メキシコペソの政策金利は?最新6.50%・推移・バンシコの日程【2026年10月更新】

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メキシコペソの政策金利は?最新6.50%・推移・バンシコの日程【2026年10月更新】

最終更新:2026年10月17日

メキシコの政策金利は、2026年9月24日の決定で6.50%に据え置かれました(2026年10月17日時点)。当記事では、メキシコペソの政策金利の最新値、2025〜2026年の推移、メキシコのインフレ率を中心に解説します。あわせて、2026年の残りの会合日程(日本時間)と、メキシコペソを取引するときのリスクも整理します。

メキシコペソは金利の高い通貨として、FXのスワップポイントの話題でよく取り上げられます。ただし、金利が高いことと利益が出ることは別の話です。メキシコ銀行とメキシコ国立統計地理情報院(INEGI)の公表資料をもとに、事実を日付つきでまとめました。

目次

メキシコペソの政策金利は6.50%(2026年9月24日に据え置き)

ここでは、メキシコ銀行の直近の決定内容を、声明の原文とあわせて紹介します。

9月24日の会合で6.50%の据え置きを全会一致で決定

メキシコ銀行は2026年9月24日(木)、翌日物銀行間金利の目標を6.50%で据え置くことを決めました。翌日物銀行間金利とは、銀行どうしが1日だけお金を貸し借りするときの金利で、メキシコではこの目標が政策金利にあたります。

決定は理事会の5人全員が出席し、全会一致でした。声明の原文は次のとおりです。

“Banco de México’s Governing Board decided to maintain the target for the overnight interbank interest rate at 6.50%.”

(日本語の要旨:メキシコ銀行の理事会は、翌日物銀行間金利の目標を6.50%に維持することを決めた。)

項目内容
決定日(公表日)2026年9月24日(木)
政策金利6.50%
決定内容据え置き(3会合連続)
賛否全会一致(5対0)
次回の公表日2026年11月5日(木)

※2026年10月17日時点・メキシコ銀行の声明と公表日程より

出典:メキシコ銀行「Monetary policy statement」(2026年9月24日)、メキシコ銀行「Monetary policy statements」

米国の利上げに機械的に合わせる必要はないと説明した

9月の声明は、FRB(米国の中央銀行制度)が9月に0.25%ポイントの利上げをしたことに触れたうえで、メキシコと米国では経済の状況が違うため、米国の金利の動きに機械的に反応する必要はないとしています。

“Since macroeconomic conditions in Mexico are different from those in the United States, monetary policy would not have to react mechanically to the anticipated adjustments to the federal funds rate.”

(日本語の要旨:メキシコの経済状況は米国と異なるため、金融政策はFF金利(米国の政策金利)の予想される調整に機械的に反応する必要はない。)

一方で、6月と8月の声明にあった「政策金利を現在の水準で維持するのが適切」という一文は、9月の声明には入っていません。今後は物価の動きや為替の影響などを見ながら判断するとしており、次の会合で金利がどうなるかは声明からは決まっていません。

出典:メキシコ銀行(2026年9月24日)、同(2026年8月6日)

米国の政策金利の決定はFOMCとはで解説しています。

メキシコ銀行(バンシコ)とは?政策金利の決め方

ここでは、メキシコの政策金利を決めるメキシコ銀行の役割と、決定の仕組みを整理します。

通貨の購買力の安定(物価の安定)を使命とする中央銀行

メキシコ銀行(Banco de México)は、メキシコの中央銀行です。英語やスペイン語では略して「Banxico(バンシコ)」と呼ばれ、公式サイトのドメインにも使われています。

メキシコ銀行は、自国通貨の購買力の安定を憲法上の使命としており、四半期報告書では「物価の安定という第一の使命」と表現しています。日本銀行やFRBと同じく、政策金利を上げ下げしてインフレ(物価の上昇)を抑えることが主な役割です。

出典:メキシコ銀行「Monetary Program 2012」、メキシコ銀行「Quarterly Report October – December 2025」

年8回の会合で、5人の理事会が多数決で決める

政策金利は、メキシコ銀行の理事会(Governing Board)が決めます。2026年の声明に記載された投票者は5人で、決定は全会一致か多数決です。賛否と反対した人の意見は、声明の中で公表されます。

項目内容
決める組織理事会(Governing Board)
政策金利翌日物銀行間金利の目標
会合の回数年8回(2026年)
公表の時刻木曜日の13時(メキシコ中部標準時)
議事要旨決定の2週間後の木曜日に公表

※2026年10月17日時点・メキシコ銀行の公表日程より

メキシコ銀行は、予定した日以外でも、特別な事態があれば金融政策を変更する権利があるとしています。

出典:メキシコ銀行「Calendar of monetary policy decision press releases」

政策金利そのものの意味は政策金利とはでかみ砕いて解説しています。

メキシコの政策金利の推移(2025〜2026年)

2025年以降のメキシコ銀行の決定を、声明をもとに表にまとめました。

2024年末の10.00%から、2026年5月までに6.50%へ

メキシコの政策金利は、2024年12月末の10.00%から2026年5月の6.50%まで、合計3.50%ポイント引き下げられました。決定一覧は次のとおりです。

公表日政策金利決定内容賛否
2026年9月24日6.50%据え置き5対0
2026年8月6日6.50%据え置き5対0
2026年6月25日6.50%据え置き5対0
2026年5月7日6.50%0.25%ポイント引き下げ3対2
2026年3月26日6.75%0.25%ポイント引き下げ3対2
2026年2月5日7.00%据え置き5対0
2025年12月18日7.00%0.25%ポイント引き下げ4対1
2025年11月6日7.25%0.25%ポイント引き下げ4対1
2025年9月25日7.50%0.25%ポイント引き下げ4対1
2025年8月7日7.75%0.25%ポイント引き下げ4対1
2025年6月26日8.00%0.50%ポイント引き下げ4対1
2025年5月15日8.50%0.50%ポイント引き下げ5対0
2025年3月27日9.00%0.50%ポイント引き下げ5対0
2025年2月6日9.50%0.50%ポイント引き下げ4対1

※2026年10月17日時点・メキシコ銀行の各会合の声明より。引き下げは公表日の翌日から適用。2024年12月時点の政策金利は10.00%(メキシコ銀行「Quarterly Report October – December 2025」)

出典:メキシコ銀行「Monetary policy statements」、メキシコ銀行「Quarterly Report October – December 2025」

2026年5月の利下げで、2024年3月からの利下げ局面を終えた

2026年5月7日の声明は、追加の利下げで2024年3月に始まった利下げの局面を終えるとしています。その後の6月・8月・9月は、いずれも6.50%で据え置かれました。

“The Governing Board deemed appropriate to make an additional reference rate cut and thereby conclude the cycle that began in March 2024.”

(日本語の要旨:理事会は追加の利下げを行い、2024年3月に始まったサイクルを終えるのが適切と判断した。)

なお、2026年3月と5月の利下げは3対2の多数決で、反対した2人は据え置きを主張していました。決定が割れた会合もあったことは、表の賛否から読み取れます。

出典:メキシコ銀行(2026年5月7日)、同(2026年3月26日)

メキシコのインフレ率と物価目標(3%±1%)

政策金利を考えるうえで欠かせないのが、メキシコのインフレ率です。ここでは最新の結果と、メキシコ銀行の物価目標を確認します。

9月の消費者物価は前年比3.45%(10月8日公表)

INEGIが2026年10月8日に公表した消費者物価指数(INPC)によると、2026年9月のインフレ率は前年同月比3.45%でした。値動きの大きい品目を除いたコア(subyacente)は3.75%です。

項目2026年9月(前年同月比)
総合(インフレ率)3.45%
コア(subyacente)3.75%
コア以外(no subyacente)2.45%
参考:2026年8月の総合3.26%
参考:2025年9月の総合3.76%

※INEGI「Índice Nacional de Precios al Consumidor」(2026年10月8日公表・2026年9月9日公表)より

出典:INEGI「BOLETÍN DE INDICADOR 619/26 INPC」(2026年10月8日)

INPCは、月次に加えて半月ごと(前半・後半)にも公表されます。次は2026年10月前半の結果が10月22日、10月の月次の結果が11月9日に公表される予定です。

出典:INEGI「BOLETÍN DE INDICADOR 605/26 INPC」(2026年9月24日)

物価目標は3%で、上下1%ポイントの幅を持たせている

メキシコ銀行は、消費者物価の前年比3%を物価目標とし、その上下1%ポイント(2〜4%)を変動の幅としています。短期的な値動きで目標ちょうどに収まらないことを考慮した幅だと説明しています。

2026年9月のインフレ率3.45%は、この2〜4%の幅には入っていますが、中心の3%は上回っています。コアの3.75%も3%を上回っています。

出典:メキシコ銀行「Monetary Program 2012」

メキシコ銀行は2027年10〜12月期に目標へ戻ると見込む

9月24日の声明の見通しでは、総合のインフレ率は2026年10〜12月期に3.5%、2027年10〜12月期に3.0%となり、目標に収まると見込まれています。

一方で、コアの高止まりや貿易政策、地政学的な対立、ペソ安に向かう動きなどを物価が上振れするリスクとして挙げ、リスクのバランスは上振れ方向に偏っているとしています。見通しはあくまで予測で、その通りになるとは限りません。

出典:メキシコ銀行(2026年9月24日)

消費者物価指数など、FXで注目される経済指標の見方は経済指標とはで整理しています。

2026年の残りのバンシコ会合日程と日本時間

2026年のメキシコ銀行の金融政策の公表は、残り2回です(2026年10月17日時点)。

次回は日本時間11月6日(金)午前4時ごろ

メキシコ銀行の決定は、木曜日の13時(メキシコ中部標準時=協定世界時マイナス6時間)に公表されます。日本時間に直すと翌日(金曜日)の午前4時ごろです。

予定公表日(メキシコ時間)日本時間の目安
金融政策の決定11月5日(木)13時11月6日(金)午前4時
議事要旨(11月会合分)11月19日(木)—
四半期報告書(7〜9月期)11月26日(木)—
金融政策の決定12月17日(木)13時12月18日(金)午前4時

※2026年10月17日時点・メキシコ銀行「Calendar of monetary policy decision press releases」より。日本時間は当サイトの換算。12月会合の議事要旨は2027年1月7日に公表予定

出典:メキシコ銀行「Calendar of monetary policy decision press releases」

メキシコ銀行の公表は日本の早朝にあたるため、結果を知るのは朝になる方が多いでしょう。時刻が変わる場合もあるため、直前に公式サイトで確認しましょう。

メキシコペソ円は米国・日本の金利のニュースにも反応する

メキシコペソ円は、メキシコの金利だけでなく、米国の金利や日本の金利のニュースにも反応することがあります。2026年10月には、バンシコの次回会合(11月5日)の前に、FOMC(10月27日・28日)と日銀会合(10月29日・30日)が続けて開かれます。

日程はFOMCとはと日銀会合とはで確認できます。

メキシコペソの政策金利とメキシコペソ円・スワップポイントの関係

ここでは、政策金利がメキシコペソ円にどう関わるかを一般論として解説します。相場の動きを予想するものではありません。

日本との金利差がスワップポイントの元になる

2026年10月17日時点で、メキシコの政策金利は6.50%、日本銀行の政策金利は1.25%程度です。両国の政策金利の差は約5.25%ポイントあり、この金利差がメキシコペソ円のスワップポイント(通貨の金利差から生まれる損益)の元になります。

出典:メキシコ銀行(2026年9月24日)、日本銀行「金融市場調節方針の変更について」(2026年9月18日)

ただし、金融先物取引業協会は、スワップポイントは金利の変化で変動し、受け払いの方向が逆転することもあると説明しています。メキシコの利下げや日本の利上げで金利差が縮めば、受け取れる額が減る可能性があります。

出典:金融先物取引業協会「FX取引に係る主なリスク」、同「#8 スワップポイントについて」

スワップポイントの仕組みはスワップポイントとは、各社の金額はスワップポイント比較で確認できます。

金利が高くても、為替差損でトータルが損失になることがある

メキシコペソでいちばん注意したいのは、受け取ったスワップポイントより為替の値下がりによる損失(為替差損)が大きくなり、トータルで損失になることです。メキシコペソ円は、短い期間に大きく下落したことがあります。

期間1ペソあたりの円(目安)変化率
2020年2月20日→2020年4月27日約5.99円→約4.30円約28%下落
2024年5月21日→2024年9月11日約9.45円→約7.12円約25%下落

※欧州中央銀行の参照レート(ユーロ/円とユーロ/メキシコペソ)から当サイトで計算した目安。2026年10月16日は約8.60円

出典:欧州中央銀行「Euro foreign exchange reference rates」

たとえば、1ペソ=8.6円のときに10万通貨(約86万円分)を買い、レートが25%下がると、評価損はおよそ21.5万円になります。数か月分のスワップポイントでは、この損失は埋めきれません。1日あたりの受取額の目安はスワップポイント比較で確認し、値下がりしたときの損失額と比べておきましょう。

利下げ・据え置きの結果だけでペソの方向は決まらない

金融先物取引業協会は、為替相場を動かす要因の1つとして金利を挙げています。ただし、為替は景気・物価・政治・市場心理・米国の金利など多くの要因で動きます。

メキシコ銀行の声明が高金利の維持を示しても、メキシコペソ円が上がるとも下がるとも決まっていません。結果の数字だけで売買を判断しないことが大切です。

出典:金融先物取引業協会「学ぼう!FX #3 為替相場を動かす要因」

メキシコペソを取引するときの注意点

金融先物取引業協会は、新興国通貨について高いスワップポイントが期待できる一方で、新興国特有のリスクがあると説明しています。主な注意点を表にまとめました。

注意点内容
為替差損スワップポイントより値下がりの損失が大きくなることがある
金利差の縮小利下げや日本の利上げで、受け取れるスワップポイントが減ることがある
急変時のロスカット相場の急変でロスカットが間に合わず、証拠金を上回る損失が出ることがある
スプレッドの拡大取引量が少ない時期や重要な発表の直後など、レートが急変したときにスプレッドが広がりやすい
早朝の発表メキシコ銀行の決定は日本時間の午前4時ごろで、寝ている間に相場が動くことがある

出典:金融先物取引業協会「新興国通貨について」、同「FX取引に係る主なリスク」、同「学ぼう!FX #2 為替相場とは」

協会は、相場の急変時にはロスカットが十分に機能せず、預託した証拠金以上の損失が発生することがあると注意しています。メキシコペソを持つ場合も、レバレッジを低めに抑え、値下がりしたときの損失額を先に計算しておきましょう。

レバレッジの考え方はレバレッジとは、ロスカットの仕組みはロスカットとはで解説しています。

【まとめ】メキシコペソの政策金利とバンシコの日程を確認しよう

当記事では、メキシコペソの政策金利の最新値と推移、インフレ率と物価目標、2026年の残りの会合日程、取引のリスクをご紹介しました。

  • メキシコの政策金利は6.50%(2026年9月24日に据え置き・全会一致)
  • 2025年から利下げが続き、2026年5月に利下げ局面を終えた
  • 9月のインフレ率は3.45%で、物価目標は3%±1%
  • 次回の公表は日本時間11月6日(金)午前4時ごろ
  • 金利が高くても、為替差損でトータルが損失になることがある

金利と物価の流れが分かると、メキシコペソのニュースも読み解きやすくなります。スワップポイントの金額を各社で確認したい方はスワップポイント比較も参考にしてみてください。

FX取引のリスクについて

FX(外国為替証拠金取引)は元本が保証される商品ではありません。為替相場や金利の変動により損失が生じる可能性があり、レバレッジをかけた取引では預けた証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。取引の際は各FX会社の契約締結前交付書面等をよくお読みいただき、ご自身の判断と責任で行ってください。本記事の情報は2026年10月17日時点のものです。

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この記事を書いた人

株式会社エウレカ編集部が運営するFX情報メディアの編集部です。

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