米国債の利回りとは?米10年債・2年債の最新値とドル円との関係【2026年10月更新】

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米国債の利回りとは?米10年債・2年債の最新値とドル円との関係【2026年10月更新】

最終更新:2026年10月17日

当記事では、米国債の利回りの最新値と2026年の推移、利回りの仕組み、米2年債と米10年債の違い、利回りの確認方法を中心に解説します。あわせて、ドル円との一般的な関係と、数字を見るときの注意点も整理します。

米国債の利回りとは、米国債を市場の価格で買って満期まで持ったときに、1年あたり何%の収益になるかを表す数字で、債券の価格が下がると上がる関係にあります。なかでも米10年債の利回りは米国の長期金利の代表的な指標で、ドル円のニュースでもよく取り上げられます。まずは米財務省が公表している最新の数字から確認していきましょう。

目次

米国債利回りの最新値【2026年10月16日】

ここでは、米財務省が公表している「Daily Treasury Par Yield Curve Rates(年限ごとの国債の利回りを並べた日次の表)」から、2026年10月の直近の値を整理します。

10月16日の米10年債利回りは5.09%・2年債は4.74%

米財務省のデータによると、2026年10月16日(米国時間)の米10年債利回りは5.09%、米2年債利回りは4.74%でした。10年債と2年債の差(長短金利差)は0.35%ポイントで、10年債のほうが高い状態です。

年限2026年10月16日
3か月4.26%
2年4.74%
10年5.09%
30年5.43%

※2026年10月17日時点。米財務省「Daily Treasury Par Yield Curve Rates」より。日付は米国時間で、日本時間では翌日の朝にあたります。

出典:米財務省「Daily Treasury Par Yield Curve Rates」(2026年10月)

直近5営業日の動き

直近5営業日の2年債と10年債の利回りは次のとおりです。10月12日は米国の祝日(コロンブス・デー)で、債券市場が休みのためデータがありません。10月のほかの日の値は米財務省のページで確認できます(確認方法は後述)。

日付(米国時間)2年債10年債
10月16日(金)4.74%5.09%
10月15日(木)4.77%5.10%
10月14日(水)4.82%5.19%
10月13日(火)4.79%5.21%
10月9日(金)4.80%5.24%

※2026年10月17日時点・米財務省「Daily Treasury Par Yield Curve Rates」より。FRBの統計(H.15)でも10月12日は「Markets closed」と表示されています。

2026年の米国債利回りの推移(月末値)

ここでは、2026年の各月末と10月16日時点の値を表にまとめます。

2年債・10年債とも2月末を底に上昇してきた

2026年の月末値をみると、2年債は2月末の3.38%、10年債は2月末の3.97%が最も低く、その後は9月末まで上昇傾向が続きました(10月は16日までに低下)。10月16日時点では、前年末(2025年12月31日)と比べて2年債が1.27%ポイント、10年債が0.91%ポイント高い水準です。

月末(米国時間)2年債10年債10年−2年
2025年12月31日3.47%4.18%0.71
2026年1月30日3.52%4.26%0.74
2026年2月27日3.38%3.97%0.59
2026年3月31日3.79%4.30%0.51
2026年4月30日3.88%4.40%0.52
2026年5月29日3.98%4.45%0.47
2026年6月30日4.14%4.44%0.30
2026年7月31日4.28%4.75%0.47
2026年8月31日4.34%4.75%0.41
2026年9月30日4.88%5.29%0.41
2026年10月16日4.74%5.09%0.35

※2026年10月17日時点・米財務省「Daily Treasury Par Yield Curve Rates」(2025年・2026年)より。各月の最終営業日の値。表は今後も更新していきます。

9月は2年債が0.54%ポイント上昇した

月ごとの変化で目立つのは9月です。2年債は8月末の4.34%から9月末の4.88%へ0.54%ポイント上昇し、10年債も4.75%から5.29%へ上がりました。2026年に利回りが最も高かったのは、2年債が9月28日の4.92%、10年債が10月5日の5.31%です(10月16日までの日次データ)。

同じ9月には、FOMC(米国の金融政策を決める会合)でFF金利の誘導目標が3.75〜4.00%に引き上げられました(9月16日)。ただし、利回りはほかの指標や市場の見方でも動くため、9月の上昇の理由を1つに決めることはできません。結果の詳細はFOMCの記事で解説しています。

出典:米財務省「Daily Treasury Par Yield Curve Rates」/FRB「Federal Reserve issues FOMC statement」(2026年9月16日)

米国債とは?

ここでは、利回りの話に入る前に、米国債がどのような債券なのかを確認します。

米国債は米国政府がお金を借りるために発行する債券

米国債とは、米国政府(米財務省)が資金を調達するために発行する債券です。債券は「お金を借りたときの証書」のようなもので、買った人は利息を受け取り、満期になると額面の金額が返されます。多くの米国債は、満期の前でも市場で売買できます。

満期までの期間で呼び方が変わる

市場で売買できる米国債は、主に満期までの期間で分けられます。ニュースで「米2年債」「米10年債」と呼ばれるのは、満期が2年・10年のTreasury Notes(中期債)です。

種類(英語名)満期利息の受け取り
短期債(Treasury Bills)4・6・8・13・17・26・52週利息の代わりに額面より安く買い、満期に額面を受け取る
中期債(Treasury Notes)2・3・5・7・10年6か月ごとに固定の利息
長期債(Treasury Bonds)20年・30年6か月ごとに固定の利息

※2026年10月17日時点・TreasuryDirect「About Treasury Marketable Securities」各ページより。

出典:TreasuryDirect「About Treasury Marketable Securities」/TreasuryDirect「Treasury Notes」

米国債の利回りとは?価格と逆に動く仕組み

ここでは、債券の価格が下がると利回りが上がる理由を、計算例で解説します。

利回りは「買った値段に対する1年あたりの収益の割合」

利回りとは、債券を買った値段に対する1年あたりの収益の割合です。TreasuryDirectは、満期までの利回り(yield to maturity)を「証券の年間の収益率」と説明しています。

似た言葉に「利率(クーポン)」があります。利率は額面に対して毎年いくら利息を払うかを示すもので、発行時(入札時)に決まり、満期まで変わりません。一方、利回りは市場で売買される価格によって毎日変わります。ニュースで報じられる「米10年債利回り」は、この市場の利回りです。

計算例:価格が下がると利回りは上がる

仕組みを分かりやすくするため、1年後に100ドルが返ってくる債券(途中の利息なし)を例に考えます。実際の米国債の計算方法とは異なる、単純化した例です。

買う値段1年後に受け取る額差額(収益)利回り(1年)
95.24ドル100ドル4.76ドル約5.0%
96.15ドル100ドル3.85ドル約4.0%
97.09ドル100ドル2.91ドル約3.0%

※利回り=差額÷買う値段で計算(小数点第2位を四捨五入)。当サイトによる計算例で、実際の米国債の価格・利回りではありません。

受け取る額(100ドル)は変わらないため、安く買えるほど利回りは高くなり、高く買うほど利回りは低くなります。ニュースの「米国債が売られ、利回りが上昇」という表現は、この関係を言っています。

TreasuryDirectも、中期債・長期債について、利回りが利率より高いと価格は額面を下回り、利回りが利率より低いと価格は額面を上回ると説明しています。

出典:TreasuryDirect「Understanding Pricing and Interest Rates」

利回りの変化は「%ポイント」や「bp」で表す

利回りの変化は、4.74%から4.84%になったら「0.10%ポイント上昇」のように表します。市場では1bp(ベーシスポイント)=0.01%ポイントという単位も使われ、0.10%ポイントの上昇は「10bp上昇」とも言われます。

米2年債と米10年債の利回りの違い

ここでは、ニュースでよく比べられる2年債と10年債の違いを、一般的な見方として解説します。

2年債は政策金利の見通しを反映しやすいとされる

一般に、2年債の利回りは、今後1〜2年の政策金利の見通しを反映しやすいとされています。満期が短いため、FRBがこの先FF金利をどう動かすかという予想の影響を受けやすいからです。

FRBも、FF金利の変更は通常、ほかの金利や金融環境の変化を伴うと説明しています。

出典:FRB「The Fed Explained: Monetary Policy」

10年債は米国の長期金利の代表とされる

10年債の利回りは、米国の長期金利の代表的な指標として扱われます。政策金利の見通しに加えて、長い期間の景気や物価の見方、長くお金を貸すことへの上乗せ分など、さまざまな要因が反映されると一般に説明されています。

項目米2年債米10年債
満期2年10年
反映しやすいとされるもの今後1〜2年の政策金利の見通し長期の景気・物価の見方など
よく使われる場面FOMCや指標の前後の金利の見方米国の長期金利の水準の話題

※「反映しやすいとされるもの」は一般的な説明で、常にそのとおり動くわけではありません。

長短金利差がマイナスになることもある(逆イールド)

通常は満期の長い債券ほど利回りが高くなりますが、短い債券の利回りが長い債券を上回ることもあります。これを逆イールドと呼びます。米財務省は、利回りは投資家が考える将来の金利の方向やFRBの金融政策を含む市場の状況を反映するため、短期の金利が長期を上回ることがあると説明しています。

2026年の月末値でも、10年債と2年債の差はプラスで推移しており、逆イールドにはなっていません。

出典:米財務省「Interest Rates – Frequently Asked Questions」

米国債利回りの確認方法

ここでは、米国債の利回りを一次情報で確認する方法を紹介します。どちらも無料で見られる公式のページです。

米財務省の「Daily Treasury Par Yield Curve Rates」で見る

米国債の利回りは、米財務省の「Daily Treasury Par Yield Curve Rates」で営業日ごとに確認できます。米財務省によると、この利回りは直近に入札された国債の市場価格をもとにしたもので、ニューヨーク連銀が各営業日の午後3時30分ごろ(米国東部時間)に得た気配値(市場で提示されている売買の価格)から計算されています。

  1. 米財務省の「Interest Rate Statistics」のページを開く
  2. 「Daily Treasury Par Yield Curve Rates」を選ぶ
  3. 表示する月を選び、「2 Yr」(2年)と「10 Yr」(10年)の列を見る

表の数字は、2年・10年といった決まった期間に当てはめた理論上の利回り(定満期利回り)で、米財務省は特定の銘柄の利回りとは一致しない場合があると説明しています。

>>Interest Rate Statistics(米財務省公式)

FRBの統計「H.15」でも同じ数字を確認できる

FRBは、主要な金利をまとめた統計「H.15 Selected Interest Rates」を、平日の午後4時15分(米国東部時間)に公表しています。国債の利回りは「Treasury constant maturities」の欄にあり、出所は米財務省のデータです。たとえば10月15日の2年債4.77%・10年債5.10%は、米財務省の数字と一致しています。

H.15の公表は、日本時間では翌日の午前5時15分(米国の夏時間)、11月1日の夏時間終了後は午前6時15分にあたります(当サイトの換算)。

>>H.15 Selected Interest Rates(FRB公式)

米国債利回りとドル円の関係

ここでは、米国債の利回りがドル円のニュースで注目される理由を、一般論として解説します。特定の相場の動きを予想するものではありません。

金利が上がった通貨に買いが集まることがある

金融先物取引業協会は、インフレになった国は金利を引き上げようとし、「金利が上がった通貨に買いが集まり、通貨の価値が上昇することが考えられる」と説明しています。米国の金利の代表である米国債の利回りが上がると、ドルを持つ魅力が高まると見られ、ドル高・円安の材料の1つと受け止められることがあります。

ドル円は米ドルと日本円の交換なので、日本の金利の動きもあわせて見られています。日米の政策金利の水準は政策金利の記事で整理しています。

出典:金融先物取引業協会「学ぼう!FX #3 為替相場を動かす要因」

利回りだけでドル円の方向は決まらない

ただし、米国債の利回りが上がれば必ず円安になる、という関係ではありません。金融先物取引業協会は、為替相場を動かす要因として、経済の基礎的条件のほか、政治、市場参加者の心理、地政学的な出来事などを挙げています。

当記事では、利回りの数字から将来のドル円の値動きを予想したり、売買を推奨したりはしていません。円安・円高の仕組みは円安・円高の記事、2026年の円安の背景は円安の理由を整理した記事もあわせて確認してみてください。

米国債利回りを見るときの注意点

利回りは「これまで」と「いま」を示すもので予想ではない

米財務省は、利回り曲線や定満期利回りは過去と現在の金利を示すにすぎないとし、将来の金利を正確に予測することはできないと説明しています。利回りの上昇が続いていても、この先も同じ方向に動くとは限りません。

出典:米財務省「Interest Rates – Frequently Asked Questions」

金利が動く場面ではスプレッドや急変動に注意する

FOMCや米国の重要な指標の発表前後は、利回りとともに為替も大きく動くことがあり、金融先物取引業協会は急変時にスプレッド(売値と買値の差)が広がる傾向があると説明しています。

確認しておきたいこと内容
次のFOMC2026年10月27日・28日(結果は日本時間10月29日午前3時の予定)
主な米国の指標雇用統計・CPIなど(発表日は各記事で確認)
取引量慣れないうちは発表前後の新規注文や取引量を控えることも考える

※FOMCの日程は2026年10月17日時点・FRB「Meeting calendars and information」より。

相場が急に動くと、ロスカット(損失を抑えるための強制決済)が間に合わず、預けた証拠金を上回る損失が出る可能性もあると金融先物取引業協会は注意しています。指標の日程は米雇用統計とは・米CPIとは、仕組みはロスカットとはで確認できます。

出典:金融先物取引業協会「学ぼう!FX #7 スプレッド、手数料について」/金融先物取引業協会「FX取引に係る主なリスク」/FRB「Meeting calendars and information」

【まとめ】米国債の利回りを公式データで確認しよう

当記事では、米国債利回りの最新値と2026年の推移、米国債の種類、価格と利回りが逆に動く仕組み、2年債と10年債の違い、確認方法、ドル円との関係と注意点をご紹介しました。2026年10月16日(米国時間)の米10年債利回りは5.09%、2年債は4.74%で、どちらも前年末より高い水準です。

米国債の利回りは、米財務省やFRBの公式ページで誰でも確認できます。これからFXを始める方はFXの始め方で全体の流れを確認し、口座選びに迷ったらFXおすすめアプリ・口座10社比較も参考にしてみてください。

FX取引のリスクについて

FX(外国為替証拠金取引)は元本が保証される商品ではありません。為替相場や金利の変動により損失が生じる可能性があり、レバレッジをかけた取引では預けた証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。取引の際は各FX会社の契約締結前交付書面等をよくお読みいただき、ご自身の判断と責任で行ってください。本記事の情報は2026年10月17日時点のものです。

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この記事を書いた人

株式会社エウレカ編集部が運営するFX情報メディアの編集部です。

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