最終更新:2026年10月13日
日銀会合(金融政策決定会合)とは、日本銀行が政策金利などの金融政策の方針を決める会合です。当記事では、最新の決定内容、2026年の開催日程、結果が出る時刻と総裁会見を中心に解説します。あわせて、為替との関係も整理します。
日銀会合の結果は、円の金利や円相場に関わるニュースとして大きく報じられます。当記事は会合のたびに結果を追記していくため、日程と結果の確認用に使ってみてください。
日銀会合の最新結果(2026年9月18日)と過去の決定一覧
最新の決定:政策金利を1.25%程度に引き上げ
2026年9月17日・18日の会合で、日本銀行は政策金利(無担保コールレート・オーバーナイト物)の誘導目標を1.0%程度から1.25%程度に引き上げることを決めました。賛成7・反対2の多数決で、新しい方針は9月24日から適用されています。公表文の原文は次のとおりです(数字は半角に変換)。
「無担保コールレート(オーバーナイト物)を、1.25%程度で推移するよう促す。」
公表文は、今後について「経済・物価・金融情勢に応じて、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになると考えている」としています。そのうえで、調整のタイミングやペースは、中東情勢やAI関連需要の拡大、為替相場の変動の影響を含め、経済・物価の見通しが実現する確度やリスクを点検しながら検討していく方針としています。
出典:日本銀行「金融市場調節方針の変更について」(2026年9月18日)
過去の決定一覧(新しい順)
2025年12月以降の決定を表にまとめました。2025年12月・2026年6月・2026年9月の3回、政策金利が引き上げられています。
| 結果の公表日 | 政策金利(誘導目標) | 決定内容 | 賛否 |
|---|---|---|---|
| 2026年9月18日 | 1.25%程度 | 引き上げ(1.0%程度→1.25%程度。9月24日から適用) | 賛成7・反対2 |
| 2026年7月31日 | 1.0%程度 | 据え置き | 賛成8・反対1 |
| 2026年6月16日 | 1.0%程度 | 引き上げ(0.75%程度→1.0%程度。6月17日から適用) | 賛成7・反対1(植田総裁は欠席) |
| 2026年4月28日 | 0.75%程度 | 据え置き | 賛成6・反対3 |
| 2026年3月19日 | 0.75%程度 | 据え置き | 賛成8・反対1 |
| 2026年1月23日 | 0.75%程度 | 据え置き | 賛成8・反対1 |
| 2025年12月19日 | 0.75%程度 | 引き上げ(0.5%程度→0.75%程度。12月22日から適用) | 全員一致 |
※2026年10月13日時点・日本銀行の各会合の公表文より。政策金利は無担保コールレート(オーバーナイト物)の誘導目標です。新しい会合の結果は表の一番上に追記します。
日銀会合(金融政策決定会合)とは?
金融政策の方針を決める日本銀行の会合
日本銀行によると、金融政策決定会合とは、最高意思決定機関である政策委員会の会合のうち、金融政策の運営に関する事項を審議・決定する会合です。会合では金融経済情勢を検討し、金融市場調節方針や当面の金融政策の運営方針を決め、決定した内容は直ちに公表されます。
出典:日本銀行「教えて!にちぎん 金融政策決定会合とは何ですか? いつ開催されるのですか?」
年8回・2日間、9名の多数決で決める
会合は年8回、各会合とも2日間開かれます。議決は、総裁・2名の副総裁・6名の審議委員の9名の政策委員による多数決で行われます。前述の表の「賛成7・反対2」は、この9名の賛否を表したものです(2026年6月の会合は植田総裁が欠席し、8名で議決しています)。
なお、議長(総裁)が必要と認める場合などには、臨時に会合を開くこともできるとされています。
出典:日本銀行「教えて!にちぎん 金融政策決定会合とは何ですか? いつ開催されるのですか?」
政策金利は「無担保コールレート(オーバーナイト物)」
日本銀行は2024年3月から、政策金利を無担保コールレート(オーバーナイト物)とし、金融市場調節方針でその誘導目標を定めています。これは、コール市場で担保なしに資金を貸し借りし、翌営業日に返す取引にかかる金利です。ニュースで「日銀の政策金利は〇%」と言うときは、この誘導目標を指しています。
出典:日本銀行「教えて!にちぎん 金融市場調節方針の変遷を教えてください。」、日本銀行「教えて!にちぎん 無担保コールレート(オーバーナイト物)とは何ですか?」
日米の政策金利の違いは、政策金利とはで詳しく解説しています。
2026年の日銀会合の日程(次回は10月29日・30日)
日本銀行は、原則として年央ごろをめどに翌年の会合予定を公表しています。2026年の日程と、関連資料の公表日は次のとおりです。
| 会合の日程 | 展望レポート | 主な意見の公表 | 議事要旨の公表 |
|---|---|---|---|
| 1月22日(木)・23日(金) | 1月23日 | 2月2日 | 3月25日 |
| 3月18日(水)・19日(木) | ― | 3月30日 | 5月7日 |
| 4月27日(月)・28日(火) | 4月28日 | 5月12日 | 6月19日 |
| 6月15日(月)・16日(火) | ― | 6月24日 | 8月5日 |
| 7月30日(木)・31日(金) | 7月31日 | 8月10日 | 9月28日 |
| 9月17日(木)・18日(金) | ― | 10月1日 | 11月5日(予定) |
| 10月29日(木)・30日(金) | 10月30日(予定) | 11月10日(予定) | 12月23日(予定) |
| 12月17日(木)・18日(金) | ― | 12月28日(予定) | 2027年1月27日(予定) |
※2026年10月13日時点・日本銀行「金融政策決定会合の運営」より。
表のうち、10月と1月・4月・7月の会合では「経済・物価情勢の展望(展望レポート)」も公表されます。会合での意見をまとめた「主な意見」は原則として会合の6営業日後、議事要旨は次回会合で承認された3営業日後に公表されます(出典:日本銀行「教えて!にちぎん」)。
2027年の日程もすでに公表されています。1月21日・22日、3月17日・18日、4月27日・28日、6月10日・11日、7月21日・22日、9月21日・22日、10月28日・29日、12月16日・17日の8回です。
日銀会合の結果が出る時刻と総裁会見
結果は会合終了後すぐに公表される(時刻は決まっていない)
日本銀行は、会合終了後、直ちに決定内容を公表するとしています。政策を変えない場合も、その旨が公表されます。会合の終わる時刻は毎回違うため、結果の公表時刻はあらかじめ決まっていません。
2日目の会合が終わると、日本銀行のホームページに公表文(PDF)が掲載されます。展望レポートの基本的見解も会合終了後直ちに公表され、背景説明を含む全文は翌営業日の14時に公表される予定になっています。
総裁会見は2日目の午後3時30分から(2026年の実績)
会合の2日目には、総裁の定例記者会見が開かれます。日本銀行が公表した会見記録によると、2025年12月から2026年9月までの7回の会見は、いずれも午後3時30分から始まりました(所要時間は約60〜75分)。このうち2026年6月の会見は、植田総裁が会合を欠席したため、内田副総裁が総裁の代理として行っています(会見記録の表記は「総裁記者会見(内田副総裁代理)」)。
会見では、決定の理由や今後の考え方が説明されます。会見記録は原則として翌営業日に、日本銀行のホームページに掲載されます。
出典:日本銀行「総裁記者会見(2026年9月18日)」、日本銀行「金融政策決定会合の運営」
主な意見・議事要旨は朝8時50分に公表される
会合のあとに出る資料の公表時刻は、原則として「主な意見」と「議事要旨」がともに8時50分です。会合でどんな議論があったかを後から確認できる資料になっています。
日銀会合と為替(円相場)の関係
ここでは、日銀会合の結果が為替に関係するといわれる理由を、一般論として解説します。特定の結果や相場の動きを予想するものではありません。
金利が上がった通貨に買いが集まることがある
金融先物取引業協会は、為替相場を動かす要因の1つとして金利を挙げています。インフレになると国は金利を引き上げようとし、その結果、金利が上がった通貨に買いが集まり、通貨の価値が上昇することが考えられると説明しています。
出典:金融先物取引業協会「学ぼう!FX #3 為替相場を動かす要因」
日米の金利差も見られている
為替は2つの通貨の交換なので、日本の金利だけでなく、相手の国の金利との差も見られています。米ドル/円であれば、日銀会合とあわせて米国のFOMCの結果も確認しておきましょう。FOMCの日程と結果はFOMCとはでまとめています。
また、金利差はFXのスワップポイントにも関係します。仕組みはスワップポイントとはで解説しています。
結果どおりに動くとは限らない
為替は金利以外にも、経済指標・政治・市場心理・地政学などさまざまな要因で動きます。そのため、利上げや据え置きの結果が出ても、為替がどちらに動くかは決まっていません。前もって予想されていた結果なら大きく動かないこともあり、反対に予想と違う結果なら大きく動くこともあります。
円安・円高の基本は円安・円高とはもあわせて確認してみてください。為替介入の仕組みと過去の実績は為替介入とはで解説しています。
日銀会合の前後にFXで注意したいこと
スプレッドが広がりやすい
金融先物取引業協会は、重要な経済指標が発表される直後などでレートが急変した場合に、スプレッドが広がりやすくなると説明しています。日銀会合の結果の公表前後も同じように、取引コストが普段より大きくなる場合があります。
出典:金融先物取引業協会「学ぼう!FX #2 為替相場とは」
スプレッドの仕組みはスプレッドとはで解説しています。
急変時は証拠金を上回る損失の可能性もある
相場が急に動くと、ロスカットが十分に機能せず、預けた証拠金以上の損失が出る場合があると協会は注意を促しています。結果の公表時刻が決まっていない日銀会合では、ポジションを持ったまま公表を迎えることもあります。
取引量を抑え、損切りの注文を入れておく
会合の日に取引する場合は、レバレッジを低めにし、損切りの逆指値注文を入れておくことが大切です。ただし、急変時は指定した値段より不利なレートで約定することもあります。ロスカットの仕組みはロスカットとは、損切りの設定方法は損切りのやり方で解説しています。
発表前後に備えて、逆指値注文の入れ方や決済の操作はFXデモトレードができるアプリで実際の資金を使わずに確認しておくこともできます。DMM FXを使う場合の操作手順はDMM FXアプリでの注文のやり方で解説しています。
【まとめ】日銀会合の日程と結果を確認しよう
当記事では、日銀会合の最新の決定と過去の一覧、会合の仕組み、2026年の日程、結果と総裁会見の時刻、為替との関係、取引の注意点をご紹介しました。2026年9月の会合で政策金利は1.25%程度に引き上げられ、次回は10月29日・30日です。
ニュースの意味が分かると、為替の動きも理解しやすくなります。FXをこれから始める方は、FXの始め方から確認し、アプリ選びに迷ったらFXおすすめアプリ・口座10社比較も参考にしてみてください。
FX(外国為替証拠金取引)は元本が保証される商品ではありません。為替相場や金利の変動により損失が生じる可能性があり、レバレッジをかけた取引では預けた証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。取引の際は各FX会社の契約締結前交付書面等をよくお読みいただき、ご自身の判断と責任で行ってください。本記事の情報は2026年10月13日時点のものです。
