最終更新:2026年10月13日
FOMC(連邦公開市場委員会)とは、米国の中央銀行制度(FRB)で政策金利の目標を決める会合です。当記事では、最新の決定内容、2026年の開催日程、日本時間での発表時刻を中心に解説します。あわせて、ドル円との関係も整理します。
FOMCの結果は米ドルの金利を左右するため、ドル円のニュースで大きく取り上げられます。当記事は会合のたびに結果を追記していくため、日程と結果の確認用に使ってみてください。
FOMCの最新結果(2026年9月16日)と過去の決定一覧
最新の決定:FF金利の誘導目標を3.75〜4.00%に引き上げ
2026年9月15日・16日のFOMCで、FF金利(フェデラル・ファンド金利)の誘導目標レンジを0.25%ポイント引き上げ、3.75〜4.00%にすることが決まりました。声明は12対0の全会一致で承認されています。声明の原文は次のとおりです。
“The Committee decided to raise the target range for the federal funds rate by 1/4 percentage point to 3-3/4 to 4 percent, in support of the Federal Reserve’s dual mandate.”
(日本語の要旨:委員会は、FRBの2つの使命を支えるため、FF金利の誘導目標レンジを0.25%ポイント引き上げ、3.75〜4.00%とすることを決めた。)
声明は、経済活動は堅調に拡大している一方、インフレは高止まりしているとし、今回の決定が2%の目標へのより早い回帰を支えるとしています。
出典:FRB「Federal Reserve issues FOMC statement」(2026年9月16日)
過去の決定一覧(新しい順)
2025年12月以降の決定を表にまとめました。2025年12月に引き下げたあと、2026年は7月まで据え置きが続き、9月に引き上げています。
| 声明の公表日(米国時間) | 日本時間 | FF金利の誘導目標 | 決定内容 |
|---|---|---|---|
| 2026年9月16日 | 9月17日 午前3時 | 3.75〜4.00% | 0.25%ポイント引き上げ |
| 2026年7月29日 | 7月30日 午前3時 | 3.50〜3.75% | 据え置き |
| 2026年6月17日 | 6月18日 午前3時 | 3.50〜3.75% | 据え置き |
| 2026年4月29日 | 4月30日 午前3時 | 3.50〜3.75% | 据え置き |
| 2026年3月18日 | 3月19日 午前3時 | 3.50〜3.75% | 据え置き |
| 2026年1月28日 | 1月29日 午前4時 | 3.50〜3.75% | 据え置き |
| 2025年12月10日 | 12月11日 午前4時 | 3.50〜3.75% | 0.25%ポイント引き下げ |
※2026年10月13日時点・FRBの各会合の声明より。日本時間は、声明の公表時刻(米国東部時間の午後2時)を換算したものです。新しい会合の結果は表の一番上に追記します。
FOMCとは?
米国の政策金利の目標を決める委員会
FRBによると、FOMCはFF金利の目標を定めることで、適切な金融政策を決める組織です。FF金利とは、銀行が翌日までお金を借りるときの金利で、FRBは主にこの誘導目標レンジを上げ下げして金融政策を変えています。
FF金利が変わると、ほかの金利や金融環境も変わり、家計や企業の支出、雇用、物価に影響するとされています。日本の政策金利は「〇%程度」と1つの数字ですが、米国は「3.75〜4.00%」のように幅(レンジ)で示すのが特徴です。
出典:FRB「The Fed Explained: Monetary Policy」
目標は「雇用の最大化」と「物価の安定」
FRBの金融政策には、米国議会が定めた「雇用の最大化」と「物価の安定」という2つの目標(デュアル・マンデート)があります。最新の声明にある”dual mandate”は、この2つの目標のことです。
12人のメンバーで年8回開かれる
FOMCは12人のメンバーで構成されます。内訳は、FRB理事会の理事7人、ニューヨーク連銀の総裁、残り11の地区連銀の総裁のうち1年交代で回る4人です。
FOMCの議長はFRB議長が務めます。2026年10月13日時点の議長は、2026年5月22日にFRB議長に就任したケビン・ウォーシュ(Kevin Warsh)氏です。2026年1月〜4月の会合までは、ジェローム・パウエル(Jerome H. Powell)氏が議長でした。
出典:FRB「Kevin Warsh, Chairman」、各会合の声明(2026年1月〜4月)
会合は年8回の定例会合に加え、必要に応じて開かれます。定例会合では経済と金融の状況を確認し、適切な金融政策の方針を決めています。
出典:FRB「Federal Open Market Committee」、FRB「Meeting calendars and information」
2026年のFOMCの日程(次回は10月27日・28日)
FRBは公式カレンダーで会合の日程を公表しています。2026年のFOMCは全8回で、残りは10月と12月の2回です。
| 会合の日程(米国時間) | 結果(声明)の日本時間 | 経済見通しの公表 |
|---|---|---|
| 1月27日・28日 | 1月29日 午前4時 | ― |
| 3月17日・18日 | 3月19日 午前3時 | あり |
| 4月28日・29日 | 4月30日 午前3時 | ― |
| 6月16日・17日 | 6月18日 午前3時 | あり |
| 7月28日・29日 | 7月30日 午前3時 | ― |
| 9月15日・16日 | 9月17日 午前3時 | あり |
| 10月27日・28日 | 10月29日 午前3時(予定) | ― |
| 12月8日・9日 | 12月10日 午前4時(予定) | あり |
※2026年10月13日時点・FRB「Meeting calendars and information」より。9月までの日本時間は各声明の公表時刻(米国東部時間の午後2時)を換算。10月・12月は、これまでと同じ午後2時に公表された場合の日本時間です。
「経済見通し」の欄が「あり」の会合では、参加者の経済見通し(Summary of Economic Projections)もあわせて公表されます。議事要旨は、決定の3週間後に公表されます。
>>Meeting calendars and information(FRB公式)
FOMCの結果は日本時間で何時?(夏時間・冬時間)
声明は米国東部時間の午後2時に公表されてきた
2025年12月から2026年9月までの7回の声明は、いずれも米国東部時間の午後2時(2:00 p.m.)に公表されています。日本は米国東部より時刻が進んでいるため、日本時間では会合2日目の翌日の早朝になります。
夏時間は午前3時、冬時間は午前4時
米国には夏時間(サマータイム)があり、日本との時差が変わります。そのため、夏時間の期間は日本時間の午前3時、冬時間の期間は午前4時が発表の目安になります。
| 期間 | 日本との時差 | 声明の公表(日本時間) |
|---|---|---|
| 夏時間(2026年は3月8日〜11月1日) | 13時間 | 翌日の午前3時 |
| 冬時間(上記以外) | 14時間 | 翌日の午前4時 |
※米国の夏時間は3月第2日曜日に始まり、11月第1日曜日に終わります(NIST「Daylight Saving Time」より)。
2026年は11月1日に夏時間が終わるため、10月28日の声明は日本時間10月29日の午前3時、12月9日の声明は12月10日の午前4時が目安です。時刻が変わる場合もあるため、直前にFRBの公式カレンダーで確認しましょう。
出典:NIST「Daylight Saving Time (DST)」
声明のあとに議長の記者会見がある
FRBの公式カレンダーには、2026年1月から9月までの各会合について議長の記者会見(Press Conference)のページが掲載されています。会見では決定の理由や今後の考え方が説明され、記録も公開されます。会見の内容も、声明とあわせて相場の材料になることがあります。
なお、会見の開始時刻はFRBの公式ページで確認できなかったため、当記事では示していません。
FOMCとドル円の関係
ここでは、FOMCの結果がドル円に関係するといわれる理由を、一般論として解説します。特定の結果や相場の動きを予想するものではありません。
金利が上がった通貨に買いが集まることがある
金融先物取引業協会は、為替相場を動かす要因の1つとして金利を挙げています。インフレになると国は金利を引き上げようとし、その結果、金利が上がった通貨に買いが集まり、通貨の価値が上昇することが考えられると説明しています。
出典:金融先物取引業協会「学ぼう!FX #3 為替相場を動かす要因」
ドル円は日米の金利差も見られている
ドル円は米ドルと日本円の交換なので、米国の金利と日本の金利の差も見られています。FOMCとあわせて、日本銀行の金融政策決定会合の結果も確認しておきましょう。日銀会合の日程と結果は日銀会合(金融政策決定会合)とはでまとめています。
日米の政策金利の違いは政策金利とは、金利差とFXの関係はスワップポイントとはで解説しています。
結果どおりに動くとは限らない
為替は金利以外にも、経済指標・政治・市場心理・地政学などさまざまな要因で動きます。そのため、利上げや据え置きの結果が出ても、ドル円がどちらに動くかは決まっていません。事前に予想されていた結果なら大きく動かないこともあり、反対に予想と違う結果や会見の内容で大きく動くこともあります。
FOMCで参考にされる米国の指標は、米雇用統計とはや米CPIとはで解説しています。
FOMCの前後にFXで注意したいこと
発表が日本の早朝でスプレッドが広がりやすい
金融先物取引業協会は、重要な経済指標が発表される直後などでレートが急変した場合に、スプレッドが広がりやすくなると説明しています。FOMCの結果は日本時間の午前3時か4時、多くの人が寝ている時間帯に出ます。
出典:金融先物取引業協会「学ぼう!FX #2 為替相場とは」
スプレッドの仕組みはスプレッドとは、時間帯ごとの注意点はFXの取引時間で解説しています。
急変時は証拠金を上回る損失の可能性もある
相場が急に動くと、ロスカットが十分に機能せず、預けた証拠金以上の損失が出る場合があると協会は注意を促しています。寝ている時間に発表があるため、ポジションを持ったまま発表を迎えると、起きたときに大きな損失が出ていることもあります。取引量を小さく抑えたい方は、少額で始められるFX口座も参考にしてみてください。
取引量を抑え、損切りの注文を入れておく
FOMCをまたいでポジションを持つ場合は、レバレッジを低めにし、損切りの逆指値注文を入れておくことが大切です。ただし、急変時は指定した値段より不利なレートで約定することもあります。ロスカットの仕組みはロスカットとは、損切りの設定方法は損切りのやり方で解説しています。
発表前後に備えて、逆指値注文の入れ方や決済の操作はFXデモトレードができるアプリで実際の資金を使わずに確認しておくこともできます。
【まとめ】FOMCの日程と結果を確認しよう
当記事では、FOMCの最新の決定と過去の一覧、FOMCの仕組み、2026年の日程、日本時間での発表時刻、ドル円との関係、取引の注意点をご紹介しました。2026年9月のFOMCでFF金利の誘導目標は3.75〜4.00%に引き上げられ、次回は10月27日・28日です。
ニュースの意味が分かると、ドル円の動きも理解しやすくなります。FXをこれから始める方は、FXの始め方から確認し、アプリ選びに迷ったらFXおすすめアプリ・口座10社比較も参考にしてみてください。
FX(外国為替証拠金取引)は元本が保証される商品ではありません。為替相場や金利の変動により損失が生じる可能性があり、レバレッジをかけた取引では預けた証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。取引の際は各FX会社の契約締結前交付書面等をよくお読みいただき、ご自身の判断と責任で行ってください。本記事の情報は2026年10月13日時点のものです。
