FXの損切りのやり方|ルールの決め方と逆指値・OCOでの設定方法を解説

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FXの損切りのやり方|ルールの決め方と逆指値・OCOでの設定方法を解説

FXの損切りとは、含み損が出ている取引を自分で決済して、損失を確定させることです。当記事では、損切りが大事な理由、損切りルールの決め方、逆指値・OCOを使った設定方法を中心に解説します。あわせて、DMM FXアプリでの設定方法と注意点も整理します。

損切りは、FXで損失をふくらませないための基本の操作です。どこで損切りするかを先に決め、注文として入れておけば、相場を見ていない間に損失が広がり続けることを防ぎやすくなります。

目次

FXの損切りとは?損失を確定させて広がりを止める決済

損切りは含み損のあるポジションを決済すること

FXでは、買った(または売った)まま決済していない取引を「ポジション」と呼びます。相場が予想と反対に動くと、ポジションには含み損が出ます。含み損が一定の幅に達したところで決済し、それ以上の損失を防ぐのが損切りです。

損切りをすると損失はその時点で確定しますが、決済せずに持ち続けると、含み損はさらに大きくなる可能性があります。

FX経験者への調査で最も多い損失の理由は「損切りができなかった」(56.5%)

金融先物取引業協会が2018年に公表した調査では、FX経験者1,000人に損失を出した理由を聞いています(損失を出したことがない人には、出したとしたらの想定で聞いた設問です)。報告書には「「損切りができなかったから」が 56.5%で最も高い。」と記載されています。

FX取引時に損失を出した理由(複数回答)回答の割合
損切りができなかったから56.5%
根拠の薄い(または無い)取引をしてしまったから37.7%
損切りのタイミングが早すぎたから28.5%

※調査対象:全国20〜70代のFX投資経験者1,000人。調査実施期間:2018年2月23日〜3月1日。損失を出したことがない人は「もし損失を出してしまったとしたら」の想定で回答しています。

引用:外国為替証拠金取引の取引顧客における金融リテラシーに関する実態調査 調査結果報告書(金融先物取引業協会・2018年4月)

損切りができずに損失が大きくなるケースが多いことが分かります。一方で「損切りのタイミングが早すぎた」も28.5%あり、早く切ればよいわけでもありません。事前に自分のルールを決めておくことが大切です。

損切りとロスカットの違い

損切りと似た言葉に「ロスカット」があります。損切りは自分で決めて決済すること、ロスカットは損失が一定水準に達したときにFX会社が強制的に決済する仕組みです。

たとえばDMM FXは、証拠金維持率が50%以下になるとロスカットが発動し、保有しているすべてのポジションが強制決済されます(2026年10月時点・公式サイトより)。ロスカットより手前で損切りが働くようにしておきましょう。ロスカットの仕組みはFXのロスカットとはで解説しています。

FXの損切りルールの決め方(金額・値幅・資金の割合)

損切りルールの代表的な決め方3つと、取引数量とのセットでの決め方を計算例で解説します。どの数字が正解というものはなく、資金や取引のスタイルに合わせて自分で決めるものです。

決め方1:1回で許容する損失の金額から決める

損切りルールの決め方の1つ目は「1回で許容する損失の金額から決める」ことです。「1回で失ってよいのは3,000円まで」と金額を先に決めます。損切りまでの値幅は「許容する損失額÷取引数量」で計算できます。

取引数量許容する損失損切りまでの値幅損切りレート
1万通貨3,000円3,000円÷1万通貨=0.3円(30銭)149.70円
1,000通貨3,000円3,000円÷1,000通貨=3円147.00円

※前提:米ドル/円を1ドル150.00円で買った場合の仮の計算です。スプレッド・スワップポイントは含めていません。

決め方2:損切りする値幅から決める

損切りルールの決め方の2つ目は「損切りする値幅から決める」ことです。「20銭下がったら損切り」のようにレートの幅で決め、損失額は「値幅×取引数量」で確認します。米ドル/円では1pips=1銭(0.01円)として計算します。

取引数量損切りまでの値幅損切りレート損失額の目安
1万通貨20銭(0.2円)149.80円0.2円×1万通貨=2,000円
1,000通貨20銭(0.2円)149.80円0.2円×1,000通貨=200円

※前提:米ドル/円を1ドル150.00円で買った場合の仮の計算です。スプレッド・スワップポイントは含めていません。

同じ20銭でも、取引数量が10倍なら損失額も10倍です。pipsの計算はpipsとはで解説しています。

決め方3:資金に対する割合から決める

損切りルールの決め方の3つ目は「資金に対する割合から決める」ことです。「1回の損失は資金の何%まで」と決めておくと、資金が増減しても同じ基準で損失の大きさを決められます。資金20万円の場合の計算例は次のとおりです。

資金に対する割合許容する損失額1万通貨のときの値幅
1%2,000円20銭
2%4,000円40銭
5%1万円1円

※前提:口座の資金20万円、米ドル/円を1万通貨取引する場合の仮の計算です。表の割合は計算の例で、特定の割合をおすすめするものではありません。

割合を大きくするほど、連続で損切りになったときに資金の減り方も大きくなります。たとえば5%の損切りが3回続けば、資金の約15%を失う計算です。

損切り幅と取引数量をセットで決める

3つの決め方は、組み合わせて使えます。「許容する損失額÷損切りまでの値幅=取引できる数量」と考えると、損切り幅に合わせて取引数量を決められます。

たとえば許容する損失を3,000円、損切りまでの値幅を50銭(0.5円)にすると、3,000円÷0.5円=6,000通貨です。DMM FXの米ドル/円ミニ(USM/JPY)は1Lot=1,000通貨なので、6Lotが上限の目安になります(仮の計算例です)。資金全体の管理の考え方はFXの資金管理とリスク管理で解説しています。

値幅を広くとるなら数量を減らす、という関係です。取引数量の考え方はロットとはで解説しています。

取引スタイルごとの注意点は、FXのデイトレードとはやFXのスキャルピングとはでも解説しています。

FXの損切りを注文で予約する方法(逆指値・OCO・IFO)

損切りは手動でも決済できますが、注文で予約しておくのが基本です。損切りに使う代表的な注文は、逆指値・OCO・IFOの3つです。

逆指値注文:今より不利なレートを指定して損切りする

逆指値注文は、現在よりも不利なレートを指定する注文方法です。金融先物取引業協会は、ポジションを持っているときに「損失をあらかじめ限定したり」するためにこの注文方法を使うと説明しています。

買いポジションなら現在より安いレートに売りの逆指値、売りポジションなら高いレートに買いの逆指値を入れます。

OCO注文:利益確定と損切りを同時に入れる

OCO注文は、2つの注文を同時に出し、片方が約定したらもう片方が自動的に取り消される注文です。金融先物取引業協会の例では、1ドル100円で買いポジションを持ったときに「110円で利益確定(指値で売却)、90円で損切り(逆指値で売却)」という注文を出せるとしています。

IFO注文:新規注文と損切りをまとめて予約する

IFO注文は、新規の注文と、その後の利益確定・損切りの決済注文をまとめて出す方法です。新規の注文が約定するとOCOの決済注文が有効になるため、損切りの入れ忘れを防げます。

出典:学ぼう!FX 取引スキーム(金融先物取引業協会)。各注文の違いはFXの注文方法で解説しています。

DMM FXアプリで損切りを設定する方法

スマホアプリ DMM FXでの損切りの設定方法を、公式の操作マニュアルに沿って解説します。方法は次の3つです。

方法1:新規注文と同時に損切りを入れる(決済同時発注)

DMM FXアプリで損切りを入れる方法の1つ目は「新規注文と同時に損切りを入れる」ことです。アプリでは、この機能を「決済同時発注」と呼んでいます。手順は次のとおりです。

  1. メニュー[≡]から[設定/その他]>[設定]>[注文設定]を開く
  2. 決済同時発注設定の[損切]をONにし、損切値幅を5.0〜99.9pipsの範囲で設定する
  3. 新規注文画面で注文タイプ[即時]を選び、[損切]をONにして注文する

即時注文で[損切]をONにすると、約定したレートから設定した値幅分だけ不利なレートに、逆指値の決済注文が自動で発注されます。たとえば損切幅5.0pips(米ドル/円で0.05円)の設定で100.000円で買った場合、損切りの売り注文は99.950円で発注されます(マニュアルに載っている数値例をもとにした計算です)。

指値・逆指値の新規注文でも決済同時発注をONにすると、利食と損切の注文をあわせて設定できます(即時注文は損切りのみ)。

方法2:保有中のポジションに逆指値を後から入れる

DMM FXアプリで損切りを入れる方法の2つ目は「保有中のポジションに逆指値を後から入れる」ことです。入れ忘れたときもこの方法で設定できます。

  1. [トレード]から[ポジション照会]を開き、損切りを入れたいポジションをタップする
  2. 注文タイプ[指値・逆指値]を選ぶ
  3. 執行条件[逆指値]を選び、注文レートと有効期限を設定する
  4. [確認画面]をタップし、内容を確認して[注文]をタップする

方法3:OCOで利食いと損切りを同時に入れる

DMM FXアプリで損切りを入れる方法の3つ目は「OCOで利食いと損切りを同時に入れる」ことです。ポジション照会から決済するポジションをタップし、注文タイプ[OCO]を選びます。

マニュアルでは、決済のOCO注文を「指値注文と逆指値注文を同時に発注し、一方注文が約定したら、もう一方の注文は取消される注文」と説明しています。

損切り注文の有効期限も確認する

DMM FXの注文の有効期限は「今日中・今週中・無制限・期間指定」から選べます(2026年10月時点・公式サイトより)。「今日中」は営業日の終了時点で注文が無効になるため、翌日以降もポジションを持ち続けるなら、損切り注文が残っているかを確認しましょう。

決済同時発注で自動的に入る利食・損切の注文の有効期限は、[注文設定]の決済同時発注設定で別に設定できます(公式の操作マニュアルより)。

アプリの画面の見方や最初の注文の出し方は、DMM FXアプリの使い方で詳しく解説しています。

>>スマホアプリ DMM FX 操作マニュアル(DMM FX公式・PDF)

逆指値でも決めたレートで損切りできない場合がある

逆指値で損切りを入れておいても、指定したレートで決済されるとは限りません。

逆指値は約定を優先するためスリッページが起こる

スリッページとは、注文時に指定したレートと、実際に約定したレートとのずれのことです(金融先物取引業協会)。逆指値注文は、レートが指定した価格に達した段階で執行されるため、相場が急に動くと指定より不利なレートで約定することがあります。

DMM FXの取引説明書も、「逆指値注文及びロスカットは、約定を優先させる取引であるため」、不利なレートや当社レート履歴に記載のない不利なレートで約定することがあると説明しています(2026年10月時点)。損切りで決まるのは「決済を始めるレート」で、損失額の上限ではないと考えておきましょう。

週明けにレートが飛ぶと損失が想定より大きくなる

FXの取引は週末に止まり、週明けに再開します。DMM FXは、週明けに初めて配信するレートが逆指値の条件を満たしている場合、原則としてそのレートで約定すると定めています。

たとえば1ドル150.00円で1万通貨を買い、149.50円に損切りを入れていたとします。週明けの最初のレートが149.00円だった場合、149.00円前後で約定し、損失は想定の5,000円ではなく約1万円になる計算です(仮の数字による計算例です)。週明けの値動きと対策はFXの窓開けとはで詳しく解説しています。スイングトレードで週末をまたぐときの注意点はスイングトレードとはでまとめています。

スプレッドが広がると損切り注文が入らないことがある

DMM FXの操作マニュアルでは、即時注文の約定時にスプレッドが広がっていると、新規注文は約定しても、決済同時発注の損切注文だけが不成立になる場合があると説明しています。

マニュアルの例では、損切幅5.0pipsに対してスプレッドが6.0pipsに広がっていたため、損切りの注文が成立しませんでした。この場合はアプリにメッセージが表示されるので、ポジション照会から改めて逆指値を入れましょう。スプレッドが広がる時間帯はスプレッドとはで解説しています。

出典:学ぼう!FX 取引スキーム(金融先物取引業協会)/店頭外国為替証拠金取引説明書(DMM FX公式・PDF)

FXの損切りを続けるためのコツ

損切りはルールを決めるより守り続けるほうが難しいものです。続けやすくするための考え方を2つ紹介します。

コツ1:新規注文と同時に損切りを入れる

損切りを続けるコツの1つ目は「新規注文と同時に損切りを入れる」ことです。含み損が出てから決めようとすると、「もう少し待てば戻るかもしれない」と判断が遅れがちです。

前述の決済同時発注やIFO注文を使えば、注文を出した時点で損切りまで予約できます。不安な方はデモトレードで操作を練習してから始めましょう。

コツ2:含み損が出てから損切りのレートを遠ざけない

損切りを続けるコツの2つ目は「含み損が出てから損切りのレートを遠ざけない」ことです。損切りのレートに近づくたびに注文を下にずらすと、損失の上限が決まらなくなり、最初に決めたルールの意味がなくなります。

一方で、調査では「損切りのタイミングが早すぎた」という回答も28.5%ありました。普段の値動きやスプレッドの幅より狭すぎる損切りは、すぐに掛かりやすくなります。損切りの幅は、注文を出す前に落ち着いて決めておきましょう。普段の値動きを確かめるときに使うチャートの基本はFXチャートの見方で解説しています。

【まとめ】FXの損切りルールを決めてから取引しよう

当記事では、損切りが大事な理由、金額・値幅・資金の割合による損切りルールの決め方、逆指値・OCO・IFOでの設定方法、DMM FXアプリでの設定手順をご紹介しました。逆指値を入れておいても、急変時や週明けには決めたレートより不利なレートで決済される可能性があります。

まずは「1回の損失はいくらまでか」を決め、新規注文と同時に損切りを入れることから始めてみましょう。損切りの操作がしやすいアプリを選びたい方は、FXおすすめアプリ・口座10社比較も参考にしてみてください。

FX取引のリスクについて

FX(外国為替証拠金取引)は元本が保証される商品ではありません。為替相場や金利の変動により損失が生じる可能性があり、レバレッジをかけた取引では預けた証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。取引の際は各FX会社の契約締結前交付書面等をよくお読みいただき、ご自身の判断と責任で行ってください。本記事の情報は2026年10月13日時点のものです。

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この記事を書いた人

株式会社エウレカ編集部が運営するFX情報メディアの編集部です。

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