スイングトレードとは?FXで数日〜数週間持つ期間の目安とスワップ・週末リスクを解説

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スイングトレードとは?FXで数日〜数週間持つ期間の目安とスワップ・週末リスクを解説

当記事では、スイングトレードの保有期間、ほかの取引スタイルとの違い、スワップポイントと週末のリスクを中心に解説します。あわせて、スイングトレードを始めるときの手順と、注文の有効期限など見落としやすい注意点も整理します。

スイングトレードは、ポジション(保有している取引)を数日から数週間持つ取引スタイルです。1日中チャートを見ていなくても取引しやすい一方で、日をまたいで持つためスワップポイントの支払いや、週明けの急な値動きといったリスクがあります。始める前に、メリットとリスクの両方を押さえておきましょう。

目次

スイングトレードとは?数日〜数週間ポジションを持つ取引スタイル

スイングトレードは「数日から数週間」で売買する

外為どっとコムは、スイングトレードを「注文から決済までの期間が、数日から数週間かけて行う取引スタイル」と説明しています。GMOクリック証券も数日から数週間の間で売買を行う手法としています。

デイトレードと違い、ポジションを翌日以降に持ち越すことが前提です。チャートに張りつかず、定期的に確認しながら売買を考えます。

出典:FXの手法とは?(外為どっとコム)

ほかの取引スタイルとの違い

GMOクリック証券は、FXの取引スタイルをポジションを持つ期間によって大きく4つに分けて説明しています。外為どっとコム・GMOクリック証券の説明をまとめると次のとおりです。

取引スタイル保有期間の目安特徴(両社の説明より)
スキャルピング数秒〜数分1日に何度も売買を繰り返す。判断力と集中力が必要
デイトレードその日のうち翌営業日にポジションを持ち越さない
スイングトレード数日〜数週間定期的にチャートを確認しながら、大きな流れをとらえる
ポジショントレード数か月〜年単位日々の値動きに左右されにくいが、1回の取引の値幅(損益)が大きくなりやすい

※外為どっとコム「FXの手法とは?」・GMOクリック証券「FXの手法とは?」をもとに作成(2026年10月14日確認)。期間はあくまで目安で、明確な決まりはありません。

1日の中で決済するスタイルとの違いは、デイトレードとはでも詳しく紹介しています。数秒〜数分で売買を繰り返すスタイルはスキャルピングとはで解説しています。

日中に時間が取れない方でも取り組みやすい

スイングトレードの特徴は、短い時間の細かな値動きに一喜一憂せず、時間的にも余裕を持って取引しやすいことです。GMOクリック証券は、少ない値幅のプラス・マイナスはあまり意識せず、大きなトレンドの流れをつかむ手法だと説明しています。

一方で、損切りまでの値幅を広くとる場合は、同じ取引数量でも1回の損失が大きくなる点には注意が必要です。GMOクリック証券は、余裕を持った資金で取引できる方向けの手法としています。

出典:FXの手法とは?種類や活用するメリット、注意点も解説(GMOクリック証券)

スイングトレードで発生するスワップポイントの受け払い

ポジションを翌日に持ち越すとスワップポイントが発生する

スワップポイントとは、2つの通貨の金利差に相当する金額です。金融先物取引業協会は、スワップポイントは保有する建玉を翌日以降に繰り越す際に発生すると説明しています。この繰り越し(ロールオーバー)は、通常ニューヨーク市場のクローズ時点(米国が夏時間の場合は日本時間で午前6時)の前後に行われます。

たとえばDMM FXでは、営業日の切り替え時(夏時間:午前6時、冬時間:午前7時)にスワップポイントが付与されます。DMM FXは2026年11月2日(月)の午前7時から米国冬時間になると案内しています(2026年10月時点・公式サイトより)。

出典:#8 スワップポイントについて(金融先物取引業協会)

金利の低い通貨を買うとスワップポイントを支払う

金利の高い通貨を買って金利の低い通貨を売るポジションでは、スワップポイントを受け取れます。反対に、金利の高い通貨を売るポジションでは、日をまたぐたびにスワップポイントを支払うことになります。なお、受け取りと支払いの金額に差を設けている会社では、DMM FXが「売り建玉、買い建玉ともに支払いとなることもあります」と説明しているように、金利の高い通貨を買っていても受け取れない場合があります。

DMM FXの米ドル/円(2026年10月13日受取分・1万通貨あたり・付与日数1日)は、買いが120円の受け取り、売りが123円の支払いでした(DMM FX公式のスワップカレンダーより)。このように受け払いの金額に差がある会社と、同額(一本値)の会社があります。

仮に同じ金額が付与日数の合計10日分続いたとすると、1万通貨の買いで約1,200円の受け取り、売りで約1,230円の支払いになります(当サイトによる仮の前提での計算。実際の金額は日々変わります)。

スワップポイントは毎日変わり、受け払いが逆転することもある

金融先物取引業協会は、スワップポイントは市場金利の変化に応じて変動し、場合によっては受け払いの方向が逆転することもあると説明しています。また、ロールオーバーを行う曜日によってはスワップポイントが異なります。

土日の分がどの日にまとめて付くかは、会社によって案内が違います。週の途中で付与日数が増える日があるため、支払いになるポジションを持つ場合は付与日数も確認しておきましょう。

FX会社土日の分の付き方(公式の案内)
DMM FX水曜日から木曜日にロールオーバーした場合、原則として木曜日に付与
ヒロセ通商(LION FX)水曜日の営業終了時に土日分を含む3日分(米ドル/カナダドル・米ドル/トルコリラは木曜日)
外為どっとコム水曜から木曜に保有した分は、原則として受渡日が翌月曜になり、その日数で付与日数が決まる
SBI FXトレード土日や祝日の分は事前にまとめて付与

※2026年10月時点・各社公式サイトより。祝日などで変わる場合があります。GMOクリック証券・松井証券・楽天FX・みんなのFXは、確認した公式ページに土日分の曜日の記載がなく、日ごとの値をスワップカレンダーで公開しています(2026年10月14日確認)。

スワップポイントの仕組みや計算方法はスワップポイントとはで、各社の金額はスワップポイント比較で紹介しています。

週末をまたいで持つときのリスク(窓開け)

週明けに金曜日の終値から大きく離れて始まることがある

FXは土日に取引できません。外為どっとコムは、週末に大きなニュースがあると、週明けに大きくレートが変動することがあると説明しています。金曜日(土曜日の早朝)の最後のレートと、月曜日の最初のレートの間にできる隙間を「窓開け」と呼びます。

GMOクリック証券は、土日に金融ショック・政治変動・災害・テロなどが起こると、週明けに窓開けが発生することがあると説明しています。外為どっとコムは、元日・クリスマスなど週末以外の休場明けにも同じ約定ルールが適用されるとしています。

損切りの逆指値注文が不利なレートで約定することがある

外為どっとコムは、週明けの取引開始時に注文の条件を満たしている場合、月曜オープンレートで約定するため、指定したレートより有利にも不利にもなる可能性があると説明しています。GMOクリック証券も、窓開けがあった場合は窓開け後のレートで逆指値が約定すると案内しています。

つまり、損切りの逆指値注文を入れていても、想定していた損失額を超えることがあるということです。外為どっとコムは、週明けに大きく乖離した場合、オープン直後に通常より不利なレートでロスカットが行われる可能性や、口座内の資金を超える損失が生じる可能性にも触れています。

週末前にポジションを減らす・資金に余裕を持たせる

外為どっとコムは、週末に大きな相場変動の要因がある場合は、保有しているポジションを縮小したり、あらかじめ入金したりして、資金に余裕を持って週末を迎えることを勧めています。

窓開けの仕組みや過去の事例、各社の約定ルールはFXの窓開けとはで詳しく解説しています。

出典:ご注意 月曜オープン時の約定ルール(外為どっとコム)

スイングトレードの始め方(4ステップ)

売買のタイミングではなく、取引の前に決めておきたいことを4つのステップで紹介します。

手順1:見る時間足とチャートを確認するタイミングを決める

外為どっとコムは、中長期型の取引なら日足・週足・月足などを参考にする方が多いと説明しています。スイングトレードでは、日足などの長めの時間足で流れを確かめるのが基本です。

あわせて、「朝と夜に1回ずつ」など、チャートを確認するタイミングを決めておきます。チャートに出る形の読み方はチャートパターン一覧で紹介しています。

手順2:1回の取引で許せる損失額から取引数量を決める

スイングトレードは値幅が大きくなりやすいため、先に「1回の取引で失ってもよい金額」を決め、そこから取引数量を逆算するのが基本です。損切りまでの値幅が広いほど、同じ損失額に収めるには取引数量を小さくする必要があります。

1回の損失の決め方と取引数量の計算方法はFXの資金管理で解説しています。少ない金額から試したい方は、少額で始められるFX口座も参考にしてみてください。

手順3:新規注文と同時に損切りの注文を入れる

チャートを見ていない時間が長くなるため、新規の注文と同時に、損切りの逆指値注文を入れておくと、見ていない間の損失の拡大に備えやすくなります(利益確定と損切りの両方を新規注文と同時に出す場合はIFO注文)。ただし、週明けや相場の急変時は、指定したレートより不利なレートで約定することがあります。

DMM FXのアプリでは、指値・逆指値の新規注文の画面で「決済同時発注」をONにすると、利食いと損切りの注文を同時に設定できます。ただし、決済同時発注で設定できる値幅は5.0pips〜99.9pipsの範囲で、スピード注文・即時注文では損切りのみ設定できます(2026年10月時点・公式マニュアル・FAQより)。より広い値幅にしたい場合は、決済注文のレートを指定できるIFD注文・IFO注文(公式マニュアルに掲載)を使う方法もあります。具体的な操作はDMM FXアプリでの注文のやり方で紹介しています。

手順4:経済指標・週末の予定を確認する

GMOクリック証券は、政策金利や米国の雇用統計など主要な経済指標の発表時には、それまでのトレンドが一気に変わる可能性があると注意しています。ポジションを持っている間に大きな発表がないか、事前に経済指標カレンダーで確認しておきましょう。

週末をまたぐかどうかも、このときに決めておきましょう。

スイングトレードで気をつけたい注意点

注文の有効期限が「当日」だと、その営業日の終わりに取り消される

指値・逆指値注文には有効期限があります。有効期限を「当日(今日中)」にしたまま営業日の終わりを迎えると、損切りの注文が期限切れになるおそれがあるため注意しましょう。たとえばDMM FXの「今日中」は、その営業日の終了時点まで有効です。月〜木曜は翌05時59分59秒(冬時間は翌06時59分59秒)、金曜は翌05時50分(同06時50分)までで、2026年11月2日からは冬時間です(2026年10月時点・公式マニュアルより)。

FX会社選べる有効期限(公式表記)
DMM FX今日中・今週中・無期限・期間指定(取引概要のページでは「無制限」と表記)
GMOクリック証券(FXネオ)当日(ニューヨーククローズまで)・週末まで(週末ニューヨーククローズまで)・無期限・日時指定
外為どっとコム当日・週末・無期限・日付指定

※2026年10月時点・各社公式サイトより。

スイングトレードでは、損切りの注文は「無期限(無制限)」や、期限を日時で決める「期間指定(日時指定・日付指定)」にしておくと、日をまたいでも有効なままにできます。反対に、外為どっとコムは週明けの約定ルールを避けたい場合は週末を有効期限にして発注するよう案内しています。

値動きが大きいとロスカットや証拠金を上回る損失もありうる

長く持つほど、値動きが大きくなる場面に出会う可能性も高くなります。金融先物取引業協会は、ロスカットは損失が一定の水準に達したときに自動的に取引を終わらせる仕組みだが、いかなる場合にも一定の損失額に限定されるものではないと説明しています。

証拠金に余裕がないと、一時的な値動きでもロスカットされることがあります。必要な証拠金ぎりぎりではなく、余裕を持った資金で取引しましょう。

出典:ロスカットについて(金融先物取引業協会)

期間を長くしても利益が出やすくなるわけではない

GMOクリック証券は、FXに限らず金融商品全般に必勝法は存在しないとしています。保有期間を長くしても、相場が予想と反対に動けば損失は膨らみます。スイングトレードは「時間に追われずに取引しやすいスタイル」であり、利益を約束するものではない点を押さえておきましょう。

スイングトレードに関するよくある質問

Q. 会社員でもスイングトレードはできますか?

外為どっとコムは、スイングトレードは一度ポジションを持ったら定期的にチャートを確認すればよいので、ゆとりをもった取引を行えると説明しています。ただし、チャートを見ていない間の値動きに備えて、損切りの注文を入れておくことが前提です。

Q. スイングトレードで「月10万円」を目指すと、損失はどれくらいになりうる?

月にいくら利益が出るかは約束できず、利益と同じ額の損失も出るのが前提です。損益の仕組みを理解するための計算として、米ドル/円を1万通貨持つと、1円の値動きで損益は1万円です。10万通貨なら、1円逆に動けば10万円の損失、思惑どおりなら10万円の利益になります。1ドル=150円で10万通貨を持つと必要証拠金は60万円(4%)で、損益の振れ幅は証拠金に比べて大きくなります(当サイトによる仮の前提での計算。スプレッド・スワップポイントは含みません)。目標の金額から数量を決めず、手順2のように損失の上限から決めましょう。

Q. 「スイングトレードはやめとけ」「勝てない」と言われるのはなぜ?

取引スタイル別の勝率や損益について、公的な統計は確認できません(2026年10月14日時点)。参考として、金融先物取引業協会が2018年に公表したFX経験者1,000人への調査では、損失を出した理由で最も多い回答が「損切りができなかったから」(56.5%・複数回答。損失のない人は想定で回答)でした。保有期間が長いスイングトレードでは、含み損のポジションを持ち続けると損失もスワップポイントの支払いも膨らみます。損切りの注文を先に入れ、有効期限にも気をつけましょう。

出典:外国為替証拠金取引の取引顧客における金融リテラシーに関する実態調査(金融先物取引業協会・2018年・PDF)

Q. 週末前には必ず決済したほうがいいですか?

決まりはありません。前述のとおり外為どっとコムは、変動要因がある週末はポジションの縮小や入金で余裕を持つよう勧めています。持ち越す場合は、週明けに逆指値が不利なレートで約定する可能性も含めて判断しましょう。

【まとめ】スイングトレードはスワップと週末のリスクを確かめてから始めよう

当記事では、スイングトレードの保有期間とほかの取引スタイルとの違い、スワップポイントの受け払い、週末の窓開けのリスク、始め方の4ステップと注意点をご紹介しました。チャートに張りつかなくても取引しやすい一方、日をまたぐたびにスワップポイントが発生し、週明けにはレートが大きく離れて始まることがあります。

始めるときは、1回の損失の上限と取引数量を先に決め、損切りの注文を有効期限に気をつけて入れておきましょう。スワップポイントやアプリの使いやすさで口座を比べたい方は、FXおすすめアプリ・口座の比較も参考にしてみてください。

FX取引のリスクについて

FX(外国為替証拠金取引)は元本が保証される商品ではありません。為替相場や金利の変動により損失が生じる可能性があり、レバレッジをかけた取引では預けた証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。取引の際は各FX会社の契約締結前交付書面等をよくお読みいただき、ご自身の判断と責任で行ってください。本記事の情報は2026年10月14日時点のものです。

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この記事を書いた人

株式会社エウレカ編集部が運営するFX情報メディアの編集部です。

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