FXの手数料は、取引手数料・スプレッド・入出金の手数料・ロスカット手数料の4つに分けると整理しやすくなります。当記事では、それぞれがいつ・いくらかかるのかと、主なFX会社10社の手数料の一覧を整理します。
当サイトが確認した主なFX会社10社は、いずれも通常の取引の取引手数料を無料にしていますが、入金の方法やロスカットのときなど、手数料がかかる場面もあります。口座開設の前に確認しておきましょう。
FXの手数料とは?かかるお金の種類と全体像
FXでかかる手数料は大きく4種類
金融先物取引業協会は、FX取引にかかるコストとして「スプレッド」と「取引手数料」の2つを挙げています。これに、口座にお金を出し入れするときの手数料と、ロスカットのときの手数料を加えると、初心者の方が確認しておきたい手数料は次の4種類です。
| 手数料の種類 | かかるタイミング | 確認した会社の傾向 |
|---|---|---|
| 取引手数料 | 新規・決済の注文が約定したとき | 確認した10社は通常の取引で無料(自動売買などに例外あり) |
| スプレッド | 取引のたび(買値と売値の差) | 取引手数料が無料の会社では実質的なコスト |
| 入出金の手数料 | 口座に入金・出金するとき | クイック入金・出金は無料が中心、振込入金は自己負担 |
| ロスカット手数料 | ロスカット・強制決済のとき | 確認した10社のうち7社が無料・1社が有料(2社は公式に記載なし) |
※2026年10月14日時点・当サイトが公式サイトで確認した10社(DMM FX・松井証券・GMOクリック証券・みんなのFX・LIGHT FX・楽天FX・SBI FXトレード・外為どっとコム・ヒロセ通商・外為オンライン)の傾向です。
口座開設・口座維持の費用は無料の会社が中心
口座開設や口座の維持にかかる費用は、確認した10社の公式サイトでいずれも無料と案内されています(DMM FXは「アカウント維持手数料」「アカウント登録手数料」を無料の手数料に挙げるなど。2026年10月14日時点)。ただし松井証券は「各種書面の郵送交付には、税抜年間1,000円(税込1,100円)をご負担いただく場合があります」としています。各社の条件はFXおすすめアプリ・口座の比較でも確認できます。
FXの取引手数料は無料が中心|無料にならない取引もある
確認した10社は通常の取引の取引手数料が無料
取引手数料は、注文が約定したときにFX会社へ支払う手数料です。金融先物取引業協会は、「一般的には取引通貨数量などに応じてあらかじめ金額が決まっています」と説明しています。
当サイトが確認した10社は、いずれも通常の取引の取引手数料を無料(0円)としています(2026年10月14日時点)。ただし、外為オンラインの自動売買やGMOクリック証券のロスカット・強制決済のときは手数料がかかります(後述)。また外為どっとコムは「取引手数料は当社の判断により変更する場合があります」、楽天FXは「経済情勢等の変化により、有料とする場合があります」と書いており、将来も無料が続くとは限りません。
自動売買などは手数料がかかる場合がある
通常の取引が無料でも、自動売買などのサービスでは手数料がかかる場合があります。外為オンラインは、通常の注文は0円ですが、「iサイクル2取引」「サイクル2取引」は1,000通貨あたり20円(税込)を新規と決済のそれぞれで徴収しています(南アフリカランド/円・メキシコペソ/円は1万通貨あたり)。新規口座開設から一定期間はこの手数料が無料になるキャンペーンも案内されていますが、適用条件があるため公式サイトで確認しましょう(2026年10月14日時点)。
手数料をスプレッドに含める形もあります。協会はこれを「マークアップ手数料」と説明しています。みんなのFXのシステムトレード「みんなのシストレ」は、投資助言報酬「片道0.2Pips(税込)」が提示価格のスプレッドに含まれていると案内しています(2026年10月14日時点・公式サイトより)。
一方で、松井証券は「自動売買の手数料も無料です。」と案内しています。自動売買の手数料は会社ごとに大きく違うため、国内のFX自動売買の比較で確認しておきましょう。
スプレッドはFXの実質的な手数料
取引手数料が無料ならスプレッドが実質的なコスト
スプレッドは、同じ通貨ペアの買値と売値の差です。DMM FXは「スプレッドのみが、取引にあたって負担いただく実質的なコストとなります。」と説明しています(2026年10月時点・公式サイトより)。手数料のように別に引かれるのではなく、レートの差として取引のたびに負担します。
スプレッドのコストは「スプレッド×取引数量」で計算する
米ドル/円のスプレッドが0.2銭(0.002円)なら、1万通貨の取引で0.002円×1万通貨=20円、1,000通貨なら2円です(当サイトによる仮の前提での計算)。
スプレッドは早朝や経済指標の発表時などに広がることがあり、協会も「取引コストも常に一定で不変ということにはなりません」としています。仕組みはFXのスプレッドとは、各社の値はFXのスプレッド比較で確認できます。
出典:学ぼう!FX スプレッド、手数料について(金融先物取引業協会)
FXの入金・出金の手数料
入金はクイック入金なら無料、振込入金は自己負担が中心
確認した会社の多くは、ネットバンキングから即時に入金できるクイック入金(会社により名称は異なります)の手数料を無料にしています。一方で、銀行の窓口やATM・ネットバンキングから通常の振込で入金すると、振込手数料は自己負担になるのが基本です。
ただし、クイック入金でも無料にならない場合があります。ヒロセ通商は、クイック入金を「手数料無料(三井住友、みずほ、PayPay銀行を除く)」と案内しており、手数料の表ではPayPay銀行(個人口座)が55円、三井住友銀行・みずほ銀行が「お客様の契約内容による」とされています。クイック入金には最低入金額があるため、たとえばSBI FXトレードは1,000円以上、DMM FXは5,000円以上、ヒロセ通商は1万円以上です(2026年10月14日時点)。
松井証券は、FX口座に直接入金できず、総合口座に入金してからFX口座へ振り替える仕組みです。MATSUI Bank入金やネットリンク入金などは無料、銀行振込入金の手続料は自己負担と案内しています。DMM FXの入金方法はDMM FXの入金・出金のやり方で詳しく解説しています。
出金は無料が中心だが、条件つきの会社もある
確認した10社には、いずれも無料(会社負担)で出金できる方法があります。ただし、出金の方法や金額によっては手数料がかかる会社があります。主な例は次のとおりです(2026年10月14日時点・各社公式サイトより)。
- 松井証券:「翌営業日以降の出金」は手続料無料、即時出金サービスは手続料300円(税込330円)
- SBI FXトレード:取引ルールは「出金時における振込手数料は、当社で負担いたします。」、FAQは原則当社負担としつつ「2,000円未満のご出金をされる場合には、振込手数料がかかることがあります。」
- DMM FX:出金手数料は無料。ただし取引説明書では、出金は原則1日1回・2,000円以上(全額出金を除く)とされている
- GMOクリック証券・外為オンライン:出金手数料は無料(当社負担)。ただし1回の最低出金額は、GMOクリック証券が原則1万円(残高が1万円以下なら全額出金)、外為オンラインが5,000円以上(全額出金を除く)
名義の違う口座からの入金は返金の手数料がかかる
口座の名義と違う名義で振り込むと、入金が反映されずに返金されることがあります。このとき返金や組戻しの手数料は自己負担と案内している会社があり、DMM FX・みんなのFX・LIGHT FX・GMOクリック証券・SBI FXトレード・ヒロセ通商の公式サイトで確認できました。入金は必ず本人名義の口座から行いましょう。
FXのロスカット手数料
確認した10社のうち7社はロスカット手数料が無料
ロスカットは、損失が一定の水準を超えたときにポジションが強制的に決済される仕組みです。DMM FX・松井証券・みんなのFX・LIGHT FX・楽天FX・SBI FXトレード・外為どっとコムは、ロスカット手数料を無料と案内しています(2026年10月14日時点・公式サイトより)。
ヒロセ通商(取引説明書)と外為オンライン(取引説明書・手数料表・Q&A)は、ロスカット時の手数料について記載がありません(2026年10月14日時点・当サイト確認。通常の取引手数料を無料・0円とする記載のみ)。気になる方は、ヒロセ通商(0120-63-0727)・外為オンライン(0120-465-104)の電話窓口で確認しましょう。ロスカットの仕組みはFXのロスカットとはで解説しています。
GMOクリック証券はロスカット・強制決済時に手数料がかかる
GMOクリック証券(FXネオ)は、FXネオのページで「すべての手数料が無料」としつつ、「※ロスカット・強制決済時には手数料が発生します。」と注記しています。取引ルールでは、取引手数料を0円としたうえで「自動ロスカット発生時、追加証拠金制度による強制決済執行時のみ1万通貨単位あたり税込500円」と定めています。ハンガリーフォリント/円・南アフリカランド/円・メキシコペソ/円は10万通貨単位あたり税込500円です。
| ロスカットされた建玉 | 手数料(税込) |
|---|---|
| 米ドル/円 1万通貨 | 1万通貨×1万通貨単位あたり500円=500円 |
| ユーロ/円 1.1万通貨 | 1.1万通貨×1万通貨単位あたり500円=550円 |
| 米ドル/円 1,000通貨 | 0.1取引単位(1,000通貨)あたり50円=50円 |
| メキシコペソ/円 11万通貨 | 11万通貨×10万通貨単位あたり500円=550円 |
※2026年10月14日時点・GMOクリック証券の取引ルール・FAQの計算例より(1,000通貨の行はFAQの「0.1取引単位(1,000通貨)あたり50円(税込)」から)。
ロスカットになると、損失に加えて手数料もかかります。証拠金に余裕を持たせた取引数量にする考え方はFXの資金管理とリスク管理、GMOクリック証券の特徴はGMOクリック証券 FXネオの評判で紹介しています。
見落としやすいその他の手数料
取引・入出金・ロスカット以外にも、特定のサービスを使ったときにだけかかる手数料があります。通常の取引だけなら関係しないことが多いものの、使う前に確認しておきましょう。
| 手数料 | 内容(公式サイトの表記) |
|---|---|
| 受渡決済手数料(松井証券) | 受渡決済(外貨の受け取り・受け渡し)は「通貨別で約定通貨数量×1~20円」 |
| 書類作成送付手数料(外為オンライン) | 法定帳簿の書面による交付を申し出た場合のみ「1送付当り2,200円(税込)」 |
| 書面の郵送交付(松井証券) | 「各種書面の郵送交付には、税抜年間1,000円(税込1,100円)をご負担いただく場合があります」 |
※2026年10月14日時点・各社公式サイトより。
また、手数料ではありませんが、ポジションを翌日に持ち越すとスワップポイントの受け取りや支払いが発生します。売りと買いのどちらで持つかによって支払いになることもあるため、スワップポイントの仕組みもあわせて確認しておきましょう。
主なFX会社10社の手数料一覧(2026年10月時点)
主なFX会社10社の手数料を、公式サイトの表記をもとにまとめました。会社ごとに入金の方法や名称が違うため、表の注記もあわせて確認してください。
| FX会社 | 取引手数料 | ロスカット手数料 | クイック入金等 | 振込入金 | 出金 |
|---|---|---|---|---|---|
| DMM FX | 無料 | 無料 | 無料(クイック入金・5,000円以上) | 自己負担 | 無料 |
| 松井証券 | 無料 | 無料 | 無料(MATSUI Bank入金・ネットリンク入金〈1万円以上〉など) | 自己負担 | 翌営業日以降は無料/即時出金は税込330円 |
| GMOクリック証券(FXネオ) | 0円 | 1万通貨あたり税込500円(ロスカット・強制決済時) | 無料(即時入金・1,000円以上) | 自己負担 | 無料 |
| みんなのFX | 無料(みんなのシストレは助言報酬をスプレッドに含む) | 無料 | 無料(ダイレクト入金・5,000円以上) | 自己負担 | 無料 |
| LIGHT FX | 無料 | 無料 | 無料(ダイレクト入金・5,000円以上) | 自己負担 | 無料 |
| 楽天FX | 無料 | 無料 | 無料(FXリアルタイム入金など・1,000円以上) | 自己負担 | 無料 |
| SBI FXトレード | 無料 | 無料 | 無料(クイック入金・1,000円以上) | 自己負担(専用振込口座) | 原則当社負担(FAQでは2,000円未満は手数料がかかることがある) |
| 外為どっとコム | 0円 | 無料 | 無料(クイック入金・1,000円以上) | 自己負担 | 無料 |
| ヒロセ通商(LION FX) | 0円 | 公式に記載なし | 無料(1万円以上。PayPay銀行〈個人〉は55円、三井住友・みずほは契約内容による) | 自己負担 | 無料 |
| 外為オンライン | 0円(iサイクル2取引・サイクル2取引は有料) | 公式に記載なし | 当社負担(クイック入金・5,000円以上) | 自己負担 | 当社負担 |
※2026年10月14日時点・各社公式サイトより。「クイック入金等」の金額は1回あたりの最低入金額です。出金の列は手数料のみで、最低出金額などの条件は会社ごとに異なります。「自己負担」は振込元の金融機関が定める振込手数料です。SBI FXトレードは、SBI新生銀行の専用口座へSBI新生銀行から振り込む場合は無料と案内しています。
一覧表で差が出やすいのはロスカット手数料と出金の条件
取引手数料は確認した10社とも通常の取引で無料のため、手数料で差が出やすいのはロスカット手数料と、入出金の条件(最低額・方法・回数)です。少額で始める方は、クイック入金の最低額が自分の入金額に合っているかも確認しましょう。
FXの手数料についてのよくある質問
FXは手数料0円で取引できますか?
確認した10社では、通常の取引の取引手数料は無料です。ただし、スプレッドの負担に加え、振込入金・ロスカット(GMOクリック証券)・一部の自動売買などで手数料がかかる場合があり、費用がまったくかからないわけではありません。
FXの手数料はいつ引かれますか?
金融先物取引業協会は、取引手数料の徴収方法として「取引を行うごとに証拠金などから差し引く方法」と、スプレッドの中に組み込むマークアップ手数料を挙げています。たとえば外為オンラインのiサイクル2取引は新規の約定ごとに新規と決済の手数料をまとめて口座資産から徴収し(取引説明書)、GMOクリック証券はロスカットの反対売買のときに手数料が発生します。スプレッドは別に引かれるのではなく、約定したレートの差として損益に含まれます。
「片道」「往復」とは何ですか?
片道は新規か決済のどちらか1回分、往復は新規と決済の2回分です。外為オンラインのiサイクル2取引は片道1,000通貨あたり20円のため、往復では40円です(当サイトによる計算)。
FXの手数料は確定申告で経費にできますか?
国税庁の「先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書」には「手数料等」の欄があり、記載要領は「手数料等の額を記載してください」としています。必要経費になるのは、所得を得るために直接要した費用などです(所得税法第37条)。入出金の振込手数料などが経費になるかは国税庁の案内に明示がないため(2026年10月14日時点)、迷う場合は所轄の税務署に確認しましょう。経費の考え方はFXの税金で解説しています。
5,000円でFXをすると、いくらの損益になりますか?
損益は「値動き×取引数量」で決まり、決まった金額にはなりません。1ドル150円・レバレッジ25倍なら、米ドル/円1,000通貨の必要証拠金は6,000円で、5,000円では足りません。1通貨単位で取引できる会社(松井証券・SBI FXトレードなど)で300通貨(必要証拠金1,800円)を取引した場合、1円動けば、利益なら+300円、逆に動けば同じ300円の損失です。0.2銭のスプレッドは0.6円かかります(当サイトによる仮の前提での計算)。少額の始め方は少額で始められるFX口座で比較しています。
【まとめ】FXの手数料を確認してから口座を選ぼう
当記事では、FXの手数料の4つの種類と、主なFX会社10社の一覧をご紹介しました。通常の取引の取引手数料は確認した10社で無料ですが、入金の方法やロスカットのとき、一部の自動売買を使うときなどには手数料がかかる場面があります。
まずは使う予定の口座で、入金の方法・出金の条件・ロスカット手数料を公式サイトで確認しておきましょう。口座選びに迷ったら、DMM FXの評判の記事も参考にしてみてください。
FX(外国為替証拠金取引)は元本が保証される商品ではありません。為替相場や金利の変動により損失が生じる可能性があり、レバレッジをかけた取引では預けた証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。取引の際は各FX会社の契約締結前交付書面等をよくお読みいただき、ご自身の判断と責任で行ってください。本記事の情報は2026年10月14日時点のものです。
