前後は、為替レートが大きく動くことがあります。いつ何が発表されるのかを知っておくだけでも、思わぬ損失を避けやすくなります。

目次

経済指標とは?FXで注目される理由

経済指標は「景気・物価・雇用」の通信簿

経済指標は、政府や中央銀行、統計機関が決まった日程で公表する統計です。たとえば米国の雇用の状況は米労働統計局(BLS)が毎月公表し、日本のGDP(国内総生産)は内閣府が四半期ごとに公表しています。いつ・誰が・何を公表するかが事前に決まっている点が特徴です。

FXでは、中央銀行が金利を決める会合(FOMCや日銀会合)も、統計とあわせて「指標」「イベント」として注目されます。

経済指標で為替が動くのは「金利と通貨の買われ方」が変わるから

金融先物取引業協会は、為替相場を動かす要因の1つとしてファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)を挙げています。経済成長率、物価指数、国際収支、雇用統計などの経済指標から読み取れるもので、相場の動向に影響する基礎的なデータとされています。

協会の説明では、物価が上がる(インフレになる)と、その国は金利を引き上げようとし、金利が上がった通貨に買いが集まることが考えられるとしています。つまり、物価や雇用の統計は、中央銀行の金利の判断を通じて為替に影響しうるということです。

出典:金融先物取引業協会「学ぼう!FX #3 為替相場を動かす要因」

FXで注目される主な経済指標・イベント一覧(公表元・発表頻度)

米ドル/円に関係が深い主な指標とイベントを、公表元と発表頻度で整理しました。

指標・イベント公表元発表頻度主な中身
米雇用統計米労働統計局(BLS)毎月非農業部門雇用者数・失業率など
米CPI(消費者物価指数)米労働統計局(BLS)毎月消費者が支払うモノ・サービスの価格の変化
FOMC米連邦準備制度理事会(FRB)年8回(定例)米国の政策金利(FF金利の誘導目標)
日銀金融政策決定会合日本銀行2026年は8回日本の政策金利(無担保コールレート)
米GDP米経済分析局(BEA)四半期ごと(速報・改定)米国の経済成長率
日本のGDP(QE)内閣府四半期ごと(1次・2次速報)日本の経済成長率

※2026年10月13日時点・各公表元の公式サイトより。日銀の回数は、日本銀行が公表した2026年の開催日程から数えたものです。

米雇用統計:米国の雇用の強さを示す月次の統計

米雇用統計は、米労働統計局(BLS)が毎月公表する「The Employment Situation」のことです。非農業部門雇用者数と失業率が特に注目されます。詳しくは米雇用統計とは(発表日・結果・見方)で解説しています。

米CPI:米国の物価の動きを示す月次の統計

米CPIは、同じく米労働統計局(BLS)が毎月公表する消費者物価指数です。物価の伸びは金利の判断に関わるため、為替にも影響しやすい指標です。詳しくは米CPI(消費者物価指数)とはをご覧ください。

FOMC:米国の政策金利を決める会合

FOMC(連邦公開市場委員会)は、米国の政策金利を決める会合で、FRBによると年8回の定例会合が開かれます。詳しくはFOMCとは(日程・結果・ドル円への影響)をご覧ください。

日銀金融政策決定会合:日本の政策金利を決める会合

日銀の金融政策決定会合は、日本銀行が日本の金融政策(政策金利など)を決める会合です。詳しくは日銀金融政策決定会合(日程・結果・為替への影響)で解説しています。

GDP:国の経済の大きさと成長率を示す四半期の統計

GDP(国内総生産)は、国の経済の規模や成長率を見るときに使われる四半期ごとの統計です。米国は米経済分析局(BEA)、日本は内閣府が公表します。日本は1次速報と2次速報、米国は速報・改定値・3次推計(Third Estimate)の順に公表され、数字が改定される点も覚えておきましょう。

政策金利そのものの仕組みは、政策金利とは(日米の政策金利と為替の関係)で解説しています。

主な経済指標の発表日程と直近の結果【2026年10月13日更新】

各公表元の公式カレンダーで確認できた今後の日程と、直近の結果をまとめました。日程は変更される場合があるため、取引の前には公式の日程も確認しましょう。

今後の発表日程(2026年10月〜12月)

日付(日本時間)指標・イベント公表元
10月14日(水)21:30米CPI(2026年9月分)BLS
10月27日(火)・28日(水)※米国時間FOMCFRB
10月29日(木)21:30米GDP速報(2026年7-9月期・Advance Estimate)BEA
10月29日(木)・30日(金)日銀金融政策決定会合(30日に展望レポート)日本銀行
11月6日(金)22:30米雇用統計(2026年10月分)BLS
11月10日(火)22:30米CPI(2026年10月分)BLS
11月16日(月)8:50日本のGDP 1次速報(2026年7-9月期)内閣府
11月25日(水)22:30米GDP改定値(2026年7-9月期・Second Estimate)BEA
12月4日(金)22:30米雇用統計(2026年11月分)BLS
12月8日(火)8:50日本のGDP 2次速報(2026年7-9月期)内閣府
12月8日(火)・9日(水)※米国時間FOMCFRB
12月10日(木)22:30米CPI(2026年11月分)BLS
12月17日(木)・18日(金)日銀金融政策決定会合日本銀行

※2026年10月13日時点・BLS(雇用統計)・BLS(CPI)・FRB・日本銀行・BEA・内閣府の公表予定より。米国の統計はいずれも米東部時間8:30の公表です。日本時間では、10月中は米国の夏時間のため21:30、11月以降は冬時間に切り替わるため22:30になります。

FOMCと日銀会合は、統計と違って結果の公表時刻が日程表に書かれていません。FRBの前回(9月)の声明は米東部夏時間の午後2時(日本時間9月17日午前3時)に公表されました。なお、FOMCはFRBが「会合日は直前の会合で確定するまで暫定」と注記しています。

直近の結果(2026年10月13日時点)

公表日(現地)指標・イベント結果(公表元の発表)
2026年10月2日米雇用統計(2026年9月分)非農業部門雇用者数 +29,000人、失業率 4.2%
2026年9月18日日銀金融政策決定会合(9月17日・18日)無担保コールレート(オーバーナイト物)の誘導目標を1.0%程度から1.25%程度へ変更(賛成7・反対2)
2026年9月16日FOMC(9月15日・16日)FF金利の誘導目標を0.25%幅引き上げ、3.75〜4.00%に(12対0)
2026年9月11日米CPI(2026年8月分)前月比 +0.4%(季節調整済み)、前年同月比 +3.4%

※各公表元の発表文(BLS「The Employment Situation – September 2026」「Consumer Price Index – August 2026」、FRB 2026年9月16日の声明、日本銀行 2026年9月18日「金融市場調節方針の変更について」)より。次回以降の結果は、この表に追記していきます。

経済指標の結果を見るときのポイント

経済指標のニュースは数字が多く、最初は戸惑う方も多いでしょう。ここでは、初心者の方が押さえておきたい見方を2つ解説します。

見方の1つ目は「何と比べた数字か」を確かめること

経済指標の見方の1つ目は、「前月比」なのか「前年同月比」なのかを確かめることです。たとえば2026年8月分の米CPIは、季節調整済みの前月比で+0.4%、季節調整前の前年同月比で+3.4%と公表されています。同じ指標でも比べ方で数字が変わるため、ニュースの見出しだけで判断しないようにしましょう。

見方の2つ目は「結果」と「予想・見通し」を分けること

見方の2つ目は、公表元が発表した「結果」と、市場の「予想」や「見通し」を分けて考えることです。ニュースでは市場予想との差が話題になりますが、予想はあくまで推測です。当サイトでは公表元が発表した事実を中心に記録し、売買の推奨は行いません。

FXの経済指標カレンダーを確認できる場所

経済指標の日程は、公表元の公式サイトと、FX会社の「経済指標カレンダー」で確認できます。

公表元の公式カレンダー(確実に確認したいとき)

もっとも確実なのは、公表元が出している公式の日程を見ることです。米国の雇用統計とCPIはBLSの公表スケジュール、FOMCはFRBの「FOMC calendars」、日銀会合は日本銀行の「金融政策決定会合の運営」、日本のGDPは内閣府の「公表予定」に掲載されています。

FX会社の経済指標カレンダー(まとめて見たいとき)

FX会社の中には、複数の国の指標を一覧できる経済指標カレンダーを用意している会社があります。各社の公式サイトで確認できた提供状況は次のとおりです(2026年10月13日時点)。

FX会社経済指標に関する情報ツール(公式サイトの表記)
外為どっとコム情報コンテンツに「経済指標カレンダー」
みんなのFXマーケット情報に「経済指標カレンダー」
LIGHT FXマーケット情報メニューに「経済指標カレンダー」
SBI FXトレードマーケット情報に「経済指標カレンダー」
DMM FXスマホアプリで経済指標などのポップアップ通知
ヒロセ通商(LION FX)「経済指標メール送信サービス」

※2026年10月13日時点・各社公式サイトより。カレンダーの日程は公表元の発表をもとに各社が掲載しているものです。気になる指標は、公表元の日程とあわせて確認すると安心です。

DMM FXのスマホアプリの特徴はDMM FXの評判でまとめています。

経済指標の発表前後に取引するときの注意点

経済指標の発表前後は、ふだんと取引条件が変わることがあります。FX会社の公式な注記をもとに、注意点を3つ解説します。

注意点の1つ目は「スプレッドが広がることがある」こと

注意点の1つ目は、経済指標の発表前後は、スプレッド(売値と買値の差)が広がることがあることです。金融先物取引業協会も、米国雇用統計などの重要経済指標の発表の前後は、スプレッドが平時より広がっている場合があると説明しています。

各社のスプレッドのページにも、同じ趣旨の注記があります。

FX会社スプレッド拡大に関する公式の注記(抜粋)
DMM FX「経済指標の発表時など…拡大する可能性があります」「その上限は一定値に限定されません」
GMOクリック証券「重要指標発表時間帯などにより、スプレッドが拡大する場合があります」
松井証券「重要指標発表時間帯などにより、やむを得ず提示以外のスプレッドになることもあります」
外為どっとコム「主要経済指標の発表前後…一時的にスプレッドを広告表示値よりも拡大する場合があります」

※2026年10月13日時点・各社公式サイトのスプレッドのページより。

実際に、各社が公表しているスプレッドの実績にも表れています。DMM FXは、2026年9月7日〜10月2日の米ドル/円のスプレッド最大値を15.9銭とし、要因の1つに「経済指標発表、要人発言等による相場急変の影響」を挙げています。広告で見る0.2銭(原則固定・例外あり)とは大きな差があるため、発表直後の新規注文は慎重に考えましょう。

出典:金融先物取引業協会「学ぼう!FX #7 スプレッド、手数料について」

注意点の2つ目は「レート配信や注文の受付が止まることがある」こと

注意点の2つ目は、発表前後にレートの配信や注文の受付が止まる場合があることです。DMM FXは取引説明書で、経済指標の発表時など相場が急変するおそれがある場合には、その前後にレート配信を停止し、受注を行わない場合があると説明しています。

発表の瞬間に決済しようとしても、注文できない時間が生じうるということです。ポジションを持ったまま発表を迎えるかは、事前に決めておきましょう。発表前後に備えて、注文や決済の操作をFXデモトレードができるアプリで実際の資金を使わずに確認しておくこともできます。

注意点の3つ目は「注文と違う価格で約定することがある」こと

注意点の3つ目は、スリッページ(注文した価格と実際に約定した価格のずれ)が起きることがあることです。GMOクリック証券は、指標発表時などにスプレッドが拡大する場合があること、スリッページで発注時点より不利な価格で約定する場合があること、流動性の低下などで注文がリジェクト(拒否)される場合があることを説明しています。

LIGHT FXの取引説明書では、経済指標の発表時などに価格が大きく動いた場合、逆指値(損切り)の注文でも、想定より大幅に不利な価格で約定し、証拠金を上回る損失が発生することがあると注意しています。損切り注文を置いていれば必ず損失を限定できる、というわけではない点に注意しましょう。

みんなのFXも、2026年10月13日に米CPIなどの発表を前にした注意事項を公表し、注文価格と約定価格のかい離や、預けた証拠金以上の損失が発生するおそれを案内しています。発表前はFX会社のお知らせを確認し、取引量を控えめにしておきましょう。取引量を小さくしたい場合は少額で始められるFX口座も参考になります。損切りの仕組みはロスカットとはも参考にしてみてください。

【まとめ】FXの経済指標は公表元の日程で確認しよう

当記事では、FXで注目される主な経済指標の公表元・発表頻度・日程と、発表前後の注意点をご紹介しました。経済指標は「いつ・誰が・何を発表するか」が事前に決まっているため、日程を知っておくだけで急な値動きに備えやすくなります。

まずは、米雇用統計・米CPI・FOMC・日銀会合の4つの日程を押さえるところから始めてみましょう。FXをこれから始める方はFXの始め方を、取引に使うアプリ選びに迷ったらFXおすすめアプリ・口座10社比較の記事も参考にしてみてください。

FX取引のリスクについて

FX(外国為替証拠金取引)は元本が保証される商品ではありません。為替相場や金利の変動により損失が生じる可能性があり、レバレッジをかけた取引では預けた証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。取引の際は各FX会社の契約締結前交付書面等をよくお読みいただき、ご自身の判断と責任で行ってください。本記事の情報は2026年10月13日時点のものです。

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この記事を書いた人

株式会社エウレカ編集部が運営するFX情報メディアの編集部です。

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