ポンドの政策金利は3.75%|BOEの推移と会合日程・日本時間【2026年10月】

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ポンドの政策金利は3.75%|BOEの推移と会合日程・日本時間【2026年10月】

最終更新:2026年10月18日

当記事では、ポンド(イギリス)の政策金利(イングランド銀行のバンクレート)の最新値と投票の内訳、2024年からの推移、今後の会合日程と日本時間を中心に解説します。あわせて、ポンド円・ポンドドルとの関係や、発表前後の注意点も整理します。

2026年10月18日時点のポンドの政策金利(バンクレート)は3.75%です。9月17日の発表で6対3の据え置きとなり、3人の委員は4.00%への利上げを主張しました。次回は11月5日(木)の日本時間21時に発表される予定です。英国の政策金利は、英国の中央銀行であるイングランド銀行(BOE)が年8回の会合で決め、委員9人の投票の内訳も同時に公表されます。

目次

ポンドの政策金利の最新値は3.75%【2026年9月17日発表】

ここでは、BOEの直近の決定を公表文と議事要旨をもとに整理します。

6対3で3.75%に据え置き、3人は利上げを主張

BOEの金融政策委員会(MPC)は、2026年9月16日に終わった会合で、政策金利(バンクレート)を3.75%に据え置くことを決めました。発表は9月17日です。投票は6対3で、3人の委員は0.25%引き上げて4.00%にすべきだと主張しました。

項目内容
発表日2026年9月17日(木)
決定内容バンクレートを据え置き
政策金利3.75%(2025年12月18日から同じ水準)
投票の内訳据え置き6人・0.25%利上げ3人
次回の発表2026年11月5日(木)

※2026年10月18日時点。

出典:Bank of England「Monetary Policy Summary and minutes, September 2026」(2026年9月17日)/Bank of England「Interest rates and Bank Rate」

委員ごとの投票の内訳

議事要旨に載っている9月の委員ごとの投票は次のとおりです。

投票委員
据え置き(3.75%)6人ベイリー総裁、ブリーデン副総裁、ロンバルデリ副総裁、ラムズデン副総裁、ディングラ外部委員、テイラー外部委員
0.25%利上げ(4.00%)3人グリーン外部委員、マン外部委員、ピル・チーフエコノミスト

※2026年9月17日公表の議事要旨より。

利上げを主張した3人は、物価上昇の山が2027年初めの賃金交渉の時期と重なり、賃上げを通じてインフレが長引くことを懸念して、早めの利上げを求めました。据え置き派のうち2人は、仕事を探す人が求人より多く賃金が上がりにくい状態(労働市場の緩み)が物価を抑えるとして、様子を見る時間があるとしています。

声明では「インフレのリスクは上振れ方向に傾いている」と説明

声明は、中東での紛争の長期化でエネルギー価格がさらに上がり、英国の消費者物価指数(CPI)の上昇率は8月に3.1%となり、今後数四半期でさらに上がる可能性が高いと説明しています。CPIは、モノやサービスの値段の動きを示す物価の指標です。

そのうえで、委員会は「インフレ見通しのリスクは上振れ方向に傾いており、7月の時点よりもその度合いが強い」と判断しました。

ベイリー総裁は、エネルギー価格の変動が長引くほどインフレへの影響が大きくなり、2%の目標に戻すために利上げが必要になる可能性が高まると話しています。これは利上げを約束するものではなく、今後のデータしだいという位置づけです。

出典:Bank of England「Monetary Policy Summary, September 2026」/Bank of England「Interest rates and Bank Rate」(総裁のコメント)

イングランド銀行(BOE)とは?政策金利を決める仕組み

ここでは、BOEの役割と政策金利の決め方を解説します。

BOEは英国の中央銀行で、物価上昇率2%を目標にしている

イングランド銀行(Bank of England)は、英国の中央銀行で、日本でいう日本銀行にあたる組織です。通貨はポンドで、FXではGBPと表記されます。

BOEは金融政策の主な目的を「低く安定したインフレ」とし、中期的に物価上昇率を2%に保つことを目標にしています。この2%の目標は、英国政府がBOEに対して定めたものです。

出典:Bank of England「Monetary policy」

政策金利は「バンクレート(Bank Rate)」

BOEの政策金利はバンクレート(Bank Rate)と呼ばれ、BOEが民間の銀行などから一晩預かるお金につける金利です。

バンクレートが上がると、銀行のローン金利や預金金利も一般に上がり、下がるとその逆になります。

出典:Bank of England「Monetary policy」/Bank of England「Interest rates and Bank Rate」

9人の金融政策委員会(MPC)が年8回、多数決で決める

政策金利を決めるのは、金融政策委員会(Monetary Policy Committee=MPC)です。委員は9人で、年8回(およそ6週間ごと)に政策を決めて発表します。投票は発表前日の水曜日の最終会合で行います。

項目内容
決める組織金融政策委員会(MPC)・委員9人
委員の構成総裁、副総裁3人、チーフエコノミスト、財務大臣が任命する外部委員4人
決め方1人1票の多数決(同数なら総裁が決める)
発表の回数年8回(主に木曜日)
発表英国時間の正午(12時)に決定の要旨と議事要旨を公表
経済見通し金融政策報告(Monetary Policy Report)を年4回

※2026年10月18日時点。

出典:Bank of England「Monetary policy」/Bank of England「Monetary Policy Committee」

ポンドの政策金利の推移【2024年〜2026年】

ここでは、BOEが利下げを始めた2024年8月以降の決定を一覧にします。

2024年8月〜2026年9月の決定と投票の内訳

2024年8月以降のバンクレートの推移は次のとおりです。表は会合のたびに先頭へ追記していきます。

発表日変更幅バンクレート投票(かっこ内は少数派)
2026年9月17日据え置き3.75%6対3(利上げ3人)
2026年7月30日据え置き3.75%6対3(利上げ3人)
2026年6月18日据え置き3.75%7対2(利上げ2人)
2026年4月30日据え置き3.75%8対1(利上げ1人)
2026年3月19日据え置き3.75%全員一致
2026年2月5日据え置き3.75%5対4(利下げ4人)
2025年12月18日-0.25%3.75%5対4(据え置き4人)
2025年11月6日据え置き4.00%5対4(利下げ4人)
2025年9月18日据え置き4.00%7対2(利下げ2人)
2025年8月7日-0.25%4.00%5対4(据え置き4人)※
2025年6月19日据え置き4.25%6対3(利下げ3人)
2025年5月8日-0.25%4.25%5対2対2(0.5%利下げ2人・据え置き2人)
2025年3月20日据え置き4.50%8対1(利下げ1人)
2025年2月6日-0.25%4.50%7対2(0.5%利下げ2人)
2024年12月19日据え置き4.75%6対3(利下げ3人)
2024年11月7日-0.25%4.75%8対1(据え置き1人)
2024年9月19日据え置き5.00%8対1(利下げ1人)
2024年8月1日-0.25%5.00%5対4(据え置き4人)

※2026年10月18日時点。BOE「Official Bank Rate history」とMPCの投票履歴(Monetary Policy Committee voting history)をもとに作成。変更後の金利は発表日から適用されています。※2025年8月7日の回は、1回目の投票が0.25%利下げ4人・据え置き4人・0.5%利下げ1人に割れたため、2回目の投票で5対4(0.25%利下げ)に決まりました。

出典:Bank of England「Official Bank Rate history data from 1694」/Bank of England「Monetary Policy Committee voting history」

2024年〜2025年は6回の利下げで5.25%→3.75%

BOEは2023年8月から5.25%で据え置いた後、2024年8月から0.25%ずつ6回引き下げました。表のとおり、5対4のように票が大きく割れた回も少なくありません。

2026年2月5日の声明でも「バンクレートはさらに引き下げられる可能性が高い」と説明しており、4人が利下げを主張していました。

出典:Bank of England「Monetary Policy Summary, February 2026」

2026年は中東の紛争を受けて利上げを主張する委員が増えている

流れが変わったのは2026年3月です。3月19日の声明は、中東での紛争によって世界のエネルギーや商品の価格が大きく上がり、英国の物価も目先は高くなると説明し、全員一致で据え置きました。4月以降は、利上げを主張する委員が1人→2人→3人と増えています。

ただし、多数派は据え置きを選んでおり、次の決定はBOE自身も今後のデータしだいとしています。

出典:Bank of England「Monetary Policy Summary, March 2026」/Bank of England「Monetary Policy Committee voting history」

BOEの会合日程と日本時間の発表時刻【2026年〜2027年】

ここでは、BOEが公表している発表日程と、決定が日本時間の何時に発表されるかを整理します。

発表は日本時間21時(英国の夏時間中は20時)

BOEは、決定と議事要旨を英国時間の正午(12時)に公表するとしています。英国の夏時間(BST)の間は日本時間20時、冬時間(GMT)の間は日本時間21時の発表です。

英国の夏時間は2026年は10月25日(日)に終わります。

期間英国の時間帯日本との時差発表時刻(日本時間)
2026年10月25日〜2027年3月27日冬時間(GMT)日本より9時間遅い21時
2027年3月28日〜10月30日夏時間(BST)日本より8時間遅い20時
2027年10月31日以降冬時間(GMT)日本より9時間遅い21時

※夏時間の開始・終了は日曜日の未明に切り替わります。

出典:Bank of England「Monetary policy」/GOV.UK「When do the clocks change?」

2026年の残りの発表は11月5日と12月17日の2回

2026年の残りの発表は2回です。次回は2026年11月5日(木)の日本時間21時に発表される予定で、経済見通しをまとめた金融政策報告(Monetary Policy Report)も同時に公表されます。

発表日発表時刻(日本時間)同時に公表されるもの
2026年11月5日(木)21時決定の要旨・議事要旨・金融政策報告
2026年12月17日(木)21時決定の要旨・議事要旨

※2026年10月18日時点。日本時間は公表時刻(英国時間12時)と英国の夏時間の期間から算出。日程は変更される場合があります。2026年2月〜9月の結果は上の推移表を参照してください。

2027年の発表日程

2027年の発表日程は次のとおりです。

発表日発表時刻(日本時間)備考
2027年2月4日(木)21時金融政策報告も公表
2027年3月18日(木)21時―
2027年4月29日(木)20時金融政策報告も公表・日本は祝日(昭和の日)
2027年6月17日(木)20時―
2027年7月29日(木)20時金融政策報告も公表
2027年9月16日(木)20時―
2027年11月4日(木)21時金融政策報告も公表
2027年12月16日(木)21時―

※2026年10月18日時点。日本の祝日に発表がある場合は、利用しているFX会社の取引時間も確認しておきましょう(FXの取引時間)。

出典:Bank of England「Monetary Policy Committee dates for 2026 and 2027」

同じ時期には、FOMC(10月27日・28日)、日銀会合(10月29日・30日)、ECB理事会(10月29日)、RBAの会合(11月3日発表)も予定されています。日米の政策金利の最新値は「政策金利とは」、ほかの主な指標の日程は「経済指標とは」の記事にまとめています。同じ欧州の通貨では、スイスフランの政策金利(SNB)も解説しています。

ポンド円・ポンドドルと政策金利の関係

ここでは、ポンドの政策金利と為替の関係を一般論として解説します。相場の動きを予想するものではありません。

金利は為替を動かす要因の1つだが、それだけで方向は決まらない

金融先物取引業協会は、為替相場を動かす要因の1つに金利を挙げています。BOEの決定や票の割れ方も、市場で注目される材料の1つです。

ただし、実際のポンド円・ポンドドルは、日本や米国の金融政策、市場の予想との差、英国の景気や財政、世界の市場心理などでも動きます。利上げや据え置きが事前に広く予想されていた場合は、発表後の反応が小さかったり、逆の方向に動いたりすることもあります。

出典:金融先物取引業協会「学ぼう!FX #3 為替相場を動かす要因」

ポンド円は日英、ポンドドルは米英の金利差も見られる

ポンド円は日本との、ポンドドルは米国との金利差もあわせて見られています。

中央銀行政策金利直近の決定
イングランド銀行(英国)バンクレート 3.75%2026年9月17日に据え置き(6対3)
FRB(米国)FF金利の誘導目標 3.75〜4.00%2026年9月16日に0.25%引き上げ
日本銀行無担保コールレート 1.25%程度2026年9月18日に引き上げ

※2026年10月18日時点・各中央銀行の公表文より。FF金利は米国の、無担保コールレートは日本の、銀行どうしが短期でお金を貸し借りするときの金利で、それぞれの政策金利として使われています。

出典:Bank of England(2026年9月17日)/FRB(2026年9月16日)/日本銀行(2026年9月18日)

単純に差し引くと、英国と日本の政策金利の差は約2.50%です。ポンドの政策金利は日本より高く、米国の誘導目標(3.75〜4.00%)の下限と同じ水準です。日米の金利差については「日米金利差とは」で解説しています。

スワップポイントは2つの通貨の金利差に相当する

スワップポイントは、買った通貨と売った通貨の金利差に相当する金額です(金融先物取引業協会)。政策金利の差がそのまま受け取れるわけではなく、金額は会社ごと・日ごとに変わり、受け払いが逆転することもあります。スワップポイントを受け取れても、為替レートの変動による損失がそれを上回る可能性があります。仕組みは「スワップポイントとは」、各社の比べ方は「スワップポイント比較」で確認できます。

出典:金融先物取引業協会「学ぼう!FX #8 スワップポイントについて」/金融先物取引業協会「FX取引に係る主なリスク」

BOEの発表前後の取引で注意したいこと

BOEの発表は決定・投票の内訳・議事要旨が同時に出るため、短い時間に多くの材料が出ます。金融先物取引業協会は、重要経済指標の発表の前後などは、スプレッドが平時より広がっている場合があると説明しています。

確認しておきたいこと理由
発表時刻(20時か21時か)英国の夏時間で1時間ずれるため(上の日程表を参照)
取引量とロスカットの水準急な値動きで想定より大きな損失やロスカット(強制決済)につながることがあるため
同じ時期のFOMC・日銀会合の日程ポンド円・ポンドドルは日米の決定でも動くため

また、協会は、レバレッジの効果で預けた証拠金のすべてを失う、あるいはそれを上回る損失が発生する可能性もあると説明しています。スプレッドの仕組みは「スプレッドとは」、強制決済の仕組みは「ロスカットとは」、レバレッジのリスクは「レバレッジとは」で解説しています。

出典:金融先物取引業協会「学ぼう!FX #7 スプレッド、手数料について」/金融先物取引業協会「FX取引に係る主なリスク」

【まとめ】ポンドの政策金利とBOEの日程を確認しよう

当記事では、ポンドの政策金利(イングランド銀行のバンクレート)の最新値と投票の内訳、BOEの仕組み、2024年からの推移、会合日程と日本時間、ポンド円・ポンドドルとの関係、発表前後の注意点をご紹介しました。2026年10月18日時点の政策金利は3.75%で、次回の決定は11月5日(木)の日本時間21時に発表される予定です。

政策金利の水準と票の割れ方が分かると、ポンドのニュースやスワップポイントの変化が読みやすくなります。これからFXを始める方は「FXの始め方」で全体の流れを確認し、口座選びに迷ったら「FXおすすめアプリ・口座10社比較」も参考にしてみてください。

FX取引のリスクについて

FX(外国為替証拠金取引)は元本が保証される商品ではありません。為替相場や金利の変動により損失が生じる可能性があり、レバレッジをかけた取引では預けた証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。取引の際は各FX会社の契約締結前交付書面等をよくお読みいただき、ご自身の判断と責任で行ってください。本記事の情報は2026年10月18日時点のものです。

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この記事を書いた人

株式会社エウレカ編集部が運営するFX情報メディアの編集部です。

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