FXの注文方法|成行・指値・逆指値・IFD・OCO・IFOの違いと各社の呼び方を解説

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FXの注文方法|成行・指値・逆指値・IFD・OCO・IFOの違いと各社の呼び方を解説

FXの注文方法は、値段を指定しない「成行」、値段を指定する「指値」「逆指値」と、それらを組み合わせた「IFD」「OCO」「IFO」が基本です。当記事では、各注文の意味と違い、FX会社ごとの呼び方、DMM FXアプリでの出し方を中心に解説します。あわせて、トレール注文や注文時の注意点も整理します。

注文方法を知らないまま取引を始めると、思った値段で買えなかったり、損切りの予約を入れ忘れたりしがちです。最初の注文の前に、それぞれの仕組みを確認しておきましょう。

目次

FXの注文方法とは?基本の3つと組み合わせ注文

FXの注文方法の一覧

FXの注文方法は、「基本の注文」と、基本の注文を組み合わせた「複合注文」に分けられます。用語の意味は、金融先物取引業協会の解説をもとにまとめました。

注文方法ひとことで言うと
成行注文値段を指定せず、その時のレートで注文する
指値注文今より有利な値段を指定して注文する
逆指値注文今より不利な値段を指定して注文する
IFD注文新規注文と決済注文を同時に出す
OCO注文2つの注文を同時に出し、片方が成立したら他方を取り消す
IFO注文IFDとOCOを合わせた注文(IFDOCOとも呼ぶ)
トレール注文値動きに合わせて逆指値の値段が追いかけていく注文

※トレール注文以外は金融先物取引業協会「学ぼう!FX」より。トレール注文は松井証券の取引ルールの説明より。

「新規注文」と「決済注文」の2段階がある

FXの取引は、ポジションを持つための「新規注文」と、持ったポジションを反対売買して終わらせる「決済注文」の2段階です。新規注文と決済注文の違いとあわせて知っておきたい両建ての扱いは、FXの両建てとはで解説しています。

成行・指値・逆指値は、新規注文にも決済注文にも使えます。IFDとIFOは新規注文と決済注文をまとめて出す方法です。OCOは、協会の解説では利益確定と損切りの決済注文2つをセットで出す例が紹介されています。DMM FXや松井証券のように、新規注文にもOCOを使える会社もあります。

FXの基本の注文方法(成行・指値・逆指値)

計算例は、1ドル=150.00円という仮のレートで説明します。

成行注文:その時のレートですぐに注文する

成行注文とは、値段を指定せずに、その時のレートで注文する方法です。すぐに注文でき、売買が成立しやすいのが特徴です。

ただし、注文から約定するまでの間にレートが動き、注文時と違うレートで約定すること(スリッページ)がある点に注意が必要です。そこでFX会社によっては、画面で見ている価格か、そこから一定の範囲内のレートでだけ約定させる「ストリーミング注文」と呼ばれる方式を用意しています。協会も、呼び方はFX会社によって異なると説明しています。

指値注文:今より有利な値段を指定する

指値注文とは、自分が売買したいレートをあらかじめ指定する注文方法です。買いなら今より安い値段、売りなら今より高い値段を指定し、その値段になると約定します。

たとえば1ドル=150.00円のときに「149.50円まで下がったら買う」、買ったあとに「151.00円まで上がったら売って利益を確定する」という予約が指値注文です。指定した値段で約定できる反面、その値段にならなければ約定しません。

逆指値注文:今より不利な値段を指定する

逆指値注文とは、指値注文とは逆に、今より不利なレートを指定する注文方法です。買いなら今より高い値段、売りなら今より安い値段を指定します。

よく使われるのは、損失をあらかじめ限定する「損切り」の予約です。150.00円で1万通貨を買ったあとに「149.00円まで下がったら売る」逆指値を入れておくと、約定した場合の損失は(150.00円−149.00円)×10,000通貨=10,000円が目安になります。

ただし、DMM FXの取引説明書が「逆指値注文及びロスカットは、約定を優先させる取引である」と説明しているように、相場が急に動くと逆指値は指定した値段より不利なレートで約定し、損失が目安より大きくなる可能性があります。損切りの考え方はFXの損切りのやり方で解説しています。

出典:金融先物取引業協会「学ぼう!FX #2 取引スキーム」

FXの組み合わせ注文(IFD・OCO・IFO)

組み合わせ注文は、指値・逆指値などを複数まとめて出す方法です。協会は、IFD注文を「相場を常に見続けられない場合には有効な注文方法」と紹介しています。

IFD注文:新規と決済をセットで出す

IFD注文は「イフダン(if done)注文」と読み、新規注文と決済注文を同時に出す注文方法です。新規注文が約定すると、決済注文が有効になります。

たとえば「149.50円まで下がったら買い(指値)、買えたら150.50円で売る(指値)」と一度に予約できます。決済注文を逆指値にして「買えたら149.00円で損切り」とすることもできます。

OCO注文:2つの注文のうち片方が成立したらもう片方を取り消す

OCO注文は「One Cancel the Other」の頭文字をとったもので、2つの注文を同時に出し、片方が約定したらもう1つは自動的にキャンセルされる注文方法です。

たとえば150.00円で買いポジションを持っているときに、「151.00円で利益確定(売りの指値)」と「149.00円で損切り(売りの逆指値)」を同時に出せます。どちらかが成立すれば残りは取り消されるため、決済注文が二重に成立しません。

IFO注文(IFDOCO):IFDとOCOを組み合わせる

IFO(IFDOCO)注文は、IFD注文とOCO注文を合わせた注文方法です。ポジションを持つまでがIFD注文、ポジションを持ってから決済までがOCO注文と同じ仕組みです。

仮のレート1ドル=150.00円で、次のようなIFO注文を1万通貨で出した場合の損益は以下のとおりです(スプレッド・スリッページは考慮していません)。

注文内容約定した場合の損益
新規(IF)149.50円で買い(指値)―
決済①(OCO)150.50円で売り(指値)(150.50円−149.50円)×10,000通貨=+10,000円
決済②(OCO)149.00円で売り(逆指値)(149.00円−149.50円)×10,000通貨=−5,000円

決済①か②のどちらかが約定すると、もう一方は取り消されます。損益の金額は説明用の目安で、利益を約束するものではありません。逆指値が不利なレートで約定すれば、損失は−5,000円より大きくなる可能性があります。

トレール注文とは?逆指値が値動きを追いかける注文

トレール注文は、金融先物取引業協会の解説には載っていない注文方法です。松井証券の取引ルールでは、指定したトレール幅に基づいて、逆指値注文が相場の値動きに合わせて追従する注文方式と説明されています。

同ルールによると、買いポジションならレートが上がったとき、売りポジションならレートが下がったときに、逆指値の値段が切り上がって(切り下がって)いきます。反対に不利な方向へ動いたときは、逆指値の値段は変わりません。

松井証券では、トレール注文は決済注文と、IFD注文の決済注文(二次注文)で使えます。

たとえば150.00円で買ったポジションに、逆指値149.50円・トレール幅0.50円のトレール注文を出したと仮定します(説明用の単純な例です。逆指値の決め方や追従の細かな仕組みは会社の取引ルールで確認してください)。レートが151.00円まで上がると逆指値は150.50円に切り上がり、その後に下がって150.50円に届けば決済されます。ただし、ほかの逆指値と同じく不利なレートで約定する場合があります。

なお、トレール注文はすべてのFX会社にあるわけではありません。DMM FXの注文の種類一覧(取引説明書・よくあるご質問)には記載がありません。

出典:松井証券「FX 取引ルール」(2026年10月13日時点)

FXの注文方法の呼び方はFX会社で違う(DMM FXは「即時」)

主なFX会社の注文の名称と対応

同じ仕組みの注文でも、FX会社によって呼び方が違います。主な会社の公式サイトに載っている名称を表にまとめました。

会社成行にあたる注文逆指値組み合わせ注文トレール
DMM FX即時注文(成行注文もあり)逆指値(ストップ注文)IFD/OCO/IFO一覧に記載なし
GMOクリック証券(FXネオ)スピード注文/成行逆指値IFD/OCO/IFD-OCO一覧に記載なし
松井証券成行(ストリーミング)注文逆指値注文IFD注文(決済予約注文)/OCO注文(追跡指値注文)/IFDOCO注文(IFO注文)あり
みんなのFX成行/ストリーミング逆指値IFD/OCO/IFO一覧に記載なし
楽天FXASストリーミング注文/ストリーミング注文指値、逆指値注文(シングルリーブオーダー注文)IF-DONE注文/OCO注文/IF-OCO注文あり
SBI FXTRADE2WAY注文/成行逆指値IFD/OCO/IFDOCOあり
外為どっとコム成行注文/マーケット注文ストップ注文IFD注文/OCO注文/IFO注文あり

※2026年10月13日時点・各社公式サイト(取引ルール・サービス概要・取引説明書等)より。「一覧に記載なし」は、公式サイトの注文の種類一覧に名称がないことを示します。

「IF-DONE」はIFD、「IFDOCO」「IF-OCO」はIFOと同じ仕組みです。自分の会社の注文画面の名前と照らし合わせておきましょう。

DMM FXの「即時注文」と「成行注文」の違い

DMM FXのスマホアプリでは、すぐに売買するときに「即時注文」を使います。公式マニュアルでは、即時注文を「リアルタイムで提示されているレートをタップすることで、任意のタイミングで発注する注文方法」と説明しています。

即時注文では、許容するスリッページの幅を0〜99.9pipsの範囲で設定でき、設定を超えるスリッページが発生した場合は注文が失効します。一方、DMM FXの「成行注文」はスリッページの幅を設定できず、新規の成行注文は「DMM 株」アプリ内のFX/CFD取引ツールでのみ発注できます(2026年10月13日時点)。

また、DMM FXの「クイック決済」「一括決済」は、ポジションを成行で即時に決済する注文です。pipsの意味はpipsとはで解説しています。

DMM FXアプリでの注文の出し方(4ステップ)

スマホアプリ「DMM FX」で新規注文を出す流れを、公式マニュアルに沿って解説します。

手順1:トレード画面を開いて通貨ペアを選ぶ

ホーム画面またはメニューバーの[トレード]をタップし、取引する通貨ペアを選びます。続けて[Bid(売)][Ask(買)]または[新規注文]をタップすると、新規注文画面が開きます。

手順2:注文タイプを選ぶ

新規注文画面で、注文タイプを「即時」「指値 逆指値」「IFD」「OCO」「IFO」から選びます。

手順3:売買・数量・レート・有効期限を入力する

[売][買]と注文数量を設定します。通常の通貨ペアは1Lot=10,000通貨、ミニ通貨ペアは1Lot=1,000通貨です。指値・逆指値などの予約注文では、注文レートと有効期限(今日中・今週中・無期限・期間指定)も選びます。

即時注文ではスリッページの幅を、指値・逆指値注文では「決済同時発注」をONにすると利食いと損切りの値幅も設定できます。即時注文で同時に出せるのは損切りのみです。

手順4:確認画面で内容を見直して注文する

[確認画面]をタップし、売りと買い、数量、レートに間違いがないかを確認してから[注文]をタップします。即時注文が約定するとポジション照会が、予約注文が完了すると注文照会が表示されます。

なお、スピード注文・チャート注文画面から即時注文を出す場合や、即時注文の確認画面の表示を無効にしている場合は、確認画面が出ずにすぐ発注されます。画面の流れはDMM FXアプリの使い方でも紹介しています。

>>クイックガイド スマホアプリ DMM FX(DMM FX公式)

FXの注文方法で気をつけたいポイント

予約した値段どおりに約定するとは限らない

成行注文や逆指値注文は、相場の急変時に、指定した値段や画面の値段から離れたレートで約定することがあります。DMM FXも、逆指値注文は注文レートに到達・通過した時点の最新レートで約定するため、かい離することがあると説明しています。スリッページの仕組みと各社の設定はFXのスリッページとはで解説しています。

逆指値の約定ルールは会社によって違い、たとえばSBI FXTRADEは、指定した値段に到達した時点の配信レートでの約定を保証する方式を採っています。会社の取引ルールで確認しておきましょう。

注文の有効期限と取り消しを確認する

予約注文は、有効期限が来るか、約定するか、自分で取り消すまで残ります。「無期限」で出した注文を忘れていると、意図しないタイミングで約定することがあります。土日など取引時間外に出した予約注文は、取引が始まってから約定します(取引時間はFXの取引時間で解説しています)。注文を出したら注文照会で一覧を確認し、不要な注文は取り消しましょう。

どの注文方法を使うかは自分のルールで決める

どの注文方法が正解ということはなく、相場を見ていられる時間や、損失をどこまで許容できるかによって使い方は変わります。たとえば、日中に画面を見られない方は、IFDやIFOで決済の予約まで済ませておくという使い方もあります。

ただし、どの注文方法を使っても損失が出る可能性はなくなりません。最初は少ない数量で注文し、注文の仕組みに慣れていきましょう。デモ取引で練習したい方はFXデモトレードおすすめアプリも参考になります。

【まとめ】FXの注文方法を理解してから最初の注文を出そう

当記事では、成行・指値・逆指値の基本の注文、IFD・OCO・IFOの組み合わせ注文、トレール注文、FX会社ごとの呼び方の違い、DMM FXアプリでの注文の出し方と注意点をご紹介しました。名前は会社ごとに違っても、仕組みは「すぐ売買するか」「値段を指定して予約するか」の組み合わせです。

まずは少ない数量で、新規注文と損切りの逆指値をセットで出す練習から始めてみましょう。口座選びに迷ったらFXおすすめアプリ・口座10社比較も参考にしてみてください。

FX取引のリスクについて

FX(外国為替証拠金取引)は元本が保証される商品ではありません。為替相場や金利の変動により損失が生じる可能性があり、レバレッジをかけた取引では預けた証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。取引の際は各FX会社の契約締結前交付書面等をよくお読みいただき、ご自身の判断と責任で行ってください。本記事の情報は2026年10月13日時点のものです。

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この記事を書いた人

株式会社エウレカ編集部が運営するFX情報メディアの編集部です。

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