FXは儲かる?利益と損失が出る仕組みと、損失が大きくなる理由を数字で解説

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FXは儲かる?利益と損失が出る仕組みと、損失が大きくなる理由を数字で解説

当記事では、FXは儲かるのかという疑問について、損益の仕組みと、よく検索される目標額(1日5,000円・月10万円)から逆算した取引量・リスクの計算を中心に解説します。あわせて、儲けをうたう勧誘への注意点も整理します。

FXは、為替レートの値動きによって利益が出ることもあれば、損失が出ることもある取引です。「儲かるかどうか」だけでなく、同じ仕組みで同じだけ損をする可能性があることを先に知っておくと、無理のない始め方を判断しやすくなるでしょう。

目次

FXは儲かる?利益も損失も出る可能性がある取引

最初に、「FXは儲かるのか」という疑問への答えを、公的な情報とデータで確認します。

儲かると言い切れる取引ではない

結論からお伝えすると、FXは利益が出る可能性がある一方で、同じくらい損失が出る可能性もある取引です。為替レートの将来の動きは誰にも分からないため、「やれば儲かる」と言い切ることはできません。「FXはやめとけ」と言われる理由はFXはやめとけと言われる4つの理由で整理しています。

金融庁は「元本も利益も保証されない」と説明

金融庁は、FX取引は資金効率が良い反面、証拠金以上の損失が生じるおそれがあり、元本も利益も保証されない取引だと説明しています。また、差し入れた証拠金以上の多額の損失が生じるおそれのある「非常にリスクの高い商品」としています。

出典:いわゆる外国為替証拠金取引について(金融庁)

経験者の年間損益はプラスマイナス20万円未満が6割以上

金融先物取引業協会が2018年にFX経験者1,000人に行ったインターネット調査では、前年の損益は「利益20万円未満」が35.6%、「0円または損失20万円未満」が28.4%で、プラスマイナス20万円未満の間に全体の6割以上が集まりました。利益が100万円以上と答えた人は7.5%です。

※調査対象は全国20〜70代のFX投資経験者1,000人、調査期間は2018年2月23日〜3月1日。損益は本人の回答(自己申告)による集計で、現在取引していない人は直近1年の損益を回答しています。現在の状況や将来の成果を示すものではありません。

出典:外国為替証拠金取引の取引顧客における金融リテラシーに関する実態調査(金融先物取引業協会・2018年)

FXで利益と損失が出る仕組み

FXの損益は、主に「為替レートの差」と「スワップポイント」の2つから生まれます。そこにレバレッジが加わると、損益の幅が大きくなります。

為替レートの差で損益が出る

FXでは、買った(売った)ときと決済したときのレートの差が損益になります。たとえば1ドル=150円で1万通貨を買い、151円で決済すれば1万円の利益、149円で決済すれば1万円の損失です。

円安を予想するなら「買い」、円高を予想するなら「売り」から始められます。どちらから始めても、予想と反対に動けば損失になります。

スワップポイントは受け取りにも支払いにもなる

スワップポイントは、2つの通貨の金利差から生まれる調整額で、ポジションを持っている間に日々受け払いが発生します。金融庁は、スワップポイントは各国の短期金利に応じて変動し、受け取りから支払いに転じることがあるとしています。

レバレッジで損益の幅が大きくなる

金融先物取引業協会の例では、100万円の証拠金でレバレッジ1倍(1万ドル)なら1円の値動きで損益は1万円ですが、5倍(5万ドル)なら同じ1円の値動きで損益は5万円になります。

出典:証拠金取引とレバレッジ効果について(金融先物取引業協会)

FXの利益と損失は表裏一体

「儲かる」という面だけを見ると判断を誤りやすくなります。ここでは、利益と損失が同じ仕組みから生まれることを整理します。

同じ値幅なら利益と損失の金額は同じ

FXの損益は「値幅×取引数量」で決まるため、1円有利に動けば得られる金額と、1円不利に動けば失う金額は同じです。大きな利益を狙って取引数量を増やすことは、同じだけ大きな損失を受け入れることを意味します。

コストは勝っても負けてもかかる

売値と買値の差であるスプレッドは、取引するたびに実質的なコストとしてかかります。仮にスプレッドが0.2銭なら、1万通貨の取引1回あたり約20円です。取引回数が増えるほど、コストの合計も大きくなります。

預けたお金以上の損失が出る可能性もある

損失が一定の水準に達すると、FX会社がポジションを強制的に決済するロスカットが行われます。ただし金融庁は、相場が急激に変動したときはロスカットルールが適用されても証拠金の額を上回る損失が生じることがあるとしています。

▶ 関連記事:ロスカットとは?仕組みと計算方法

利益の目標額から逆算した取引量と損失の計算

「FXで1日5,000円」「月10万円」は、よく検索される目標額です。ここでは、その金額に必要な取引量と、同じだけ逆に動いたときのリスクを計算します。

1日あたりの目標額に必要な値幅と取引量

1日5,000円の利益に必要な値幅は、取引数量によって次のように変わります。どの数量でも、同じ値幅だけ逆に動けば5,000円の損失になる点に注目してください。

取引数量必要な値幅必要証拠金(4%)逆に動いた場合の損失
1,000通貨5円(500銭)約6,000円約5,000円
10,000通貨50銭約60,000円約5,000円
100,000通貨5銭約600,000円約5,000円

※米ドル/円・1ドル=150円・個人のレバレッジ上限25倍(証拠金率4%)で計算した目安です。スプレッド・手数料・スワップポイント・税金は含めていません。将来の損益を示すものではありません。

取引数量を増やすほど、小さな値動きで目標に届くように見えます。しかし1円逆に動いたときの損失も、1,000通貨なら約1,000円、10万通貨なら約10万円と大きくなります。

1か月の目標額に必要な資金と利益の割合

1か月の取引日を20日とすると、月10万円は1日あたり5,000円です。資金に対して月10万円がどれくらいの割合かを計算すると、資金100万円でも毎月10%の利益が必要になります。

資金資金に対する月10万円の割合10万通貨を持った場合の実質レバレッジ1円逆行したときの損失(資金に対する割合)
30万円約33%50倍相当(25倍の上限を超えるため取引できない)—
100万円10%15倍約10万円(10%)
300万円約3.3%5倍約10万円(約3.3%)

※米ドル/円・1ドル=150円・個人のレバレッジ上限25倍(証拠金率4%)で計算した目安です。スプレッド・手数料・スワップポイント・税金は含めていません。将来の損益を示すものではありません。1か月20営業日で計算。実質レバレッジ=取引額(1,500万円)÷資金。

計算から分かること

計算から分かるのは、少ない資金で大きな金額を目指すほど、取引数量とレバレッジが大きくなり、1回の逆行で失う割合も大きくなることです。前述の調査でも、年間の利益が100万円以上と答えた人は7.5%でした。

目標額から逆算して取引量を決めるのではなく、「失っても生活に影響しない金額」から逆算して取引量を決める方が、資金を守りやすいでしょう。FXがギャンブル的になりやすい行動はFXはギャンブル?の記事で整理しています。

「FXで儲かる」とうたう勧誘への注意

FXや投資の世界では、「儲かる」ことを強調した勧誘によるトラブルも起きています。ここでは、知っておきたいルールと注意点を紹介します。

利益を断定する勧誘は禁止されている

金融先物取引業協会によると、FX取引の勧誘では不確実な事項について断定的判断を提供し、または確実であると誤解させるおそれのあることを告げる行為が禁止されています。顧客の損失を負担することや特別の利益の提供を約束する行為も同様です。

依頼していないのに訪問や電話で店頭FX取引を勧誘すること(不招請勧誘)も、金融商品取引法で原則として禁止されています。

出典:不招請勧誘等の禁止について(金融先物取引業協会)

金融庁が挙げる詐欺的な勧誘の例

金融庁は、未公開株やファンドなどの勧誘で「必ず儲かります! 元本も保証します!」と言われる例を挙げ、入金・送金後に連絡が取れなくなるなど詐欺的商法の可能性が高いとして注意を呼びかけています。FX取引についても、インターネットで勧められた海外業者とのFX取引で、利益が出ているのに出金に応じてもらえず、業者と連絡が取れなくなったという事例も紹介されています。

出典:詐欺的な投資勧誘等にご注意ください!(金融庁)

取引の前に登録業者かどうかを確認する

日本の居住者を相手にFX取引を業として行うには、金融商品取引業の登録が必要です。海外で許可を持つ業者であっても、日本で登録を受けずに日本の居住者に対して金融商品取引を業として行うことは禁止されています。取引する前に、金融庁の登録業者一覧で相手を確認しましょう。国内の登録業者が提供するFXアプリ・口座は、FXおすすめアプリ・口座の比較で紹介しています。

勧誘を受けて不安に思った場合は、金融庁金融サービス利用者相談室(詐欺的な投資に関する相談ダイヤル:0570-050588)や、最寄りの警察署に相談できます。

損失を抑えながらFXに取り組むための考え方

FXに取り組むなら、利益の大きさよりも「損失をどこまでに抑えるか」を先に決めることが大切です。ここでは3つの考え方を紹介します。初心者がつまずきやすい点はFXは難しい?で解説しています。

考え方の1つ目は「少額・低レバレッジで始める」ことです

考え方の1つ目は、失っても生活に影響しない金額で、最小の取引数量から始めることです。1,000通貨なら、1円の値動きによる損益は約1,000円です。実質レバレッジを低くすると、ロスカットまでの値幅にも余裕が生まれます。

考え方の2つ目は「損切りの位置を先に決める」ことです

考え方の2つ目は、注文と同時に損切り(逆指値)の注文を入れて、1回の損失額の上限を決めておくことです。ただし、相場の急変時は注文した価格より不利な価格で約定することがあります。アプリで逆指値を設定する手順は、DMM FXアプリでの注文のやり方で解説しています。

考え方の3つ目は「デモ取引で値動きに慣れる」ことです

考え方の3つ目は、お金をかけずに取引の流れや値動きを体験できるデモ取引で練習することです。損益がどのくらいの速さで動くのかを、実際のお金を使う前に確かめられます。

▶ 関連記事:FXのデモトレードができるおすすめ口座

FXの損益についてよくある質問

FXで利益が出たら税金はかかる?

かかります。国税庁によると、国内のFX取引の差金等決済による所得は「先物取引に係る雑所得等」として、所得税15%(他に地方税5%)の申告分離課税になります。令和8年分までは、あわせて復興特別所得税(基準所得税額の2.1%)を申告・納付します。

出典:No.1521 外国為替証拠金取引(FX)の課税関係(国税庁)

少額なら損はしない?

少額でも損失が出る可能性はあります。取引数量を小さくすれば1回の損益の金額は小さくなりますが、元本が保証されるわけではありません。

副業としてFXを考えるときの注意点は?

FXは利益が出る可能性もありますが、給与のように毎月決まった収入が得られるものではありません。副業として考える場合の注意点は、FXは副業になる?の記事でまとめています。

【まとめ】FXは儲かるかより損失の上限を先に決めよう

当記事では、FXは儲かるのかという疑問への答え、損益の仕組み、利益と損失が表裏一体であること、「1日5,000円」「月10万円」に必要な取引量とリスク、儲けをうたう勧誘への注意点をご紹介しました。FXは利益も損失も出る可能性がある取引で、大きな利益を狙うほど同じだけ大きな損失を受け入れることになります。

まずはデモ取引や最小の取引数量で、値動きと損益の関係を確かめるところから始めてみましょう。少額から取引できるFX会社はFXを少額で始めるおすすめ口座の記事も参考にしてみてください。

FX取引のリスクについて

FX(外国為替証拠金取引)は元本が保証される商品ではありません。為替相場や金利の変動により損失が生じる可能性があり、レバレッジをかけた取引では預けた証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。取引の際は各FX会社の契約締結前交付書面等をよくお読みいただき、ご自身の判断と責任で行ってください。本記事の情報は2026年10月13日時点のものです。

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この記事を書いた人

株式会社エウレカ編集部が運営するFX情報メディアの編集部です。

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