当記事では、FX自動売買の種類と選び方、国内の登録業者が提供するおすすめの自動売買サービス7つの違いを中心に解説します。あわせて、メリット・デメリットと始め方も整理します。
FX自動売買は、あらかじめ決めたルールに沿って、システムが注文を出し続ける取引方法です。サービスごとに仕組みや最小取引単位、手数料のかかり方が違うため、自分に合うものを選ぶことが、無理なく続けるための第一歩になります。
FX自動売買とは?リピート系・選択型・シグナル系の違い
まずは、FX自動売買の基本的な仕組みと、国内サービスに多い3つの種類を確認しておきましょう。
FX自動売買は「決めたルールで注文を繰り返す」取引
FX自動売買とは、注文する価格の範囲や値幅、利益確定の幅などのルールを先に決め、システムがそのルールどおりに売買を繰り返す取引方法です。チャートを見ていない時間帯でも、条件を満たせば注文が成立します。
ただし、ルールを決めるのは利用者自身です。選ぶルールによって必要な資金や損失の大きさが変わります。
リピート系:決めた範囲で売買を繰り返す
リピート系は、「この範囲で、この値幅ごとに買って、この幅だけ上がったら売る」という注文をまとめて並べ、決済されたら同じ注文を再び出すタイプです。トラリピ(マネースクエア)、ループイフダン(アイネット証券)、松井証券の「100円から自動売買」、楽天FXの「リピート注文」などがこれに当たります。
一定の範囲で上下する相場(レンジ相場)を前提にした仕組みです。
選択型:用意された売買ルール(ストラテジー)から選ぶ
選択型は、FX会社が用意した売買ルール(ストラテジー)の一覧から、使いたいものを選んで稼働させるタイプです。みんなのFXの「みんなのシストレ」は、公式サイトで「選択型自動売買サービス」と案内されています。インヴァスト証券の「トライオートFX」にも、既成の自動売買を選ぶ「セレクト」があります。
自分で細かい数値を決めなくても始められる反面、ランキングや過去の成績は将来の結果を約束するものではありません。中身のルールや損切りの有無まで確認してから選びましょう。
シグナル系:テクニカル指標の判定で売買する
シグナル系は、移動平均線などのテクニカル指標が出す売買サイン(シグナル)に合わせて注文を出すタイプです。トライオートFXの「テクニカルビルダー」は、テクニカル指標のシグナルに応じた自動売買を作れる機能として案内されています。
外為オンラインの「iサイクル2取引」にも、システムが売り・買いの方向を判定する「トレンド機能」があります。ただし、判定どおりに相場が動くとは限りません。
FX自動売買おすすめサービスの選び方|比較のポイント5つ
FX自動売買のサービスは、次の5つのポイントで比べると、自分に合うものを絞り込みやすくなります。
選び方の1つ目:金融庁に登録された国内のFX会社を選ぶ
FX自動売買の選び方の1つ目は、金融庁(財務局)に登録された国内のFX会社のサービスを選ぶことです。日本に住む人にFXのサービスを提供するには、金融商品取引業の登録が必要です。
当記事で紹介する7つのサービスは、すべて国内の登録業者が提供しているものです。
選び方の2つ目:自分に合う種類(リピート系・選択型)を選ぶ
選び方の2つ目は、自分で範囲や値幅を決めたいか、用意されたルールから選びたいかで種類を決めることです。リピート系は自分で範囲を決める分、仕組みを理解しやすいのが特徴です。
選択型はルールを考える手間が少ない反面、中身を確認する手間がかかります。迷う方は、設定の候補を提案してくれるサービスから試すとよいでしょう。
選び方の3つ目:最小取引単位と必要な資金を確認する
選び方の3つ目は、何通貨から自動売買を始められるかを確認することです。国内の自動売買サービスは1,000通貨から使えるものが多く、松井証券は1通貨単位から取引できます(公式は「100円(1通貨)から」と案内。必要な証拠金はレートとレバレッジで変わり、1ドル=150円・レバレッジ25倍なら約6円)。
リピート系では、注文を並べる本数が増えるほど必要な資金も増えます。1回の取引単位が小さいほど、同じ範囲に注文を並べても必要な資金を抑えやすくなります。初めての方は、損失が出ても生活に響かない金額から始めましょう。
選び方の4つ目:自動売買にかかる手数料・コストを確認する
選び方の4つ目は、自動売買固有の手数料がかかるかどうかを確認することです。自動売買のコストは「取引手数料」「自動売買の手数料」「スプレッド(売値と買値の差)」に分けて考えると比べやすくなります。
2026年10月13日時点で、当記事で紹介するサービスの多くは取引手数料を無料としています。一方で、外為オンラインの「iサイクル2取引」には取引手数料がかかり、みんなのシストレやループイフダンでは投資助言報酬がスプレッドに含まれています。
また、自動売買の注文には、裁量取引と同じスプレッドが適用されるとは限りません。トライオートFXは「自動売買取引は原則固定適用対象外」としており、みんなのシストレのスプレッドは「みんなのFX」より広いと案内されています。松井証券も、自動売買の注文は少量の成行注文向けの縮小スプレッドの対象外です。広告のスプレッドだけで比べず、自動売買で実際に使われるスプレッドを取引画面で確認しましょう。
選び方の5つ目:設定の手軽さとデモの有無を確認する
選び方の5つ目は、設定をどこまで手助けしてくれるか、仮想のお金で試せるデモがあるかです。範囲の決め方を案内する機能や、戦略の一覧から選べる機能があると、初めてでも設定を組み立てやすくなります。
自動売買をデモで試せるサービスは限られます。公式サイトで自動売買のデモを確認できたのは、外為オンライン(iサイクル2取引)とアイネット証券(ループイフダン)でした。みんなのシストレ・トラリピ・トライオートFXは、公式サイトで「デモはない」と案内されています(トライオートFXは、稼働前に過去の相場でのシミュレーションを確認できます)。
FX自動売買おすすめ7社の比較一覧
国内の登録業者が提供するFX自動売買サービス7つを、前述のポイントで比較しました。内容はすべて各社の公式サイトで確認した2026年10月13日時点の情報です。
FX自動売買おすすめ7社の早見表
| サービス(会社) | 種類 | 最小取引単位 | 取引手数料・自動売買の手数料 | 自動売買のデモ |
|---|---|---|---|---|
| 100円から自動売買(松井証券) | リピート系 | 1通貨 | 無料 | — |
| みんなのシストレ(みんなのFX) | 選択型 | 1,000通貨 | 取引手数料は無料(投資助言報酬 片道0.2Pipsをスプレッドに含む) | なし |
| トラリピ(マネースクエア) | リピート系 | 1,000通貨 | 無料 | なし |
| トライオートFX(インヴァスト証券) | 選択型・カスタマイズ型 | 1,000通貨 | 無料(自動売買のスプレッドは原則固定の対象外) | なし |
| ループイフダン(アイネット証券) | リピート系 | 1,000通貨 | 取引手数料は無料(投資助言報酬 1,000通貨ごとに1円をスプレッドに含む) | あり |
| iサイクル2取引(外為オンライン) | リピート系(相場に追従) | 1,000通貨(miniコース) | あり(開設から90日間は無料・適用条件あり) | あり |
| リピート注文(楽天FX) | リピート系 | 1,000通貨 | 無料 | — |
※2026年10月13日時点・各社公式サイトより。一部の通貨ペアは最小取引単位が異なります。手数料が無料のサービスでも、スプレッドは実質的なコストとしてかかります。みんなのシストレ・ループイフダンは、投資助言報酬がスプレッドに含まれています。「なし」は公式サイトでデモがないと案内されているもの、「—」は公式サイトで自動売買のデモを確認できなかったものです。
※掲載順は、初心者が少額から始めやすいか(最小取引単位)・自動売買の手数料の有無・設定の手軽さを重視して、FXオタク編集部が判断したものです。広告掲載の有無や広告報酬の額で掲載順を決めることはありません(広告掲載ポリシー)。
【7社の違いまとめ】どんな人に向いているか
【7社の違いまとめ】
- 松井証券:1通貨から、手数料無料でリピート系を試したい方
- みんなのシストレ:ランキングからストラテジーを選んで始めたい方
- トラリピ:範囲を決めて注文を並べるリピート系をじっくり使いたい方
- トライオートFX:選ぶだけの運用から、自分でルールを作る運用まで広げたい方
- ループイフダン:用意された値幅から選ぶだけで始め、デモでも試したい方
- iサイクル2取引:相場に合わせて範囲が動くタイプを、デモで試してから始めたい方
- 楽天FX:楽天証券の口座を持っていて、スマホアプリで設定したい方
国内のFX自動売買おすすめ7選
ここからは、7つのサービスそれぞれの特徴とおすすめな人を順にご紹介します。
1. 松井証券「100円から自動売買」|1通貨から手数料無料で使える
松井証券の「100円から自動売買」は、1通貨から使える、リピート系の自動売買です。公式サイトでは、取引手数料も自動売買の手数料も無料と案内されています。
注文を仕掛ける範囲(レンジ)や注文する値幅などを設定し、FXお客様サイト(パソコン向け)・FXスマホサイト・FXアプリから発注します。自動売買の注文はすべて指値・逆指値で出されるため、少量の成行注文向けの縮小スプレッドは適用されません。
なお、ロスカットや追証の発生、運用停止ラインへの到達などで自動売買は停止し、松井証券側で再開はしないと案内されています。
松井証券のFX全体の特徴は、松井証券FXの評判の記事で解説しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 松井証券株式会社(関東財務局長(金商)第164号) |
| 種類 | リピート系(公式表記「リピート系の自動売買」) |
| 最小取引単位 | 1通貨 |
| 自動売買の手数料 | 無料(取引手数料も無料) |
| 設定に使うツール | FXお客様サイト(パソコン向け)、FXスマホサイト、FXアプリ |
| 自動売買のデモ | 公式サイトで確認できず |
こんな方におすすめ
- まずは数百円程度から自動売買を試したい方
- 手数料をかけずにリピート系を使いたい方
2. みんなのシストレ(みんなのFX)|ランキングからストラテジーを選べる
みんなのシストレは、トレイダーズ証券が提供する選択型の自動売買サービスです。売買シグナルを配信するトレーダーやプログラム(ストラテジー)を、ランキングから選んで取引を始めます。
条件を選んでストラテジーを検索し、取引する数量を指定して始めます。ストラテジーごとの合計損益が設定した損失許容額以上になると、そのストラテジーの建玉をすべて自動決済する「リスクコントロール設定」もあります。
取引手数料は無料ですが、投資助言報酬(片道0.2Pips)が提示価格のスプレッドに含まれています。公式FAQでは、みんなのシストレのスプレッドは「みんなのFX」よりも広いと案内されています。取引は、FX口座とは別の「シストレ口座」に入金して行い、デモトレードは用意されていません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | トレイダーズ証券株式会社(関東財務局長(金商)第123号) |
| 種類 | 選択型(公式表記「選択型自動売買サービス」) |
| 最小取引単位 | 1,000通貨(0.1Lot。一部通貨ペアは10,000通貨) |
| 自動売買の手数料 | 取引手数料は無料(投資助言報酬 片道0.2Pipsをスプレッドに含む) |
| スプレッド | 「みんなのFX」より広い(固定値の公表なし) |
| 設定に使うツール | システムトレーダー、システムトレーダーアプリ版 |
| 自動売買のデモ | なし(公式FAQ「デモトレードのご用意はございません。」) |
こんな方におすすめ
- 自分で値幅を決めずに、用意されたルールから選びたい方
- みんなのFXで裁量取引と自動売買を使い分けたい方
3. トラリピ(マネースクエア)|範囲に注文を並べるリピート系
トラリピは、マネースクエアの独自の注文方法「トラップリピートイフダン」の略称です。決めた範囲(レンジ)に新規と決済がセットの注文を複数並べ、価格の変動に応じて売買を繰り返す仕組みで、マネースクエアHDが特許を取得しています。
ストラテジストが提案する「トラリピ戦略リスト」から、そのまま発注することもできます。入力ガイド付きの専用注文メニューがあり、「トラリピのはじめかた」という機能では必要な資金をシミュレーションできます。なお、デモ(バーチャルトレード)はありません。
取引手数料はFX・CFDともに無料です。公式サイトのよくある質問では、数十万円〜100万円程度の資金から始める利用者が多い傾向と案内されているため、余裕を持った資金計画で使いましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社マネースクエア(関東財務局長(金商)第2797号) |
| 種類 | リピート系 |
| 最小取引単位 | 1,000通貨以上・100通貨単位(南アランド/円など3通貨ペアは1万通貨以上) |
| 自動売買の手数料 | 無料 |
| 取扱通貨ペア | 18通貨ペア |
| 設定に使うツール | スマホアプリ「トラリピFX/CFD」、PCのトレード画面 |
| 自動売買のデモ | なし(公式Q&A「バーチャルトレードはありません。」) |
こんな方におすすめ
- 範囲と値幅を自分で決めて、リピート系をじっくり運用したい方
- 公式の戦略例を参考にしながら設定したい方
4. トライオートFX(インヴァスト証券)|選ぶだけから自作まで対応
トライオートFXは、既成の自動売買を選ぶ「セレクト」から、自分でルールを作る「ビルダー」まで使い分けられる自動売買サービスです。質問に答えると組み合わせを提案する「オートセレクト」や、始める前に過去の成績を確認できるシミュレーションも用意されています。
慣れてきたら、テクニカル指標のシグナルで売買する「テクニカルビルダー」なども使えます。取引手数料は0円で、自動売買注文は1,000通貨単位から発注できます。
ただし、スプレッドは自動売買取引とマニュアル取引で異なり、自動売買取引は原則固定の対象外です。公式サイトに載っている「米ドル/円0.2銭」などはマニュアル取引(裁量取引)のスプレッドなので、自動売買のレートは取引画面の自動売買タブで確認しましょう。デモ口座はなく、代わりに稼働前のシミュレーションで過去の成績を確認する形です。
なお、セレクトに掲載されている既成の自動売買には、初期状態で損切りが設定されていないものがあります。想定した価格帯から相場が外れると含み損が膨らむ可能性があるため、稼働前に損切り設定の有無を確認しましょう。ロスカットの対象になると、すべての自動売買の稼働が停止します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | インヴァスト証券株式会社(関東財務局長(金商)第26号) |
| 種類 | 選択型(セレクト)・カスタマイズ型(ビルダーなど) |
| 最小取引単位 | 自動売買注文:1,000通貨単位(一部通貨ペアは10,000通貨単位) |
| 自動売買の手数料 | 取引手数料0円 |
| 自動売買のスプレッド | マニュアル取引とは異なり、原則固定の対象外 |
| 取扱通貨ペア | 34通貨ペア |
| 設定に使うツール | スマホアプリ・PC(アプリストアで「トライオート」) |
| 自動売買のデモ | なし(「デモ口座のご用意はございません」。稼働前のシミュレーションあり) |
こんな方におすすめ
- 最初は選ぶだけで始め、慣れたら自分でルールを作りたい方
- 稼働前にシミュレーションで過去の成績を確認したい方
5. ループイフダン(アイネット証券)|値幅を選ぶだけで始められる
ループイフダンは、一定の値幅だけレートが動いたら、自動で売買を繰り返すアイネット証券のリピート系自動売買です。通貨ペアごとにあらかじめ用意されたシステムから選ぶ仕組みで、パラメーターの変更や新たな設定の取り込みはできません。
運用では、値幅(例:50銭間隔の「B50」)と最大ポジション数を選びます。たとえばB50で最大ポジション数を40にすると、50銭×40=20円の範囲で注文が繰り返されます。損切りの「あり・なし」も選択でき、どちらを選ぶかでリスク管理の方法が変わります。
取引手数料・口座維持手数料は無料ですが、ループイフダンで新規約定した取引には、取引数量1,000通貨ごとに1円(税込)の投資助言報酬がかかり、スプレッドに含まれています(利用には投資顧問契約の締結が必要)。ループイフダン口座のスプレッドは米ドル/円で2.0〜2.5銭と、同社の裁量取引用の口座(0.7銭〜2.5銭)より広めです。
また、運用中のループイフダンは設定を途中で変更できず、一度停止すると再稼働できません。ロスカットや強制決済が執行されると、すべてのループイフダン注文が停止します。仮想資金300万円の無料デモ口座で、ループイフダンを体験できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社アイネット証券(関東財務局長(金商)第11号) |
| 種類 | リピート系(用意されたシステムから選ぶ) |
| 最小取引単位 | 1,000通貨(南アフリカランド/円・メキシコペソ/円は1万通貨) |
| 自動売買の手数料 | 取引手数料は無料(投資助言報酬 1,000通貨ごとに1円・税込をスプレッドに含む) |
| スプレッド(ループイフダン口座) | 米ドル/円 2.0〜2.5銭(2026年10月13日時点) |
| 自動売買のデモ | あり(無料デモ口座・仮想資金300万円) |
こんな方におすすめ
- 細かい数値を決めずに、値幅を選ぶだけで始めたい方
- デモで動きを確かめてから本番に進みたい方
6. iサイクル2取引(外為オンライン)|相場に合わせて範囲が動く
外為オンラインの「iサイクル2取引」は、あらかじめ指定した変動幅が、相場の上昇・下落に合わせて自動で追従し、注文を繰り返すリピート系の自動売買です。変動幅を固定する「サイクル2取引」も選べます。
始め方は、ランキング方式・マトリクス方式・ボラティリティ方式の3通りです。システムがトレンドを判定して売り・買いを決める「トレンド機能」もあります。miniコースなら1,000通貨単位で取引できます。
ほかのサービスと違い、iサイクル2取引・サイクル2取引には取引手数料がかかります(1,000通貨あたり新規・決済それぞれ20円・税込)。新規口座開設完了日から90日間は手数料が無料で(適用条件あり。2026年10月13日時点)、デモ取引でも体験できます。ロスカットや強制決済が執行されると、すべてのiサイクル2取引の設定が停止します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社外為オンライン(関東財務局長(金商)第276号) |
| 種類 | リピート系(相場に追従するタイプ) |
| 最小取引単位 | 1,000通貨(miniコース。南アフリカランド/円・メキシコペソ/円は1万通貨)/1万通貨(通常コース。南アフリカランド/円・メキシコペソ/円は10万通貨) |
| 自動売買の手数料 | あり(1,000通貨あたり新規・決済それぞれ20円・税込。新規口座開設完了日から90日間は無料(適用条件あり。2026年10月13日時点)) |
| 設定に使うツール | PC(ブラウザ版・ダウンロード版)、スマートフォン版 |
| 自動売買のデモ | あり |
こんな方におすすめ
- 範囲を固定せず、相場に合わせて動くタイプを使いたい方
- デモで試してから始めたい方
7. 楽天FX「リピート注文」|iSPEED FXから設定できる
楽天FXの「リピート注文」は、あらかじめ設定した条件にもとづいて、新規注文と決済注文を自動で繰り返す注文方法です。公式サイトでは、リピート注文に特別な利用料や手数料はかからないと案内されています。
注文タイプは、指値・逆指値注文をくり返す「指値」と、成行注文をくり返す「成行」の2種類です。「新規注文停止到達プライス」や「全決済到達プライス」などを決める「リスクフィルタ」も設定できます。
なお、新規設定と稼働開始は、スマホアプリ「iSPEED FX」からのみ行えます。証拠金維持率が100%を下回ると、稼働中のリピート注文はすべて停止されます。保有中の建玉は自動で決済されず、停止したリピート注文は自動的には再開されません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 楽天証券株式会社(関東財務局長(金商)第195号) |
| 種類 | リピート系 |
| 最小取引単位 | 1,000通貨(楽天FX) |
| 自動売買の手数料 | 無料(特別な利用料や手数料はかからない) |
| 設定に使うツール | iSPEED FX(新規設定・稼働開始) |
| 自動売買のデモ | 楽天FXデモ取引はあるが、リピート注文を試せるかは公式サイトで確認できず |
こんな方におすすめ
- 楽天証券の口座をすでに持っている方
- スマホアプリだけで自動売買を設定したい方
FX自動売買のメリット・デメリット
FX自動売買には便利な点がある一方で、仕組みならではの注意点もあります。
メリット:チャートを見られない時間も注文が動く
自動売買のメリットの1つ目は、仕事中や寝ている間など、チャートを見られない時間帯にも設定どおりに注文が出ることです。日中に取引の時間を取りにくい方でも、FXに取り組みやすくなります。
メリット:感情に左右されずにルールを守れる
メリットの2つ目は、決めたルールどおりに売買するため、迷いや焦りで注文が遅れたり、損切りをためらったりしにくいことです。裁量取引では、含み損を抱えたまま決済できずに損失が膨らむことがあります。
デメリット:相場が設定した範囲から外れると含み損が膨らむ
デメリットの1つ目は、相場が想定した範囲(レンジ)から外れると、決済されないポジションの含み損が膨らむことです。リピート系は、範囲の中で上下する相場を前提にしています。
一方向に大きく動く相場では、注文が成立したまま決済に届かないポジションが増えていきます。証拠金が足りなくなるとロスカット(強制決済)され、自動売買の設定も止まります。
たとえば、ループイフダン・iサイクル2取引・トライオートFXは、ロスカットされるとすべての自動売買が停止すると案内しています。ループイフダンは停止したものを再稼働できず、松井証券や楽天FXも停止した自動売買を自動では再開しません。ロスカットを避けられるよう、範囲と資金に余裕を持たせましょう。
デメリット:相場急変や窓開けで想定外の価格で約定する
デメリットの2つ目は、経済指標の発表や週明けの窓開けなどで価格が飛ぶと、設定と離れた価格で約定することがあることです。発表日程は主な経済指標の発表日で確認できます。アイネット証券も、ループイフダンでは相場急変直後や休日明け・メンテナンス明けの価格で約定することにより、少なくともスプレッド分の損失が出る場合があると注意を促しています。
デメリット:手数料・スプレッドなどのコストが積み重なる
デメリットの3つ目は、売買の回数が多くなる分、スプレッドや手数料が積み重なることです。取引手数料が無料のサービスでも、スプレッドは取引のたびにかかります。
サービスによっては、自動売買の取引手数料や投資助言報酬もかかります。
注意:高利回りをうたう自動売買ツールの勧誘には乗らない
知人などから「何もしなくても稼げる」と高額な自動売買ツールを勧められるトラブルが起きています。国民生活センターが若者向けに出した注意喚起(2021年8月12日)では、大学の先輩から約50万円のFX自動売買システムを勧められ、学生ローンで借金をして支払った事例が紹介されています。
FXの自動売買で利益が約束されることはありません。国内の登録業者が提供するサービスを選び、勧誘されたツールや業者の登録状況は金融庁の登録業者一覧で確認しましょう。典型的な手口はFX詐欺の見分け方で解説しています。
FX自動売買の始め方(4ステップ)
国内のFX自動売買は、大きく次の4ステップで始められます。多くのサービスで、申し込みから設定までスマホで進められます。
手順1:自動売買に対応したFX口座を開設する
まずは、使いたい自動売買サービスに対応した口座を申し込みます。本人確認書類(マイナンバーカードなど)を用意しておくと、スマホでの本人確認がスムーズです。みんなのシストレのように、自動売買専用の口座に入金して使うサービスもあります。
口座を開設できる年齢や金融資産の条件は、会社によって違います。トラリピは満20歳以上、トライオートFXは金融資産50万円以上、楽天FXのFX専用口座は金融資産100万円以上が条件です。申し込む前に確認しておきましょう。
| サービス(会社) | 口座開設の主な条件(年齢・金融資産) |
|---|---|
| 100円から自動売買(松井証券) | 口座を開設する年度の4月1日に18歳以上・十分な金融資産があること(満80歳を超える場合は電話で本人確認) |
| みんなのシストレ(みんなのFX) | 満18歳以上80歳未満(高校生は不可。75歳以上は電話による審査等あり) |
| トラリピ(マネースクエア) | 満20歳以上80歳未満・日本国内に居住 |
| トライオートFX(インヴァスト証券) | 満18歳以上80歳以下・金融資産50万円以上・日本国内に居住 |
| ループイフダン(アイネット証券) | 日本国内に居住する18歳以上(上限年齢の記載は確認できず) |
| iサイクル2取引(外為オンライン) | 日本国内に居住する18歳以上(上限年齢・金融資産の基準は記載なし) |
| リピート注文(楽天FX) | FX専用口座:18歳以上80歳未満・金融資産100万円以上 |
※2026年10月13日時点・各社の公式サイト・約款より。条件を満たしていても、審査により口座を開設できない場合があります。
手順2:デモや少額で仕組みを確かめる
口座ができたら、いきなり大きな金額で動かさず、デモや最小取引単位で、注文がどう並び、どう決済されるかを確かめましょう。自動売買をデモで試せるのは、ループイフダンやiサイクル2取引などに限られるため、ほかのサービスでは少額で試すのが現実的です。裁量取引も含めたデモの違いは、FXデモトレードができるアプリの記事で比較しています。
手順3:通貨ペア・範囲・数量を決めて稼働させる
リピート系なら、通貨ペア・注文を並べる範囲・値幅・1回の数量を決めます。選択型なら、ストラテジーのルールと損切りの有無を確認してから稼働させましょう。
手順4:定期的に状況を確認し、設定を見直す
稼働後も、証拠金維持率や含み損、相場の位置を定期的に確認します。相場が範囲の端に近づいたら、入金や設定の見直し、停止を検討しましょう。設定したら放っておけばよい、というものではありません。
FX自動売買に関するよくある質問
FX自動売買はいくらから始められる?
1通貨から使える松井証券の「100円から自動売買」なら、1通貨から注文できるので、数百円程度の資金でも始められます(必要な金額はレートやレバレッジで変わります)。ただし、リピート系は注文を複数並べるため、実際には並べる本数と範囲に応じた資金が必要です。少額で始めたい方は、少額で始められるFX口座おすすめも参考にしてみてください。
FX自動売買なら初心者でも利益が出る?
自動売買でも、利益が出るとは限りません。相場が範囲から外れたり急変したりすると損失が出る可能性があり、預けた証拠金を上回る損失が出る可能性もあります。利益と損失の仕組みは、FXは儲かるのかを解説した記事で整理しています。
海外業者や有料の自動売買ツールを使ってもいい?
当記事では、国内の登録業者が提供する自動売買サービスだけを紹介しています。登録のない業者とのトラブルは、国内の制度で守られにくいため、海外業者や出どころの分からない有料ツールは使わないようにしましょう。
また、国内の登録業者でも、外部の自動売買ツールの利用を約款などで禁止している会社があります。DMM FX・SBI FXトレード・外為どっとコムは約款で自動売買プログラムの使用を禁止しており、GMOクリック証券のFXネオも外部の自動売買ツールとの連携に対応していません(利用が確認されると取引が制限される可能性あり)。これらの会社の公式サイトには自社の自動売買サービスの案内もないため、自動売買を使いたい方は、当記事で紹介した自動売買サービスのある会社を選びましょう。
【まとめ】FX自動売買は国内の登録業者で、少額から始めよう
当記事では、FX自動売買の種類と選び方、国内の登録業者が提供するおすすめの自動売買サービス7つの違いをご紹介しました。自動売買を使えば、チャートを見られない時間も、決めたルールどおりに注文を出し続けられます。
選び方の軸は「国内の登録業者か」「種類」「最小取引単位と資金」「手数料」「設定の手軽さ・デモ」の5つです。1通貨から手数料無料で試したい方には松井証券の「100円から自動売買」、用意されたルールから選びたい方にはみんなのシストレやトライオートFX、デモで試したい方にはループイフダンやiサイクル2取引が始めやすいでしょう。
まずは自分でチャートを見ながら取引の感覚をつかみたい方は、裁量取引から始めるのも選択肢です。アプリの使いやすさで口座を選びたい方は、FXおすすめアプリ・口座10社比較の記事も参考にしてみてください。気になるサービスが見つかったら、口座を開設し、少額やデモで仕組みを確かめるところから始めてみましょう。
FX(外国為替証拠金取引)は元本が保証される商品ではありません。為替相場や金利の変動により損失が生じる可能性があり、レバレッジをかけた取引では預けた証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。取引の際は各FX会社の契約締結前交付書面等をよくお読みいただき、ご自身の判断と責任で行ってください。本記事の情報は2026年10月13日時点のものです。
