ISM製造業景況指数とは?発表日・日本時間と最新結果【2026年10月更新】

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ISM製造業景況指数とは?発表日・日本時間と最新結果【2026年10月更新】

最終更新:2026年10月17日

ISM製造業景況指数とは、米国のサプライマネジメント協会(ISM)が毎月公表する、製造業の景気の良し悪しを示す指数です。当記事では、2026年9月分の最新結果と推移、指数の仕組みと構成項目、発表日と日本時間を中心に解説します。あわせて、ISM非製造業(サービス業)景況指数や、為替との関係、注意点も整理します。

ISM景況指数は、企業の購買担当者へのアンケートから作られ、毎月の初めに発表されます。米国の景気の流れを早めにつかめる指標として、ドル円などのニュースでもよく取り上げられます。まずは最新の数字から確認していきましょう。

目次

ISM製造業景況指数の最新結果【2026年9月分】

9月の製造業景況指数は54.5(前月54.6)

2026年9月分のISM製造業景況指数(Manufacturing PMI)は、54.5で、8月の54.6から0.1ポイント低下しました。景気の拡大・縮小の分かれ目である50を上回るのは、9か月連続です。

9月のサービス業景況指数は54.9(前月55.4)

2026年9月分のISMサービス業景況指数(Services PMI)は、54.9で、8月の55.4から0.5ポイント低下しました。50を上回るのは27か月連続です。

項目公表日(米国東部時間10時)日本時間
ISM製造業景況指数(9月分)2026年10月1日(木)10月1日(木)23時
ISMサービス業景況指数(9月分)2026年10月5日(月)10月5日(月)23時

※2026年10月17日時点。米国の夏時間中のため、日本時間は東部時間+13時間で計算しています。

価格指数は製造業77.9・サービス業74.0と高い水準

9月分では、仕入れ価格の動きを示す価格指数が製造業77.9、サービス業74.0と、50を大きく上回りました。価格指数は、原材料などの仕入れ値が上がったと答えた企業が多いほど高くなります。物価の先行きを考える材料の1つとして見られることがあります。

新規受注・雇用などの詳しい内訳や過去の数値は、ISMの公表文で確認できます。結果が公表されたら、この記事の最新結果を更新します。

出典:ISM「Manufacturing PMI® at 54.5%; September 2026 ISM® Manufacturing PMI® Report」(2026年10月1日・PR Newswire配信)/ISM「Services PMI® at 54.9%; September 2026 ISM® Services PMI® Report」(2026年10月5日・PR Newswire配信)

ISM製造業景況指数とは?購買担当者へのアンケートから作る指標

ISMは1915年設立のサプライチェーンの専門家団体

ISM(Institute for Supply Management)は、1915年に設立された、サプライチェーン(調達・購買・物流)の専門家の団体です。毎月「ISM PMI®レポート」(旧称 Report On Business®)を公表しています。日本では「米サプライマネジメント協会」や「米供給管理協会」と訳されることがあります。

PMIは「Purchasing Managers’ Index(購買担当者指数)」の略です。全米の企業の購買・調達の担当者に、前月と比べて受注や生産が増えたか・減ったかをたずね、その回答を指数にしたものです。

製造業とサービス業(非製造業)の2種類がある

ISMの景況指数には、製造業を対象にした「製造業景況指数」と、サービス業を対象にした「サービス業景況指数」の2つがあります。サービス業の調査は以前「Non-Manufacturing(非製造業)」という名前だったため、日本では今も「ISM非製造業景況指数」と呼ばれることがあります。

項目ISM製造業景況指数ISMサービス業(非製造業)景況指数
対象食品・化学・機械・輸送機器など18業種小売・不動産・金融・医療・情報など18業種
総合指数に使う項目新規受注・生産・雇用・入荷遅延・在庫ビジネス活動・新規受注・雇用・入荷遅延

※ISMの公表資料(Data and Method of Presentation)をもとに、FXオタク編集部が要約。

50を上回ると拡大、下回ると縮小

ISM景況指数は、50を上回ると景気(製造業・サービス業)がおおむね拡大、50を下回ると縮小していることを示します。50は「増えた」と「減った」の回答がつり合う水準で、50から離れるほど拡大・縮小の勢いが強いと読みます。

また、ISMは製造業47.5・サービス業48.1を、米国経済全体(GDP)が拡大しているかどうかの目安としています。製造業の指数が50を少し下回っても、経済全体が縮小しているとは限らないということです。

「増えた」の割合+「変わらない」の半分で計算する

ISMの指数は「拡散指数」と呼ばれ、「増えた(良くなった)」と答えた割合に、「変わらない」と答えた割合の半分を足して計算します。たとえば「増えた」30%・「変わらない」50%・「減った」20%なら、30+25=55です。全員が「変わらない」と答えれば50になります。

量ではなく「増えたと答えた企業の多さ」を測る指数で、景気の変化の向きと広がりを早めにつかみやすいとされています。

出典:ISM「Manufacturing PMI® at 54.5%; September 2026 ISM® Manufacturing PMI® Report」(2026年10月1日・PR Newswire配信)(Data and Method of Presentation)/Institute for Supply Management(公式サイト)

ISM景況指数の構成項目(新規受注・生産・雇用・入荷遅延・在庫)

製造業は5項目を同じ重みで組み合わせる

ISM製造業景況指数は、新規受注・生産・雇用・入荷遅延・在庫の5項目を同じ重みで組み合わせた総合指数です。新規受注・生産・雇用・在庫は、季節ごとの決まった動きを取り除いた「季節調整値」が使われます。

項目内容
新規受注新しい注文が増えたか
生産生産量が増えたか
雇用従業員数が増えたか
入荷遅延仕入れ先からの納品が遅くなったか
在庫原材料の在庫が増えたか

※ISMの公表資料(Data and Method of Presentation)をもとに、FXオタク編集部が要約。

サービス業は4項目を同じ重みで組み合わせる

ISMサービス業景況指数は、ビジネス活動・新規受注・雇用・入荷遅延の4項目を同じ重みで組み合わせています。ビジネス活動は、企業の活動の量を示す項目で、製造業の「生産」に近い位置づけです。ほかの3項目は製造業と同じ考え方の項目です。

入荷遅延だけは「50超=納品が遅い」

入荷遅延は、50を上回ると納品が遅くなっていることを示す、見方が逆向きの指数です。景気が良くなって需要が増えると仕入れ先の納品が遅れやすくなるため、「遅い」を景気に強い方向として数えます。ただし、物流の混乱や部品不足でも納品は遅れるため、ほかの項目とあわせて読みましょう。

価格・受注残・輸出入などは総合指数に入らない

ISMは総合指数のほかにも、次のような指数を公表しています。総合指数の計算には入りませんが、ニュースで個別に取り上げられることがあります。

  • 価格:仕入れ価格が上がったか
  • 受注残:こなしきれていない注文が増えたか
  • 新規輸出受注:海外からの注文が増えたか
  • 顧客在庫(製造業のみ):取引先の在庫が多すぎるか少なすぎるか

出典:ISM「Manufacturing PMI® at 54.5%; September 2026 ISM® Manufacturing PMI® Report」(2026年10月1日・PR Newswire配信)/ISM「Services PMI® at 54.9%; September 2026 ISM® Services PMI® Report」(2026年10月5日・PR Newswire配信)(いずれもData and Method of Presentation)

ISMの発表日と日本時間【次回は2026年11月】

次回の製造業は11月3日(火)0時、サービス業は11月5日(木)0時

ISMの公表資料によると、2026年10月分の製造業景況指数は米国東部時間の11月2日(月)10時、サービス業景況指数は11月4日(水)10時に発表される予定です。米国は11月1日に夏時間が終わるため、日本時間では製造業が11月3日(火)0時、サービス業が11月5日(木)0時になります。

※2026年10月17日時点・ISMの2026年9月分の公表資料より。日程は変更される場合があります。

原則は製造業が第1営業日、サービス業が第3営業日

ISMは、製造業のレポートを毎月の第1営業日、サービス業のレポートを第3営業日の東部時間10時以降に公表するとしています。1月だけは例外で、製造業が第2営業日、サービス業が第4営業日です。ここでいう営業日はニューヨーク証券取引所が開いている日のため、米国の祝日がある月は日付がずれることがあります。

日本時間は夏時間なら23時、冬時間なら翌日0時

東部時間10時を日本時間に直すと、米国の夏時間(3月第2日曜〜11月第1日曜)は23時、冬時間は翌日の0時です。冬時間は日付が1日ずれる点に注意しましょう。

出典:ISM「Manufacturing PMI® at 54.5%; September 2026 ISM® Manufacturing PMI® Report」(2026年10月1日・PR Newswire配信)/ISM「Services PMI® at 54.9%; September 2026 ISM® Services PMI® Report」(2026年10月5日・PR Newswire配信)

ISMのほかに注目される米国の指標の発表日は、経済指標とはにまとめています。同じ週には米雇用統計が発表されることが多いため、あわせて確認しておくと便利です。

ISM景況指数と為替の関係(一般論)

景気・物価→FRBの金融政策→ドルという見方がある

金融先物取引業協会は、為替相場に影響する「ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)」として、経済成長率や物価指数、雇用統計などの経済指標を挙げています。ISM景況指数は、米国の景気や物価の流れを示す材料の1つとして、FRB(米国の中央銀行)の金融政策の見通しに影響することがあるため、ドルの材料として注目されます。

たとえば、景況指数や価格指数が強い結果だと、利下げしにくい・利上げが意識されるといった見方からドル買いの材料とされることがあります。弱い結果だと、反対にドル売りの材料と見られることがあります。なお、FRBの金融政策を決める会合(FOMC)の次回は2026年10月27日・28日の予定です。直近の決定内容はFOMCとはで確認できます。

出典:金融先物取引業協会「学ぼう!FX #3 為替相場を動かす要因」

ISMの結果だけで為替の方向は決まらない

ただし、ISMの結果だけでドル高・ドル安は決まりません。実際の値動きは、市場の予想との差やほかの指標、日本側の金融政策などにも左右され、強い結果でもドルが売られる場面があります。

当記事では、ISMの結果から将来の値動きを予想したり、売買を推奨したりはしていません。日米の金利水準は政策金利とは、米国の物価は米CPIとはもあわせて確認してみてください。

ISM景況指数を見るときと発表前後の取引の注意点

アンケートの指数なので、ほかの統計とあわせて見る

ISM景況指数は、企業の担当者の回答から作る指数です。ISM景況指数だけで景気を判断せず、雇用統計や物価などほかの統計とあわせて見ることが大切です。なお、各地の連邦準備銀行などが出す地域別の景況調査とは別の指数です。

発表前後はスプレッドの拡大や急な値動きに注意

金融先物取引業協会は、米国雇用統計などの重要経済指標の発表の前後は、スプレッドが平時より広がっている場合があると説明しています。スプレッドは売値と買値の差で、取引のコストにあたります。同協会は、レバレッジをかけたFX取引では、預けた証拠金をすべて失う、あるいはそれを上回る損失が発生する可能性があるとも説明しています。

ISMは日本時間の深夜に発表されるため、発表の時刻と、取引量・ロスカットの水準を事前に確認しておきましょう。

出典:ISM「Manufacturing PMI® at 54.5%; September 2026 ISM® Manufacturing PMI® Report」(2026年10月1日・PR Newswire配信)(About This Report)/金融先物取引業協会「学ぼう!FX #7 スプレッド、手数料について」/金融先物取引業協会「FX取引に係る主なリスク」

スプレッドの仕組みはスプレッドとは、強制決済の仕組みはロスカットとは、レバレッジのリスクはレバレッジとはで確認できます。

【まとめ】ISM製造業景況指数の発表日と最新結果を確認しよう

当記事では、ISM製造業景況指数・サービス業景況指数の最新結果、50が分かれ目になる仕組み、構成項目、発表日と日本時間、為替との関係、注意点をご紹介しました。2026年9月分は製造業54.5・サービス業54.9で、10月分は日本時間の11月3日(火)0時(製造業)と11月5日(木)0時(サービス業)に発表予定です。

ISMは毎月の初めに出るため、米国の景気の流れを早めに確認できます。これからFXを始める方はFXの始め方で全体の流れを確認し、口座選びに迷ったらFXおすすめアプリ・口座10社比較も参考にしてみてください。

FX取引のリスクについて

FX(外国為替証拠金取引)は元本が保証される商品ではありません。為替相場や金利の変動により損失が生じる可能性があり、レバレッジをかけた取引では預けた証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。取引の際は各FX会社の契約締結前交付書面等をよくお読みいただき、ご自身の判断と責任で行ってください。本記事の情報は2026年10月17日時点のものです。

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この記事を書いた人

株式会社エウレカ編集部が運営するFX情報メディアの編集部です。

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