トルコリラの政策金利は37%|トルコ中銀の最新決定・推移とインフレ率【2026年10月】

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トルコリラの政策金利は37%|トルコ中銀の最新決定・推移とインフレ率【2026年10月】

最終更新:2026年10月17日

当記事では、トルコリラの政策金利の最新値、トルコ中央銀行の直近の決定、トルコのインフレ率を中心に解説します。あわせて、2026年の残りの会合日程と日本時間、トルコリラ円の長期的な値動き、スワップポイント目的の取引のリスクも整理します。

トルコリラは政策金利が高い通貨としてよく話題になりますが、同時にインフレ率も高く、円に対して長く下落してきた通貨でもあります。金利の高さだけで判断しないために、まずは公式の数字から確認していきましょう。

目次

トルコリラの政策金利の最新値は37%【2026年9月10日決定】

ここでは、トルコ中央銀行(TCMB)が2026年9月10日に公表した、直近の金融政策委員会の決定を整理します。

9月10日の会合で37%に据え置き

トルコ中央銀行は2026年9月10日の金融政策委員会で、政策金利(1週間物レポ入札金利)を37%で据え置くことを決めました。翌日物の貸出金利40%と借入金利35.5%も据え置いています。2026年1月に37%へ引き下げてから、5会合連続の据え置きです。

金利2026年9月10日の決定水準
政策金利(1週間物レポ入札金利)据え置き37%
翌日物貸出金利(上限)据え置き40%
翌日物借入金利(下限)据え置き35.5%

※2026年10月17日時点。トルコ中央銀行「Press Release on Interest Rates(2026-38)」(2026年9月10日)より。

出典:トルコ中央銀行「Press Release on Interest Rates(2026-38)」(英語)

声明では「インフレの基調は減速」としつつエネルギー価格を上振れリスクに

公表文では、月ごとの振れはあるものの、最近のインフレの数字や先行指標(先の動きを示す指標)はインフレの基調が減速していることを示していると説明しています。一方で、地政学的な動きを背景にエネルギー価格が高いことを、インフレ見通しの上振れリスクに挙げました。

また、物価の安定が実現するまで引き締め的な金融政策(金利を高めに保って物価の上昇を抑える政策)を続け、インフレ見通しが大きく悪化した場合は引き締めを強めるとしています。

出典:トルコ中央銀行「Press Release on Interest Rates(2026-38)」/同「Summary of the Monetary Policy Committee Meeting(2026-42)」

次回の決定は10月22日(木)日本時間20時

次回の金融政策委員会は2026年10月22日(木)で、決定は日本時間20時に公表される予定です。結果が出たら、当記事の表に追記します。

トルコ中央銀行(TCMB)とは?政策金利を決める仕組み

トルコ中銀の第一の目的は物価の安定

トルコ中央銀行(Central Bank of the Republic of Türkiye、略称TCMB/CBRT)は、トルコの金融政策と為替政策を担う中央銀行です。同行は、中央銀行法で定められた第一の目的は「物価の安定を実現し、維持すること」と説明しています。

出典:トルコ中央銀行「At a Glance」(英語)

政策金利は「1週間物レポ入札金利」

トルコの政策金利は、中央銀行が銀行に1週間資金を供給するときの金利(1週間物レポ入札金利)です。レポとは、国債などを担保に資金をやり取りする取引のことです。あわせて、翌日物の貸出金利(上限)と借入金利(下限)も決められ、短期金利はおおむねこの範囲で動きます。

なお、2026年3月初めから8月の再開発表までは1週間物レポ入札が停止され、3月の要旨では、実際の平均資金供給コストが政策金利より高い40%になったと説明しています。

出典:トルコ中央銀行「Summary of the Monetary Policy Committee Meeting(2026-14)」/同(2026-42)

金融政策委員会(MPC)が年8回決める

政策金利は、総裁を含む委員で構成される金融政策委員会(MPC)が決めます。トルコ中央銀行の「2026年の金融政策」によると、2026年は事前に公表した日程で8回の会合を開くとしています。詳しい議論の要旨は会合後5営業日以内に公表されます。

インフレ目標は5%・2026年末の中間目標は24%

トルコ中央銀行は、政府と共同で定めた中期のインフレ目標を5%としています。これとは別に、年末ごとの「中間目標」を設けており、2026年8月のインフレ報告では2026年末24%・2027年末15%・2028年末9%の中間目標を維持しました。同じ報告で、2026年末のインフレ率の予測は28%とされています。

出典:トルコ中央銀行「Monetary Policy for 2026」(PDF・英語)/同「Inflation Report 2026-III」

トルコリラの政策金利の推移【2025年〜2026年】

2025年1月〜2026年9月の決定一覧

会合日決定政策金利
2026年9月10日据え置き37%
2026年7月23日据え置き37%
2026年6月11日据え置き37%
2026年4月22日据え置き37%
2026年3月12日据え置き37%
2026年1月22日1.0ポイント引き下げ38%→37%
2025年12月11日1.5ポイント引き下げ39.5%→38%
2025年10月23日1.0ポイント引き下げ40.5%→39.5%
2025年9月11日2.5ポイント引き下げ43%→40.5%
2025年7月24日3.0ポイント引き下げ46%→43%
2025年6月19日据え置き46%
2025年4月17日3.5ポイント引き上げ42.5%→46%
2025年3月20日(臨時)政策金利は据え置き(翌日物貸出金利を46%に引き上げ)42.5%
2025年3月6日2.5ポイント引き下げ45%→42.5%
2025年1月23日2.5ポイント引き下げ47.5%→45%

※会合日は決定の公表日。トルコ中央銀行の各回の「Press Release on Interest Rates」、「1 Week Repo」の金利表より(2026年10月17日時点)。

出典:トルコ中央銀行「Monetary Policy Committee 2026」/同「2025」/同「1 Week Repo」

2025年は利下げが中心で、2026年1月の37%以降は据え置き

2025年は、1月と3月に利下げしたあと、3月20日に臨時の会合を開きました。公表文では、最近の金融市場の動きを受けて翌日物貸出金利を46%に引き上げ、市場の変動を抑えるためのリラと外貨の流動性対策をとったと説明しています。続く4月17日には政策金利を46%へ引き上げました。

その後、7月から12月までの4回の会合で利下げを続け、2025年末の政策金利は38%になりました。1年間で見ると、47.5%から38%へ9.5ポイント下がっています。2026年は1月に37%へ引き下げたあと、3月から9月まで5会合連続で据え置きです。

出典:トルコ中央銀行「Interim Monetary Policy Committee Meeting」(2025年3月20日)/同「Press Release on Interest Rates」(2025年4月17日)

日本の政策金利と比べると水準の差は大きく、日銀は2026年9月18日に政策金利を1.25%程度に引き上げたばかりです。日本と主要国の金利の考え方は政策金利とはで解説しています。

出典:トルコ中央銀行「Press Release on Interest Rates(2026-01)」/日本銀行「金融市場調節方針の変更について」(2026年9月18日)

トルコのインフレ率は29.73%【2026年10月5日公表・9月分】

ここでは、トルコ統計局(TÜİK)が公表する消費者物価指数(CPI)の前年同月比を整理します。消費者物価指数は、世帯が買うモノやサービスの値段の動きを表す指標です。

2026年9月の消費者物価は前年比+29.73%

2026年10月5日に公表された2026年9月分の消費者物価指数は、前年同月比29.73%の上昇、前月比1.84%の上昇でした。8月の31.51%から伸びが縮まっています。物価は1年で約3割上がっている計算で、日本と比べると政策金利もインフレ率も大きく異なります。

出典:トルコ中央銀行「Consumer Prices」(TÜİK公表値の一覧・英語)/トルコ統計局(TÜİK)

2024年5月の75.45%を直近の山に伸びは縮小

トルコのインフレ率は、2024年5月に前年同月比75.45%まで上がったあと、伸びが縮まってきました(さらにさかのぼると、2022年10月には85.51%でした)。2025年12月以降の各月と、比較のための主な月の値は次のとおりです。

対象月前年同月比前月比
2026年9月29.73%1.84%
2026年8月31.51%1.84%
2026年7月31.75%1.78%
2026年6月32.11%0.99%
2026年5月32.61%1.71%
2026年4月32.37%4.18%
2026年3月30.87%1.94%
2026年2月31.53%2.96%
2026年1月30.65%4.84%
2025年12月30.89%0.89%
2024年12月44.38%1.03%
2024年5月75.45%3.37%

※2026年10月17日時点。トルコ中央銀行「Consumer Prices」に掲載のTÜİK公表値(2025年=100)より。

TÜİKの公表は毎月3日10時(日本時間16時)

TÜİKは、消費者物価指数の結果を毎月3日のトルコ時間10時(日本時間16時)に公表し、3日が土日の場合は翌営業日に公表するとしています。2026年10月分は11月3日(火)、11月分は12月3日(木)が公表日にあたります。

出典:トルコ統計局「Consumer Price Index Methodology Document 2026」(PDF・英語)

トルコ中銀の会合日程と日本時間【2026年〜2027年】

ここでは、トルコ中央銀行の会合日程と日本時間の発表時刻を整理します。

決定はトルコ時間14時=日本時間20時に公表

トルコ中央銀行は、会合後すぐのトルコ時間14時に決定を公表します。日本との時差は6時間のため、日本時間では20時です。米国や欧州と違い、季節による時刻の切り替えを意識しなくてよい点も覚えておきましょう。

2026年の残りの会合は10月と12月の2回

会合日(日本時間20時に公表)要旨の公表日関連する公表
2026年10月22日(木)2026年10月30日(金)インフレ報告:11月12日(木)
2026年12月10日(木)2026年12月17日(木)「2027年の金融政策」:12月18日予定

※2026年10月17日時点・トルコ中央銀行「Calendar」「Monetary Policy for 2026」より。日程は変更される場合があります。

2027年前半の会合は、1月21日・3月18日・4月22日・6月10日(いずれも木曜日)と公表されています。

出典:トルコ中央銀行「Calendar」/同「Monetary Policy for 2026」(PDF)

米国や日本の主な指標の日程は経済指標とはにまとめています。

トルコリラ円の長期的な下落傾向(公式データ)

ここでは、トルコ中央銀行が毎日公表している参考為替レートをもとに、トルコリラ円の長期的な値動きを確認します。将来の値動きを予想するものではありません。

1リラは2015年の約51円から2026年10月に約3.2円へ

トルコ中央銀行の参考為替レート(100円あたりのリラ)から逆算すると、1リラは2015年1月の約51.5円から、2026年10月16日には約3.21円になっています。

日付100円あたりのリラ(TCMB参考レート)1リラあたりの円(逆算)
2015年1月2日1.9419約51.50円
2020年1月2日5.4543約18.33円
2022年1月3日11.6229約8.60円
2024年1月2日20.8998約4.78円
2025年1月2日22.4175約4.46円
2026年1月2日27.2648約3.67円
2026年10月16日31.1708約3.21円

※トルコ中央銀行の参考為替レート(円の外貨買いレート、100円単位)を、当編集部で「100÷レート」により1リラあたりの円に換算したもの。FX会社の取引レートとは異なります。

出典:トルコ中央銀行「Indicative Exchange Rates」(英語)

政策金利が高い時期も下落は続いてきた

同じ参考レートで見ると、2025年1月2日から2026年10月16日までの間に、1リラは約4.46円から約3.21円へ約28%下落しています。この期間の政策金利は37〜47.5%と高い水準でしたが、それでもリラ安が続きました。2026年1月2日(約3.67円)からでも約13%の下落です。

金融先物取引業協会は、為替相場を動かす要因として物価や金利のほか、政治や市場参加者の心理などを挙げています。トルコリラ円の例のように、金利の高さだけで通貨の方向は決まりません。円安・円高の基本は円安・円高とは、レートの見方は為替レートとはで解説しています。

出典:金融先物取引業協会「学ぼう!FX #3 為替相場を動かす要因」

トルコリラの政策金利とスワップポイントの関係・リスク

トルコリラは日本との金利差が大きいため、スワップポイントを目的にした取引の話題で取り上げられることがあります。ここでは、その仕組みとリスクを整理します。

スワップポイントは2つの通貨の金利差に相当する

金融先物取引業協会は、FXで金利の異なる2つの通貨を売買するとき、買って保有する通貨の金利を受け取り、売った通貨の金利を支払うことになり、その金利差に相当する金額を一般にスワップポイントと呼ぶと説明しています。2026年10月17日時点で、トルコの政策金利は37%、日本は1.25%程度です。

ただし、必ずしも金利差どおりにはならず、FX会社によっても額が異なります。仕組みはスワップポイントとは、各社の比べ方はスワップポイント比較で解説しています。

出典:金融先物取引業協会「学ぼう!FX #8 スワップポイントについて」

金利が高くても為替差損で損失になりうる

スワップポイントを受け取っていても、トルコリラ円のレートが下がれば為替差損が出て、全体では損失になることがあります。2026年に入ってからの約9か月半でも、リラ円は約13%下がっています(前の章の表を参照)。受け取ったスワップポイントより為替差損(レートの変動による損失)が大きければ、損益はマイナスです。

スワップポイントの額はFX会社や時期で異なるため、当記事では金額は載せていません。受取額と為替の変動による損失は、必ずあわせて比べる必要があります。

スワップポイントは減ったり逆転したりし、急変で証拠金を上回る損失も

金融先物取引業協会は、スワップポイントは市場金利の変化に応じて変動し、場合によっては受け払いの方向が逆転することもあるとしています。トルコ中央銀行が利下げをすれば、金利差が縮まり、スワップポイントが減る可能性があります。2025年以降、政策金利は47.5%から37%まで下がってきました。

また同協会は、相場が急変するとロスカットが十分に機能せず、預けた証拠金を上回る損失が発生することがあると説明しています。ポジションを長く持つほど、こうした急変に出会う機会も増えます。

出典:金融先物取引業協会「FX取引に係る主なリスク」

レバレッジのリスクはレバレッジとは、証拠金を上回る損失についてはFXで借金になる?で解説しています。

トルコ中銀の発表前後の取引で注意したいこと

金融先物取引業協会は、重要な経済指標の発表前後はスプレッド(売値と買値の差)が平時より広がっている場合があると説明しています。トルコ中央銀行の決定は日本時間20時に公表されるため、夜の時間帯に急な値動きが起きる可能性も考えておきましょう。

  • 会合日(10月22日・12月10日)とTÜİKの物価の公表日を前もって確認する
  • 取引に慣れないうちは、発表の前後に新しく注文しない、取引量を小さくするといった選択肢も考える

出典:金融先物取引業協会「学ぼう!FX #7 スプレッド、手数料について」

スプレッドの仕組みはスプレッドとは、強制決済の仕組みはロスカットとは、資金の管理はFXの資金管理とリスク管理で確認できます。

【まとめ】トルコリラの政策金利とインフレ率を公式発表で確認しよう

当記事では、トルコリラの政策金利の最新値と直近の決定、トルコ中央銀行の仕組み、2025年からの推移、インフレ率、会合日程と日本時間、トルコリラ円の長期的な値動き、スワップポイント目的の取引のリスクをご紹介しました。2026年10月17日時点の政策金利は37%、9月のインフレ率は29.73%で、次回の決定は10月22日(木)日本時間20時に公表される予定です。

政策金利が高い通貨でも、為替の下落で損失になることがあります。数字はトルコ中央銀行やTÜİKの公表で確認し、FXの仕組みから学びたい方はFXの始め方も参考にしてみてください。

※本記事は2026年10月17日時点の公表資料をもとにした情報提供を目的としており、トルコリラなど特定の通貨の売買や取引をすすめるものではありません。

FX取引のリスクについて

FX(外国為替証拠金取引)は元本が保証される商品ではありません。為替相場や金利の変動により損失が生じる可能性があり、レバレッジをかけた取引では預けた証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。取引の際は各FX会社の契約締結前交付書面等をよくお読みいただき、ご自身の判断と責任で行ってください。本記事の情報は2026年10月17日時点のものです。

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この記事を書いた人

株式会社エウレカ編集部が運営するFX情報メディアの編集部です。

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